ニュースレターNo.6を発行しました!

ニュースレターNo.6

今号では、沖縄・球美の里の第19次・20次保養の報告、いわき放射能市民測定室たらちねの甲状腺検診プロジェクトの報告を特集しています。 ニュースレターはこちらからダウンロードできますので、みなさま、ぜひご覧になってみてください!

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未来の福島こども基金ニュースレター
from chernobyl No.6
チェルノブイリから学び、子どもたちを守る

 

 

 

黒部信一(小児科医 未来の福島こども基金代表)

今、福島の子どもたちは、避難できず、保養にも出にくいという厳しい現状にあります。それは、経済面と、学校教育面と、家庭内や友達や地域の人たちとの間の感情から来ています。福島では、原発事故が起きたのに、原発安全派の宣伝を信じている人たちや、それに反発できず、あきらめている人たちが多く、原発の話、避難、保養の話をすることは、はばかられているのです。ベラルーシでは、保養の効果は3週間で体内被曝しているセシウムが25~30%減少することが判っています。そして大切なことは、子どもたちが希望を持つことです。でも日本では子どもたちは希望を持てない状況に置かれています。

 

 

オープンから1年半、球美の里はこの冬で20回目の保養を行いました。
当基金世話人の向井が19次と20次目の保養に参加。子どもたちやボランティアと共に過ごした日々を報告します。

SN3T0399

もちつき2

【 期間 】
2013年12月19日~27日
【 参加者 】
42名
(小学生のみ)
【 ボランティア 】
10名

 

◇12月23日 那覇空港着

着いたときは太陽が出ていたが案外「寒い」、というのが、久しぶりの沖縄に来ての感想。夕方から冷えてきてこの後も天候不順の日が続いた。初日は畑の見回りを担当。久米島高校園芸部の先生がミニトマトとバジル、唐辛子などの手いれに来られていた。「ちょっとだけ見回りにきたのですが、そうはいかないようですね」とトマトの苗を起こしたりいらない葉を切ったりという「誘引作業」をし、オクラはもう終わりだからと「切り戻し」をした。ミニトマトやバジルは子どもたちの食卓にあがる。生徒さんたちも植え付けのときは手伝いに来てくれている。

今日のおやつは手作りのサーターアンダギー。みなさんも一度は召し上がったことがあるのでは。子どもたちにももちろん大好評。このほかおやつとして出た島の食べ物は味噌クッキーとムーチーなど。ムーチー作りには子どもたちも参加。粉を練って月桃の葉に包んで蒸して作るのだが、月桃の葉は球美の里の周りにもふんだんにありそれを使った。

食事のあと、急きょ写真クラブの写真を見ることになった。広河さんの講評つき。画像の四隅に気を配る、光の陰影、顔の表情、など私たちも勉強になるアドバイスがあった。
子どもたちは写真が上手。ボランティアに、君たちは世界的な写真家に見てもらっているんだよ、と言われてポカンとしていた。子どもたちと接しているとき、広河さんはいつもニコニコである。
子どもたちが寝たあと、ミーティング。反省点や気がついたことをボランティア、職員が報告し合い今後の保養に反映させる。

◇陶工房「やちむん」でシーサー作り

シーサー作り2

球美の里の隣にある工房に全員が参加。毎回好評のプログラムの一つである。陶芸作家のやちむんさんは子どもたちのバスの運転手でもあり、いつも何かとお世話してもらっている。シーサーは見本を見ながら先生の言う通りに作っていくのだが個性あふれるユニークなシーサーが並んだ。1日で完成ではなく、このあといろいろな工程を加えて、約1か月後に自宅に送られるそうだ。
この日はクリスマスイブの日。キッチンの人たちが昨日から準備したクリスマス・メニュー(チキン、ピザ、ケーキ)などが並んだ。ピザには球美の里のバジルも添えられた。

◇手話グループ・くめしゅわ

19くめしゅわ2

毎回子どもたちに手話を教えにきてくれる。あいうえおから始まり「好き」「よろしく」「笑う」とか簡単な単語を習う。子どもたちはすぐに覚えて自己紹介ができた。クリスマスの歌をみんなで歌い手と声でにぎやか。聴覚障がい者のゆきさんがリーダー。広い芝生をいつも遊びに使わせてもらっている教会の牧師さんもグループの一員。20次のときのお別れ会ではゆきさんも参加されて手話でSmileという歌の大合唱になり、感動的な場面となった(Smileは沖縄出身の歌手しおりさんの歌。この歌詞にゆきさんが手話をつけた)。同じ日、餅つきもあった。郡山から沖縄に避難されているKさん夫妻もかけつけ、手返しを引き受けた。子どもたちは順番に杵を持ち、出来上がった餅をほおばる。愛情のこもった餅でおいしかったと子どもが言っていた。

◇バーベキュー&お別れ会

なんしんサークル

いよいよ保養最後の日。いつのころからか、最後の日の夕食メニューはバーベキューになった。久米島特産のエビ、から揚げ、豚肉、野菜、焼きそばなどたくさんの種類が並ぶ。この日は「なんくるさんしん」のライブがあり、そのまま、バーベキューにも参加していただいた。また、ボランティアによる、歌と踊り、楽器演奏などがあり盛り上がった。滞在中の子どもたちの様子を撮ったスライドショーにはみんなが笑い転げた。毎日の子どもの様子をブログにアップしてくれたボランティアのこゆきさんが主に撮影、膨大な写真の中から編集したスライドショーだった。セラピストのさささんは一足先に関西に帰って行かれた。子どもたちの体の声を優しく聞くセラピスト。繰り返しセラピーを受ける子どもも多く、セラピストさんたちはどの回も子どもたちに大人気である。

