2024年4月発行ニュースレターNo.28

チェルノブイリから学び、子どもたちを守る 未来の福島こども基金ニュースレター

未来の福島こども基金ニュースレター
from chernobyl No.28 2024年4月発行
チェルノブイリから学び、子どもたちを守る

ニュースレターNo.28のPDF(5MB ※読み込みに時間がかかります)はこちらからダウンロードできます。
みなさま、ぜひご覧になってみてください!

大好きな畑で「夢」を耕す

3歳のときに東日本大震災が起き、東電・福島第一原発事故により放射能が環境に中に放出。大好きな外遊びができなくなり、4、5歳の頃、「沖縄・球美の里」(沖縄県久米島)の保養に福島県いわき市から参加した。球美の里ではボランティアの人たちにいっぱい遊んでもらった楽しい記憶がある。

その後、母親と共に久米島に移住した小野覇空真(おの はくま)さん。昨年進学のため島を離れ今は沖縄本島に住んでいる。原発震災から13 年目の今年、「自分がやってもらったことの恩返しがしたい」と、保養の手伝いをする姿が琉球新報、沖縄タイムスの記事になり、テレビでも報じられた。

学校でプログラミングを学び、合間には畑仕事に勤しむ日々を送っている。「農業とIT を融合させて社会に貢献したい」という将来の夢! 応援します♡(写真:本人提供)

東日本大震災・福島第一原発事故から13 年

原発事故後の被災地市民活動の実情とこれからのたらちねの活動

認定NPO法人いわき放射能市民測定室たらちね

認定NPO法人いわき放射能市民測定室たらちね
理事長 鈴木薫

https://tarachineiwaki.org

東日本大震災から13年が過ぎました。

被災地での県内外の支援活動は、発災直後から現在まで変化しながら続いています。

2011 年から2013 年ごろまでは、県外から緊急支援がありました。衣食住の整備や被曝防護のための測定器配布等が中心でした。
しかし、その後は、国の動きと連動する「原発事故はなかったこと」「風評被害を払拭する」リスクコミュニケーションの影響が強い支援がなだれ込んできました。

被災地のこれまで

現在、放射性物質による高濃度の汚染を受けた双葉郡は、年間受託線量20ミリシーベルトを基準とし、人々の帰還が促進されています。
20ミリシーベルトという放射線量は、双葉郡以外の地域の20倍の濃度です。通常は年間1ミリシーベルトを基準としています。

振り返ってみると、2013 年ぐらいから、現在の大熊町の役場がある大川原地区の大規模除染が始まっていました。その頃は、その地域に立入るにも行政の許可が必要でした。2014 年の夏に、たらちねに「大熊の自宅の土壌を測って欲しい」、という測定依頼があり、測定結果は11,000,000 ベクレル/キログラム(Bq/kg)という高濃度でした。測定後の土壌試料は、元あった場所まで返さなければならず、その時に私は大熊町に立入りました。許可をもらい警戒区域内に入りました。

その道中、大川原地区の除染の様子を見かけました。人もいない、周りは草だらけ、シーンとして熱風だけが感じられる中で、大型の重機が黙々と何台も動いていました。案内してくれた人が、「いずれここに人を返そうとして除染をしている」と教えてくれました。その様子はSF映画を見ているような、現実では無いような感じがしました。

当時、その土壌試料を返しに行った母屋の空間線量は70マイクロシーベルト/毎時でした。

土壌の返却のために車から降りて、15分ほどしか滞在しませんでしたが、翌日、私がたらちねのホールボディーカウンターで体内の放射能測定をしたところ、セシウムが検出されました。それまで、一度も、検出されたことがなかったのに……防護服を着てマスクをし、メガネをかけて立入りましたが、高い線量の中で被曝は避けられなかったのだと思います。同行して運転を担当してくれた男性は、その直後に急性白内障になりました。