◇福島に帰る日

ボランティアも子どもたちもいつもより早く起床。キッチンの人たちもお弁当作りのため早い出勤。荷物を点検してお弁当を詰めてと手際よく出発の準備は進む。すでに20回近く送り出している職員だが、毎回、さみしくなるね、という言葉を交わしているという。子どもたちを送り出したあと、残った人たちはいっせいに寝具の洗濯にとりかかる。雨が降ったり止んだりの日で、そのたびに大きなシーツを、取り込んだりまた干したりと島の天気は変わりやすいので大忙しだった。
19次の前半は、磯観察、ホタル館での生き物観察・実体験、ハテの浜での遊びなどが実施された。毎回のプログラムはある程度固まってきている。島の人たちの協力なしには進まないプログラムばかりである。


 

【 期間 】
2014年1月1日~9日
【 参加者 】
29名
(小学生28名 中学生1名)
【 ボランティア 】
11名
(年末年始をはさんでリピーターのボランティアが多かった)

◇穏やかな新年を迎えた久米島

球美の里から見る海1月4日に降り立った那覇空港は暖かかった。これぞ、南国!という陽気だ。12月とうって変わって年明けは晴れの日が続いたようだ。島の人たちもこんなに空気が澄んでいるのは珍しい、というほど穏やかな新年だったとのこと。私の滞在中も海の向こうの島までくっきりと見える日があった。写真は球美の里の目の前に広がる海。

◇日本の渚100選「イーフビーチ」

20次のプログラムも大体前回と同じだが、天候により海遊びができる回とできない回がある。今回は砂浜での貝殻広いやトンネル作り、綱引き、などをして思いっきり遊ぶことができた。砂浜で食べた味噌クッキーが大人気だった。手作りのおやつはキッチンを手伝っている島の人たちが島のおやつを作ってくれる場合が多い。

◇貝殻細工作り

島のお母さん2人が来て教えてくれた。自分たちが拾った貝殻をメインに、足りない分はもらったり、ビーズを足したり、思い思いのものを作っていく。ドリルやボンドを強力につけるためのドライヤーなどを使うので、ボランティアが見守る。シーサー作り同様、子どもたちの個性が発揮される。作ったものを壊さないように家に持ち帰るのは至難の業。でも、作り方を教わったから直せるはず。

◇バーデハウス&海ガメ館

バーデハウス海洋深層水を利用した水着着用の温浴施設。皮膚や肌がすべすべになることを今まで参加した子どもたちも母親たちも実感している。ほかのお客さまも一緒のため、迷惑にならないように、事故が起きないように、この施設に行くときは子ども2人につき大人が1人つくことを球美の里では決めている。そのためいくつかのグループに分かれての参加。私が付き添ったとき、ちょうど快晴のとき(島の天気は1日のうちで目まぐるしく変わる)で、海を見渡せる素晴らしい眺めの中でゆっくりと温泉のようにつかることができた。子どもたちはいろんなジャグジーにあたったり外気浴をしたり、飽きることがなかった。

バーデハウスの隣にはウミガメ館がありこれも子どもたちには人気だ。世界的に絶滅の危機にさらされている種々のウミガメを見ることができる。大きなウミガメを見て子どもたちは歓声をあげていた。ゴミのビニール袋をクラゲと間違えて食べた、釣り針を飲んでしまったなど、カメのレポートが掲示してあり、それらも真剣に見ていた。

◇ホタル館

ホタル館2 あさちゃん植物と動物の連鎖、人間社会との関連、大事な「いのち」について教わることができる。実際に川に入って魚や虫を捕り、植物の匂いを嗅ぎ、観察する。楽しみながら観察できるようにゲーム的な要素も取り入れて体験する。たまたま木陰で蛇がカエルを飲み込もうとしている場面に遭遇し、見たい人にだけ、と、そーっと手招きして見せてくれた。「今は緊迫している瞬間です」という館員の説明にみんなドキドキ。私も初めて見た!
この豊かな久米島の自然を守りたい、子どもたちに伝えたい、という久米島ホタルの会の佐藤さんの熱意がすごい。子どもたちにさとすようにいのちの循環について語る。ホタル館に足を運んでもらうだけでなく、人手が必要な時は遠慮なく声をかけて。出かけてボランティアもします。と言ってくださっている。感謝。

◇オマケ報告

最後のお楽しみ、おみやげを買うのに同行した。おじいちゃん、おばあちゃんの物を買う子が結構いた。一緒に住んでいるの?と聞いてみたらそうでもないらしい。小さい妹のおみやげを選んでいる子も。みんなやさしい。
1月、久米島はツワブキの花が盛りだった。私の知っているツワブキとはだいぶ違って、花がこんもりと色鮮やか。これから2月、3月にかけて、花々が咲き乱れ、湿気もなく、沖縄はもっともよい季節を迎えると言われる。一人でも多くの子どもたちが保養に参加できることを願っている。

全国のみなさまからのご寄付と島の人たちとボランティアの人たち、たくさんの人たちの協力のもと、球美の里は成り立っています。学校が休みでない期間は、母子保養が中心です。期間が長いと参加しにくいという声があり、現在、10日間保養のプログラムを試みています。修理・増築も計画中です。いろいろ課題の多い球美の里ですが、どうぞこれからも応援してください。

 

2013年12月までに受け入れた母子は841人。
うち子どもは627人です。

*球美の里ではボランティアを募集しています
ご希望の方は沖縄・球美の里のホームページをお読みになり、応募用紙と履歴書をお送りください。

今後の予定 日程
第21次  1/26(日)~2/4(火)
第22次  2/22(土)~3/3(月)
第23次  3/23(日)~4/3(木)
第24次  4/17(木)~4/26(土)
*24次まで、保養の募集はすべて終了しています。


 

黒部信一

私が放射線に関心を持ったのは、病院での放射線管理の状況を目の当たりにしたからです。大学病院では厳しく管理されるようになっていますが、中小病院や一般病院は非常にずさんです。これは問題だ、なんとか医療での放射線被ばくをやめさせようと運動をはじめました。そのなかでチェルノブイリ子ども基金と知り合い、ウクライナやベラルーシの被ばくした子どもたちの支援に関わるようになりました。
そうしたら突然、日本で原発事故が起きてしまいました。アメリカのスリーマイル島に続き、ソ連のチェルノブイリ、そして第三の事故は日本で起きると予測してはいましたが、その備えをしていませんでした。
それで慌てて、チェルノブイリの子どもたちだけでなく、福島の子どもたちも応援しようということで、未来の福島こども基金を立ち上げました。

未来の福島こども基金が最初に行ったことは、食品などを測定する放射能測定器をいくつかの市民団体に贈呈し、放射線量の少ない食べ物を食べてもらうということです。これは、チェルノブイリで得た経験でした。チェルノブイリでは食品測定器などがなく、また汚染されていない食べ物はなかなか手に入らず、内部被ばくを引き起こしてしまう時代が続いていました。
私たちが食品の放射能測定をするもう一つの意味は、私たちが始めることによって、行政や国が動くだろうということです。

続いて、ホールボディーカウンター(WBC)という全身の放射線量を測る機械を、これもやはり福島では、私たちが先陣を切って導入しました。大人用の機械ですが、子どももある程度の年齢までは測れます。
これらはいずれも、未来の福島こども基金とDAYS放射能測定器支援募金が協同して行った支援活動ですが、案の定、行政が追いかけてきました。国の予算がついて、測定器、WBCをどんどん導入するようになりました。

その次に行ったのは、久米島の保養施設・球美の里をつくることでした。チェルノブイリでも、希望21という施設で、放射能で汚染された地域に暮らす子どもたちの保養が行われています。ここは始めから国の予算がつぎ込まれていますが、市民と海外の団体と協同で立ち上がっていった施設です。日本では、行政に先駆けてつくりましたが、現実には、保養が国の施策になるにはまだまだ先だろう思います。被ばく者支援法などを作っても、なかなか実態がないという状況の中では、いつ、その予算が回って来るかわかりません。

一方では、人びとの原発事故に対する警戒心が薄れ、仕方がないという気持ちを持つ人がだんだんと増えている。福島の中心部では、私たちから見れば、とても子どもは住まわせられない、というようなところに子どもが住んでいます。その親たちというのは、逃げたいけど逃げられないという人たち。あるいは、仕方がない。みんなが住んでいるのだから大丈夫だろうと考えて住んでいる人たち。汚染地の子どもたちは、できるだけ早く、今でも、ほかの土地へ移住させたいと私自身は思っています。
しかし、それは現実的にはできないので、とりあえず、私たちができることから進めていこうというのが球美の里です。保養期間は2~3週間ですが、その間は放射線から離れる、そしてのびのびして希望を持ってもらう。この二つのことによって、ベラルーシの希望21では、20~30%の体内の放射性物質の量が下がることが実証されています。

しかしながら、子どもたちが放射線を浴び続けていくなかで、将来、どういう障害が起きてくるかは、まったくわかりません。特に中高生が危険です。たとえば、紫外線はすでに、皮膚に良くないということがわかっていて、たいていの化粧品にはUVカットの薬品が入ったものが出回るようになりました。人間が一生に浴びる紫外線のうちの約半分は、生まれてから18~20歳までの間に浴びると言われています。外部被ばくも同じように子どもたちが主に浴びています。
だから、できるだけその浴びる量を減らしたい。しかし残念ながら行政は、そういった方策をとっていません。

できれば学校単位、もしくはクラス単位で保養ができるようにしたいのですが、これには大きな施設や設備が必要で、お金がかかります。今のところ、球美の里は貴重な募金に頼って運営しているので、なかなかうまくはいきません。そういったなかで、未来の福島こども基金は活動しています。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。(11月2日 「スペースたんぽぽ」にて)

※11月に開かれた「2013年夏 子どもたちの保養報告会」において話された内容をまとめたものです。なお、当日はチェルノブイリ子ども基金の佐々木真理がベラルーシの子どもたちの保養報告を、当基金の飯出さえが沖縄・球美の里で保養した福島の子どもたちの様子を、また、2月に学生有志の一員として福嶋祐子がベラルーシの保養施設「希望21」を訪れ、子どもたちと交流してきた様子を報告しました。チェルノブイリ子ども基金ニュースNo.95に全体の報告が載っています(webにも掲載)。また、当日のDVDを希望者の方には貸し出ししますので、当基金までご連絡ください。


 

12月21日、甲状腺検診の行われている、いわき放射能市民測定室たらちねを訪れ、担当医の野宗義博氏、たらちねスタッフ、検診に来た人々に話を伺った。
当日の検診は、参加者が約65名、午後2時から6時半まで休みなく4時間以上にわたって続けられた。医師とスタッフの方々の日々の積み重ねと努力を強く感じる訪問となった。(世話人 金子、中)