同じ頃、大熊町では町外避難をしている住民に向けて、ニュータウンのチラシを配っていました。チラシには「10年後の2023 年には、大川原地区を中心とした分譲タウンができて、洒落た住宅がたくさん立っているニュータウンに変貌している」というイラストが描かれていました。いわき市小名浜の仮設住宅に避難居住していた30代の女性が、私のところに来て「鈴木さん、これをみてほしい。このチラシの内容は本当なのか?」と聞きに来ました。私は、「今の状況を考えると、とても本当のこととは思えないけれども、こんなふうにやっていこうと思ってるんだろうね。」と答えました。あの時から11年が経ち、大熊町は本当に、あの時のチラシと同じようになっています。

空間線量の減少と実施の汚染との乖離

福島第一原発事故により拡散した放射性物質の中にセシウム134という核種があります。この核種は半減期が約2年です。2年で力が半分になります。4年経てばさらに半分になります。放射性物質の壊変の性質上、半減期の短い核種の方が空間線量に大きく影響します。
この半減期の短い核種が2年ごとに半減を繰り返すことにより、空間線量だけを測っていると、放射線の影響が少なくなっているような感じがしてきます。しかし、半減期の長い核種(セシウム137 やストロンチウム90など)は依然として存在しています。
高濃度に汚染された地域でも、測定しやすい空間線量が下がると、なんとなく、汚染の影響が少なくなってきていると勘違いしてしまうことがあります。

こういう性質を利用した「福島はもう大丈夫。復興に向けて頑張ろう!」という動きが2014 年ぐらいから加速してきます。立ち入り禁止となっていた地域が次々と立入り解除となりました。それに伴い、
「風評被害」「誤解されている福島の人がかわいそうだ」など、雰囲気重視の掛け声が大きくなり、「できれば、原発事故はなかったことにしたい」「早く、家に帰りたい」などの被災者の心の隙間に入り込むような精神的ケアを重視した支援活動が増えてきました。

その時期、福島イノベーションコースト構想が走り出し、事故を起こした原発の後始末、収束作業に従事する作業員育成の人材育成プログラムも始まりました。

徐々に、汚染の実相を把握するための放射能測定も憚られるようになり、被災地の人々が、なぜ故郷を去らなければならなかったのかの理由さえ、水面下に埋められてしまいました。
科学的な検証を根本とする原因究明よりも、言葉によるイメージの世界が広がっていきました。

市民活動と支援の変貌

県外から県内に入ってくる支援団体も、活動資金の調達などの理由から、国が求める活動をするようになっていきます。ポジティブで前向きな農業の促進やイベントの実施、子どもたちが被曝を看過する方向の放射線教育など「心が救われれば、健康は二の次」という雰囲気の中、このようになってしまった本当の理由について語らない人が増えていきました。それは言ってはいけないこととして、人々の心の奥深くにしまい込まれていきました。

被災者による市民活動・被災地支援の現状

発災直後から、被災者による被災地支援も行われてきました。
今年起きた能登半島地震の様子を見ていても感じることですが、緊急支援に入った外部の支援者は、いつまでもそこにとどまって関わる事はできません。いずれは、地域の人々が自立して、自分たちの暮らしを立て直していかなければならず、その点で被災者自身が被災地の支援に向き合うことはとても大切なことだと思います。

福島原発事故の被災者による被災地支援は、自分たちの生活に、なんとか心の豊かさを取り戻したい、子どもたちの健康を守りたい、などいろいろな願いが込められた活動です。しかし、それらの活動も、徐々に「原発事故はなかったことにしたい」という空気の中、やりにくさが強まり、「もう、放射能は大丈夫だから」というつくられたイメージの中で縮小していきました。また、当時、活動できる環境にあった人々が月日の流れとともに、生活が変化し関われなくなったという事情もあります。

国のプロパガンダ政策と連動し、地元の人々による自発的自然的村八分の締めつけ、世代問題、イデオロギーの介入などが、自由な市民活動を圧迫していきました。

今、双葉郡では、もともとの住民ではなく、縁もゆかりもない人々が移住し生活するパターンが増えています。その人たちが、自ら支援者となり、町づくりを行なっています。年間受託線量20ミリシーベルトを通常のものとし、そこに言及することなく、人々のコミュニティづくりに勤しむ姿が、県内の夕方のニュースなどで流れます。
20代〜30代ぐらいの若い女性もいます。