測定室7

たらちね 甲状腺検診プロジェクト
子どもの健康を心配する市民の要望に応え、いわき放射能市民測定室たらちねが企画し、専門医の協力のもと、2013年3月に開始。昨年12月までに 3018名の検診を行う。参加費用は無料。対象者は、2013年現在20歳以下の子どもを優先。申し込みは、直接窓口、電話、FAX、郵送で受け付けてい る。(詳しくはたらちねのウェブサイトをご確認ください。)
URL : http://www.iwakisokuteishitu.com/

野宗先生2

報酬は患者さんの笑顔

──球美の里で甲状腺検診が始まったのが約一年半前、そしてたらちねでの検診が始まってもうすぐ一年になります。検診に来られる方の質問、不安の種類に変化はありますか?

あまり変わっていません。とくにお母さん方の子どもさんの健康に対する不安は変わっていませんね。

 

──県の甲状腺検診を受けて、その診断結果に「異常なし」とだけ書かれているのを見て、不安になったという方もいます。

そういう方もいますし、説明が足らないからもっと説明してほしいという方などもいます。いろいろな問題があると思いますが、一番多いのは、学校や県で受けたのだけど、説明が足らないから理解できない。だから説明してほしいという方ですね。
だいたいは判定結果の区分が「A2」(五.〇ミリメートル以下の結節〈腫瘤〉あるいは二〇・〇ミリメートル以下の膿胞)と書かれていればその意味をお話しします。それが、お母さん方の悩みの解決になります。もちろんガンの疑いがあるかないかといった大きな問題もありますが、検査の判定に関する説明を聞いて、より深く理解できると安心されるようですね。

親御さんの心の中には、自分たちの行動により(避難しなかった、避難が遅れたことで)子どもの健康に被害が起きるのではないかということが、ずっと頭にあるようです。県や学校の検査で異常がないと診断され、そしてさらにたらちねで検査をして、より安心を自覚して帰る。それは、それなりに意味のあることです。

甲状腺というのは小さな臓器で、検査のやり方によっては、膿胞や結節の数も変わってきます。七つだろうが八つだろうが、それ自体にあまり大きな差はなく、膿胞や結節が何個あるかを数えてもあまり医学的な意味はありません。それよりは、その大きさとか形、一つでも異常物があれば、そちらのほうがはるかに重要です。前回は一〇個だったけど、今回は七個という人や、学校で受けたときとたらちねで受けた時の数が違う人もいますが、それはあまり関係はありません。

福島原発事故の被ばくの影響がないような場所での検診であれば、膿胞や結節の数というのはほとんど問題にしませんが、福島には現実に低濃度の汚染もあります。私たちはまだ、被ばくの影響というものを何もわかっていません。これまで誰も低線量被ばくの経験がありません。ですので、分からないということを前提に、つぶさに謙虚に検査をする。やはり、将来何らかの影響が出てくるということも起こりうるわけですから、普通は無視してもいいような小さな膿胞や結節も、診て記載するようにしています。

 

──しかし、いまの福島の状況は、果たして低線量と言えるのでしょうか?

それは、単なる一人の医師の問題ではなく、国、厚労省といったものが絡んでくることです。現在のレベルでは低線量とされていますが、確かにクエスチョンマークはある。しかし、人類がこれまで経験したことのない事態に遭遇しているわけですし、決して○○ミリシーベルトだから安全だということは決められないのかもしれません。

ガンというのは、いろいろな段階でガンになっていくわけで、被ばくしていなくてもガンになる人もいますし、被ばくしたからといってすぐに、「はい、あなたはガンになります」となるかといったらこれは違う。福島の事故以外にも、被ばくする環境はいっぱいあります。現時点としては、検診をして、何か起きていないかということを観察していくのが、一つの方法ではないかと思います。

 

──検診を受けるのは、どのくらいのタームがいいですか?

二年でいいと思います。結節とか大きな膿胞がある人は、半年に一回。普通の小さい膿胞、A2判定であれば二年に一回で十分だと思います。

 

──進行の具合には、年齢による差はありますか?

ありません。現時点で何も起きていない人は、二年で急激に何かになるということはないでしょう。

 

──たらちねでエコー検診をして問題があると判定された場合は、何らかの病院を紹介して細胞診なり受けてもらうのでしょうか?

そうなりますね。治療が必要であれば、それなりに。甲状腺のエコー検診というのはあくまで画像診断であって、ガンかどうかというのは細胞診をしなければ判定はできません。細胞診するかどうかの、一つのスクリーニングとしての検査と考えてください。

 

──未来の福島こども基金を通じての寄付は、海外からも寄せられています。そういった方にお伝えしたいことはありますか?

すごい額のカンパが集まっていますね、びっくりしています。お金がなければこうした検診もできません。ですから、お金の寄付それももちろんですが、チェルノブイリで何が起きた(ている)か、甲状腺のガンについて研究してほしいと思います。それと同時に、福島で発生しているガンの基礎研究をして、それぞれの検査データを照らし合わせて共同研究をしていかないと、検診するだけではもったいない。チェルノブイリと福島の事故では、放出された核の種類は違いますが、自然発生の甲状腺のガンなのか、それともやはり被ばくということにより何らかの変化が起きているのかどうか、DNAレベルで検査をしていくことが、今後の被ばく医療につながっていきます。

 

──そうですね。広島や長崎には被ばく医療の蓄積があると思いますが、それは今回の福島の事故には生かされていますか?