もともとの住民の中にも、環境省などと連携し、地域をテーマ付けした公園にして、多くの人をそこに呼ぶ活動を準備している人もいます。それらは、国の機関と連携し良好な関係の中で推進されています。
そこに汚染を可視化する測定結果についての議論はありません。

原発事故の被災地で行われていることは、できるだけ科学的検証から人々の意識を遠ざけて、モヤモヤとしたポジティブな言葉で前向きな気持ちを持たせる動きが目立ちます。被災者自身も、町の衰退の原因を究明しないまま、外から人を呼び込む活動に邁進しています。

たらちねの活動とこれから

たらちねの活動は、活動当初から放射能測定を軸とし、すべてはその結果と科学的検証をもとに進めています。保養、検診、クリニック、心のケアなど他の事業も、すべてはこの科学的視点に基づいて実施しています。

2022 年の秋には、たらちねの測定により大熊町の義務教育校「学び舎ゆめの森」に隣接する丘の土壌から20万Bq/kgの値が検出されました。子どもたちが登ったり遊んだりする距離の場所です。その値は、子どもたちの保護者だけでなく、大熊町や富岡町(その地点が大熊町と富岡町の境界のため)にも情報を共有し、除染の要請をしていますが、いまだに実行されていません。町同士がお互いに押し付けあっていることと、大熊町の除染を管理している環境省が返事ばかりで動かないことが理由です。

子どもたちが生活するエリアで、高濃度の汚染を見つけることができたとしても、除染に繋げることができないことは、たらちねの活動の中で今後、取り組まなければならない問題だと思います。

2015 年から実施している福島第一原発沖の海洋調査も、昨年から処理汚染水海洋放出が始まりましたが、放出前後の測定結果に変化があった場合、それをどのように対策の実現に還元できるかはこれからのテーマです。放出後の海洋汚染について国は、世界一汚染されているといわれるアイリッシュ海同様のトリチウム濃度になるまで対策を講じない方針です。次世代の環境保全を考えた時、それはあまりにも非常識な値だと思うのですが、そこをどう説得していけるかを考えていかなければなりません。

アイリッシュ海で汲み上げられた海水は、研究機関が使用する値付けされた標準試料として世界中で売買されています。たらちねでも測定の精度確認のためにIAEA から購入し使用しています。値付けできる試料の汚染濃度は通常の自然環境にはない濃度です。

震災・原発事故から時間が経つにつれ、被災地では人々の意識をそらしながら、国や電力会社が原発事故をなかったことにしようとしていきます。そこで市民活動や支援を行う地域の人々が巻き込まれ、被災地が虚な状態になっていると感じます。

被災地が歩んだ被曝後の世界を、子どもたちにどのように伝えるかを考えたとき、科学的事実に基づいた確固たるものを残さなければ、申し訳ないという気持ちです。曖昧な言葉遊びではなく、真実を残したいと思います。そのために尽くすことが、今を担う世代の大人の責任だと思っています。

子ども応援金 皆さんからの声(前編)

ご支援してくださった皆さまに心から御礼申し上げます。

Kさん(父)

子ども応援金の支援を受けた娘は、2023年4月から高校1年生の歩みを始めました。高校入学と同時に揃えなければならないものが、多くありましたが、応援金のおかげで全て揃えることができました。娘が入学した高校は、自宅から遠くないということもあり、徒歩や自転車で通学しています。高校の部活動は、美術部に入部し、他校の美術部もそうなのですが、娘も市の絵画展に何日もかけて描いた作品を展示することができました。高校に入学したことで、新しく学ぶこともあり、親友もでき、楽しくこの1年を過ごすことができました。
2024年4月から、娘の高校2年生の歩みが始まります。福島第一原子力発電所にたまる処理汚染水の海への放出が、これまでに3回行われましたが、その福島県での生活に、不安がないわけではありません。しかし、親として娘を励ましながら、歩んでいきたいと思います。

Mさん(母)