生かされていないですね。共同で持続して研究する人がいない。ただ、原爆と原発では、同じ核でも状態が違いますから、必ずしも共通点はないかもしれませんが。

 

──島根県にも、広島で被爆された方はいらっしゃいますか?

ほとんどいません。しかし、島根県には島根原発があります。市街にも島根大学にも非常に近いところにありますので、島根大学としては、原発で何かが起きたときのために、被ばく医療の調査をしておかないと無責任と言われてしまいます。
そういった意味で、若い医学生や研修医たちに被ばくの実態を見てもらったり、ボランティア活動の大切さを感じてもらうことで、私たちの仕事を引き継いでくれる人を育てたいと思います。

 

──今後のことで、一番心配なのは?いっぱいあるでしょうけど。

いっぱいあるけど、やっぱり、三年、五年と経つとガンが増えてくる可能性もあるし、いまは甲状腺が一番心配ですが、次は白血病、それから循環器系、血圧、心臓……といろいろと危険性は出てきます。また心配、ストレスによる影響もあると思います。核実験、核爆発、そして原発の事故の放射線。いろいろなタイプの被ばくに社会的な問題が加わり、大きな問題になってくると思います。
福島の問題は、広島や長崎と同じように、六〇年、七〇年と、ずっと続く問題です。事故処理が終っても、住民のみなさんの健康被害、当事者のみなさんの心配はずっと続きます。それを否定するだけの医療的な根拠は、いまのところ、どこにもありません。

 

──長期的に、研究を蓄積していくしかないということですね。そういったことを専門とする若い学生が育つ環境は、十分にあるのでしょうか?

いや。いまの日本の医学はそこまで進んでいないですね。一般的な内科、外科といったものはどんどん進歩していますが、甲状腺に関してはあまり進みません。それはなぜかというと、甲状腺ガンというのは乳ガンや肺ガンなどと違って比較的おとなしいタイプで、ガンになったとしても、それほど急に命を脅かすということはない。また、症例が少なく、乳ガンや胃ガンに比べたら一〇分の一くらいですので、あまり注目されません。たくさん患者さんがいればそれを専門としてやっていくこともできますが、患者さんがいなければなかなか研究もできません。しかし、決して病気が消えてなくなるわけではないので、ニーズはあります。

 

──二〇年後、三〇年後に、もっと必要になってきますよね。

そうですね、まさに。被ばく医療としての甲状腺の病気や白血病などのガンの研究が進んでいくといいですね。実際に、広島大学にも長崎大学にも、そういった研究所はあり、いまの研究は決して途絶えることなく続いていきますから、みなさんご心配なく。
若き研修医や若き医師たちに協力を求めていきたいと思います。彼らには、被ばくの健康被害のために働いてほしいですね。それらに注目があたるよう、私たちは格闘していきます。机に座って、「行ってきなさい」と言うのではなく、一緒に活動することで興味を持ってもらえるようにしていきたいですね。

医師として、医療ができるということ。患者さんの精神的な不安を取り除いてあげる、これも一つの医療活動です。それは目に見えてわかります。もちろん、心臓を手術する先生もいますし、胃を扱う先生もいます。より実践的に多くの被ばく医療に携わり、効果をあげるということを体験していけば、継続して被ばく医療に関心を持ち、研究を続けるようになると思います。

先月は郡山の仮設住宅で検診しましたが、本当に可哀想でしたよ。自分の家に帰れない、先祖の家に帰れない。ああいった小さな部屋で生活するというのは、本当にたいへんなことです。原発で何かあったらそういう生活を余儀なくされるということですね。
だから甲状腺検診をするということは、いろいろとある問題のすべてを解決することはできないかもしれないけれども、少なくともお母さん方の甲状腺に関する心配を取り除くことはできる。あぁ、異常がないんだと安心できる。これも一つの医療として大事なことです。安心しろ、安心しろと、数値の上で言うのは簡単ですが、それではやっぱりわからない。実際に現地に行って、触って、エコー検査もして、やっと初めて問題ないですよ、と言える。これが本当の安心に繋がります。

 

──お話を聞いてくれる先生がいてくれるというだけで、ものすごく大きな安心感を得られます。エコーをしながら、リアルタイムでその画層を一緒にみながら説明が聞けるというのは、とても安心です。後から、画像だけ渡されてもなかなか想像がつきませんが、ほらここに、これがあってね、と先生が話してくれるのは大きいですね。

やはり診断のときには、親御さんとお子さんが一緒にいたほうがいいですよね。一緒に画像を見ながら説明すると、理解が全然違います。そういう意味では、たらちねのやり方はいいと思いますし、私はどこの施設に行っても同様のスタイルで検診をしています。
僕はいつも言うのですが、医療サービスというのは自己犠牲です。ラクをしてサービスはできません。自分の身体を動かすことがサービスです。そして、報酬は患者さんの笑顔。別に高級な車に乗りたいわけでもないし、贅沢をしたいわけでもありません。
こうした活動に共感する若い先生はいます。大都会の大病院で働く人がいれば、地方で地域医療に貢献する若い人もいます。

 

──楽しみですね。

そう、楽しみです。後継者、若い人たちのために、私はいます。

 

──これからもよろしくお願い致します。

こちらこそ。時間と体力がある限り、いつでも、どこにでも飛んで行きます。

 

──今日は、長時間の検診でお疲れのところ、ありがとうございました。

 

※甲状腺検診には野宗医師のほか、全国の協力医師がボランティアで参加されています

西尾正道医師 北海道がんセンター 名誉院長
藤田操医師 平田中央病院 内科
吉野裕紀医師 北海道がんセンター放射線科
須田道雄医師 須田医院院長 内分泌・甲状腺専門


 

検診の参加者には小さな子どもをつれた家族が目立った。なかには学校の検診を受けて結果がよく分からず説明を求めてくる家族も多い。2度目、あるいは「球美の里」で受けたという人もいたが、この「たらちね」という市民測定所で甲状腺検診を行っていることを知人から聞き、初めて来たという人も少なくない。測定や保養のことはまったく知らず、甲状腺検診を受けられるということだけを聞いて訪れる人も。これまでとは違ったルートで、異なる層に利用者が広がっている印象を受けた。

●若松さん ご家族
インタビュー(金子さん)2一家4人(夫、妻、息子2人)で受診。「たらちね」の存在は仕事先のお客さんから聞いた。2013年の春頃に初めて知り、検診は今回で2回目。県の健康調査もあったが義務的に受けたという感じ。たらちねの検診については「エコーを受けながらお話もしてくれて、先生は穏やかだし、何でも答えてくれる。県の調査とは全然違った。」「ありたがい、他の人にも勧めたい。寄付でも何でもするから、是非ずっとこの検診を続けてほしい」と話す。
事故後はすぐに家族で他県に避難したが、介護職だった同僚の友人が利用者を残して自分だけ避難したことを非難されクビになった話などを聞き、なるべく早く帰らなくてはと思い、数週間後にいわき市に戻った。当時を振り返り「どうにもならなかった」との思いがにじむ。半年ほど後にカイガーカウンターで自宅を測ったところ、庭の芝で0.6マイクロシーベルト。自分たちで芝を刈り、枝を切った。事故を忘れないで欲しいという言い方について、「忘れるもなにも、なにも終わってないし、進行形である」と述べていたことが印象的だった。

●鈴木祥子さん
インタビュー(金子さん)33歳になる息子とともにこれまで球美の里の保養に3回参加している。事故から4ヶ月たった頃、他県で受けた尿検査の結果、息子の尿からセシウムが検出された。何とかしないといけないと思っていたところに「たらちね」を紹介された。甲状腺検診を初めて受けたのは2度目の保養のとき。これまでに3回検診を受けて、それぞれのデータを照らし合わせると、1つ位の数値で低くなっているのが分かる。またベラルーシの保養施設を立ち上げたマクシンスキーさんの講演に参加する機会があり、やはり子どもたちには定期的な保養が必要だと聞いた。いまは半年に一度は息子に保養をさせたいと考えている。

●小学生2人のお母さん
娘2人が小学校で検診を受けたが「問題はない」という結果だけ書かれた紙を渡された。「問題ないでは分からない、どんな状態であるのかちゃんと説明して欲しい。」たらちねにはそうした心配から訪れた。現在ではホットスポットの表示もなくなり、子どもたちもどこが危険地帯なのか分からなくなってしまった。遊びに夢中になり子ども同士で山に入ってしまうこともあり大変心配。なぜ表示を取り除いたのか分からないと不審感を示していた。球美の里については、存在を聞いたことはあるが詳しくは知らないとのこと。チラシを渡すと、是非行きたいねと嬉しそうに姉妹で話していた。

●40代の男性
検診には一人で参加。今回が2回目。自宅が避難区域のため、現在は市内の仮設住宅で暮らしている。事故当初は区域への往来は比較的自由で、父親の薬を取りに何度か訪れていた。その頃は食べ物が大変不足し、甘い物ばかりが提供されて気持ち悪くなる人も大勢いた。非難区域に立ち入ると、インスタントラーメンなどの食事をしに自宅に帰っている知り合いに会うことも多かった。後日、放射線が高い時に往来していたことが分かり、心配になって検診を受けるようになった。印刷されたエコー画像を渡された際に「この影は大丈夫なんでしょうか」と不安がっていたが、職員の方に丁寧に問題ないという説明を受けて安心して帰っていかれた。

●「たらちね」スタッフ 山崎さん
インタビュー(中:山崎さん)2人の息子の母親でもある山崎さんは、今でも地産地消を推進する県に対して問題提起をしている。いわき市を除く福島県では、現在、学校給食に県産のお米を使用している。いわき市でも来年度から地産に戻るかもしれないという。周囲に農業と関わっている人が多く、声をあげづらい状況もある。せめて給食は安心できるものを使用して欲しいと訴えていた。

 

聞き手 ひとこと

「たらちね」は、机上ではなく生活に根ざした測定室だからこそ、人々の不安に寄り添うことができる所であること、また医者がその場で検診し、共に状況を確認しながら、質問に答え、丁寧な説明を受けられることが安心に繋がっていることを痛感した。

 

いわき放射能市民測定室 たらちね
〒971-8162 福島県いわき市小名浜花畑町11-3 カネマンビル3階
TEL&FAX 0246-92-2526/E-MAIL tarachine@bz04.plala.or.jp
「放射能市民測定室」として、「沖縄・球美の里」窓口として、
甲状腺検診を行う診療所として活動中。


 

生活協同組合パルシステム東京
昨年に引き続き、生活協同組合パルシステム東京様より、福島支援組合員カンパが1月末に贈呈されることになりました。また、城南信用金庫ボランティア預金利息配分からのカンパもすでに贈られています。

ドラゴン・プロジェクトのビデオ
ドラゴン・プロジェクトの椎木透子さんが福島の人たちのドキュメンタリーを制作しています。短いプロモーションビデオ(日本語字幕入り)を見て応援して下さい。http://vimeo.com/78218714
ドラゴン・プロジェクトのテーマアニメーション『レインボー·ドラゴン』の最新版です。こちらもぜひご覧ください。http://vimeo.com/76762115

バンコク・Love for Japan
以前にも紹介しました バンコク・Love for Japan
の活動です。http://bkktojapan.exblog.jp/
昨年末11、12月のチャリティフェアの販売は過去最高を更新されたそうです。「少しずつ支援の輪が広がっていると実感しています。今後とも、地道に支援のお手伝いを続けていければと思っています。本年もどうぞよろしくお願い致します☆」Love for Japan アンリユキコ

ゼラチンシルバーセッション
銀塩写真でしか表現できない写真の楽しさ、面白さを伝え、無くなりつつあるフイルムや印画紙を次の世代へ残そうというプロジェクト。賛同写真家による展覧会を開催し、一部作品の売り上げを東北の復興支援活動に寄付。いくつかの団体と共に当基金にも寄付がありました。http://www.gs-s.info/

手作りマスクを販売
郡山市から豊橋市へ母子避難し、市民活動をされているという菜花屋(なかや)マスク店さまから;
手作りマスクを販売し、売上の一部を福島の子どもたちへの支援にと思い、製作に励んでいます。たくさんの方々の協力をいただいたお金です。私の子どももまた福島の子です。どうか、子どもたちの明るい未来のために役立ててください。

真宗大谷派三重教務所ほか主催「臨界幻想」三重公演
12月1日三重県東員町で上演されました。700人の会場をほぼ満員にされたと実行委員の一人、泉称寺の親鸞塾さまからご連絡をいただきました。その収益を寄付していただきました。


 

 

 小さき花 市民の放射能測定室(仙台)

「小さき花」は「一番小さき人、こまっている人、必要としている人のための放射能測定室」として震災の年に活動を開始しました。地道な取り組みをつづける運営者の石森秀彦さんに寄稿してもらいました。
***
ひとり ひとり 、かけがえのない命 すばらしい命
何よりも重い 大事な命
僕は震災で亡くなっていった人の命、捨てられて行ったり野菜の命を思う度、すべての命がちゃんと全う出来るように願うのです。
原発事故後、放射線がどこまで安全でどこまでが安全じゃないか、わからない中 僕たちが今できること
今やらなければならないこと それは命を守ること
命のリスクをできるだけ減らすこと 放射線被曝を少なくすることだと思います。
厚生労働省のデータで 全国での放射性物質の摂取量
ナンバーワン宮城県 ナンバーツー岩手県となり
お母さんたちは秋田に甲状腺の検査に行き、
東北の被曝をなるべく少なくするため
水も母乳も尿も測れる そして命を守ろうと一生懸命
測定を続けている
幼稚園や市民測定所の為にも どうしても
ゲルマニウム半導体放射能測定機器が必要です。
この市民の放射能測定Geラボは
一番小さき人、困っている人 必要としている人の
測定室です。
お金がなかったから測れなかったではなく ちゃんと
条件を考慮し 本当に測定必要なものから測るように、
本当に困ってる人が利用できる 測定室にしていきたいと思っています。
未来の東北のための 市民のための市民のラボは
東北の市民の測定所が一緒になって協力しあって作って行けたらなぁと思っています。

〒982-0231 宮城県仙台市太白区坪沼字原前15
http://www.chiisakihana.net/
TEL&FAX 022-302-3853/携帯090-1397-0781
E-MAIL chiisakihanasss@gmail.com


 

 

 「たらちね」から新年のごあいさつ

あの原発事故から3年が過ぎようとしていますが、被曝被害者が抱える現実の問題は解決されず事故の検証もなされていません。
そのような中、めまぐるしく動く社会の影で原発事故問題の風化は促進し、壊れてしまった子どもの未来を創りなおすこともなく、ただ時だけが 過ぎていきます。
2011年に野戦病院のように立ち上がった「たらちね」の活動は、「生きるための放射能測定」から、さらに「子どもの未来を創る測定活動」という責任も重なり、私たちは日々、その重責におしつぶされそうな気持ちでおります。
けれども、その活動の先には子どもたちの元気な明るい笑顔があることを信じて、今年も頑張っていきたいと思います。
いわき放射能市民測定室 たらちね


 

 

 農産物直売所&カフェ「えすぺり」

「えすぺり」は、あぶくま市民放射能測定所(福島県田村市)を営む有機農家の大河原さん夫妻が隣の三春町に開いた農産物直売所&カフェです。オープンは昨年の7月13日。
「えすぺり」には周辺の農家から出品された野菜や加工品が並んでいます。農産物は、あぶくま市民放射能測定所で放射性物質の検査をし、その検出結果や農薬や肥料の使用の有無を表示しています。
作り手とお客さんが信頼しあえる関係を築いている「えすぺり」の人気商品は蒸しパンともち米のおにぎり。リピーターも多いそうです。
大河原さん夫妻は農閑期を利用し「赤いトマト」という人形劇団を長年やっています。「えすぺり」も野菜や加工品の売買だけでなく、人形劇やライヴや展示などをやる交流の場として活用しています。
「えすぺり」はエスペラント語で「希望」を意味します。福島の痛みを分かち合える場、そして笑顔になれる希望の場として、人と人を繋ぎながら「えすぺり」は今後も拡がっていくことでしょう。

〒963-7711福島県田村郡三春町桜ヶ丘3-2-3
TEL 0247-73-8075
交通アクセス:東北新幹線郡山駅より磐越東線で三春駅下車、駅から町営バスで約20分 桜ヶ丘2丁目下車 三春288号線沿い


 

< 東京 >
【チャリティ展覧会】IMAGINE FUKUSHIMA展 2/アートチャリティイベント 2014年2/6(木)~2/11(火)11時~18時 (最終日~16時) コート・ギャラリー国立 問合、ウォーターマーク アーツ&クラフツTel 042-573-6625 http://www.watermark.ne.jp
福島で頑張っていらっしゃる作家さんも含めた彫刻、現代美術、版画などのアーティスト11人が参加。*作品代の一部を当基金に寄付してくださるとのことです。

【チェルノブイリ28周年救援イベント~チェルノブイリと福島】
写真展:広河隆一写真展 4/12(土)~4/16(木)10時~20時(初日12時~)文京シビック1F 展示室2 入場無料 ★
講演会:チェルノブイリ&福島 最新報告 広河隆一(DAYS JAPAN編集長)シネオカヤ・インナ(ウクライナ) 4/24(木)19時開演 文京シビック小ホール 1000円(中学生以下 無料)主催、チェルノブイリ子ども基金、チェルノブイリ子ども基金文京支部、未来の福島こども基金 問合、チェルノブイリ子ども基金Tel/Fax 03-5228-2680 ★

【関連情報】2014年 チェルノブイリ28周年救援カレンダー
撮影、広河隆一 発行・制作、チェルノブイリ子ども基金
定価、1000円 発売中 ★

< 三重 >
【チェルノブイリ28周年企画 チェルノブイリ・福島 いのちは宝 】 内容・シネオカヤ・インナの話を聴く ・音楽①内田ボブ②ラニヤップ(小室等+ゆい)・朗読劇「チェルノブイリ」高校生 ・ホワイエにて、三重大医学部生による展示 2014年4/26(土)13時半~16時 津リージョンプラザ お城ホール 2000円(前売り1500円)、学割あり
主催、みえ426の会 問合、広河隆一写真展事務局Tel 059-229-3078 ★
★詳細は同封のチラシをご覧ください

< 埼玉 >
【写真・絵画展】チェルノブイリ&福島 2014年3/24(月)~3/30(日) 埼玉県富士見市 鶴瀬西交流センター チェルノブイリ&福島写真・絵画展実行委員会 問合、Tel 090-3438-1724(小林) http://hirokawasyashintokaigaten.jimdo.com/
※3/29(土)14時からダニー・ネフセタイさん(秩父在住)による脱原発講座が同センターで開かれます。

○3月、4月に開かれるチェルノブイリと福島に関したイベントのチラシを同封しました。
○振込用紙つきの新しいチラシも同封しました。一律に同封しています。決して募金を強要するものではありません。
広めることにご協力いただけましたら幸いです。配布してくださる方はご連絡ください。


 

活動3年目を機にロゴを一新しました。母子のモチーフはそのままによりシンプルな図柄です。デザインは世話人の家族の友人のデザイナーの方が担当してくれました。

rogo

新ロゴ入りのポスター
ご希望の方は枚数、大きさ
(B4、A3、B2まで?)などご連絡ください。
沖縄県中頭郡西原町の一般社団法人 NEXTAGE(就労支援施設 ネクステイジ:http://gia-nextage.jimdo.com/)様よりポスターを掲示したいというお申し出があり、お送りしました。「本日ポスターが到着致しました。さっそく事業所に掲示させて頂いております。球美の里を多くの方に知って頂ければ嬉しい限りです」

mirainofukushima_poster


 

募金状況
募金(309件) 8,002,317円
会費 (維持46名・一般123名・学生1名) 831,000円
合計 8,833,317円

支援状況
沖縄・球美の里 保養&運営費支援 5,000,000円
放射能測定器支援(較正費用) 185,500円
いわき・甲状腺検診プロジェクト支援 1,000,000円
合計 6,185,500円

*当基金は任意団体です。税金控除の対象となりませんので、ご了承ください。

寄付団体名
愛知映画祭東北物産展協力団体/秋山眼科医院/新しい風/沖縄酒家てぃーだのお客様/教育と医学編集部/クレヨンハウス/小池音楽教室/子どもたちの心の音楽実行委員会/5年後10年後子どもたちが健やかに育つ会/ころぼっくる/桜井書店/桜台横笛会/照恩寺/島尻自治会/主体美術協会/泉称寺「いなべ親鸞塾」/ストッププルトニウム神奈川連絡会/昴 有志一同/ゼラチンシルバーセッション実行委員会/食べもの文化編集部/地域たすけあいネットワーク・三条/豊田勇造ライブin土浦/菜花屋マスク店/西小岩幼稚園/はだしのゲン誕生物語上映会参加者/パルシステム東京/福音館書店労組/フクシマを思う実行委員会/遍照院/法然院/ほっとふるサロン/宮崎県美術協会/芽ばえ社/優輝学習スクール/横浜市民測定所/リサイクルグループカリーナ/「臨界幻想」 三重公演 実行委員会/ろばや/11.2保養報告会/3.11に灯すあかりLAMP実行委員会/FukkOBU/Love for Japan Bangkok/WE21 ジャパンおだわら

(敬称略。紙面の都合により団体名のみ記載)

おかげさまで昨年も多くの寄付金をみなさまから寄せていただくことができました。
本年もご協力・ご支援のほど、よろしくお願いします。
未来の福島こども基金 代表 黒部信一 世話人一同
 


 

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