不登校の息子は、やりたいことが芽生えて引き籠もりから少しずつ出てくるようになりました。昨年、親子で、『夢みる小学校』の自主上映を見たことと、福島県大熊町立の義務教育学校を見学し、「ここはあの映画みたいな夢みる小学校だ」と思ったことから、息子は少しずつ動き出しました。公立学校でも校長先生さえ動かすことができれば、今の息苦しい学校を変えられる。
その後、息子は校長先生に直談判して、学校を、大人を変えたいとプレゼンし、生徒会の執行委員となりました。百聞は一見にしかずということで、今、全国的にも次々に自主上映がされているこの映画(ドキュメンタリー映画『夢みる小学校』完結編)を、校内で子どもと教員と保護者に見て貰うために、自主上映が出来ないかを模索しているところです。自分でやりたいことを見つけ、それを自分でどうやるのかを決めて、自分なりに行動しています。今、やっと子どもはそれができるようになってきました。それはやはり、私が余計なこと(過指示、過保護、過干渉)をしないようにしているからだと思います。
まだ気力・体力がない親子ですが、自分で自分を育て直ししながら、子どもの育ちを伴走していきたいと思います。

Eさん(父)

避難生活も10年以上、貯金も少なくなり私も定年退職となりました。再就職はできたのですが、給与や待遇は酷いものです。そんな中で、私に、直腸ガンが見つかりました。幸い治療はできたのですが、抗ガン剤の副作用は手ごわく私の体を痛めつけます。
そして、避難先の国家公務員住宅に住み続けていることで、なぜか福島県と裁判になっています。二倍の家賃請求に納得はいかないのですが、支払えるだけのお金はキープしなければ成りません。
出費を見直す中で、子どもの習い事も考えなければならないところ、応援金をいただけることになったので、子どもの大好きなサッカーを続けさせています。小さな体なりに一生懸命ボールを追いかけています。読み書きが苦手なのが大変なのですが、楽しく日々を過ごすことができています。

Hさん(本人)

高専に入ってから、1年近くたって、学校生活にも慣れて、友達もたくさんできました。授業も面白いし、先生たちもクセが強い人ばかりで面白いです。その中でも、プログラムのコードを書いて、プログラミングをするのがとても楽しいです。
初めてコードを書いてプログラミングをして、最初は英語みたいなよくわからない文で、正直大丈夫かなと思いました。今は慣れて何が書かれていてどういう風に動くのかがすぐにわかるようになって、最近では簡単なゲームを作ることができるようになりました。画像編集や3Dモデルを作ったりしていて、今まで全くやったことがなかったようなことを体験しています。
休日は、畑をやっています。畑の作業の中でも耕耘機(こううんき)で土を耕すのが楽しいです。耕耘機をもっと地面に押し付けるようにしたらうまくいくかな、逆に少し持ち上げてみたらうまくいくかな、などと考えながら作業しています。普通の地面だったところがどんどん畑になっていくのを見るのが今一番楽しい。また、その畑で初めて草刈り機を使って草を刈ることができました。
さらに、仲良しのおじさんと一緒に畑の合間に三線を弾いています。久しぶりに三線に触って楽しく、一度弾きだすとやめるのが嫌になるくらいです。

Nさん(本人)


私が球美の里に行ったのは小学校3年生の時です。きれいな海を覚えています。魚がたくさんいて捕まえるのが楽しかった。ラジオ(FMくめじま)で出演できたことがうれしかった。久米島の動物や植物がたくさんあるところが大好きです。
6私は小学生のときから絵を描くことが好きで今でも絵をよく描いています。私は皆さんの応援があったので、ここまでやってこられました。これからも頑張りますので、温かく見守っていただけると光栄です。将来は多くの人を笑顔にできるような絵を描けるようになりたいので、高校(美術科)で学びます!これからも応援してください。

全ての「子ども応援金 皆さんからの声」はこちらのページでご覧いただけます。

「相談のその先があるよ」KAKECOMI
カケコミのココロミ、いまここで続いています

2022年度(2022年4月〜23年3月)事業報告書より

「たべまなは、傷付きを絶対に無視しない。それって、いろんな人が集まる「空間」に、一番必要なことじゃないかなって思います」(高校生スタッフ)

「病院の先生は(家庭の)『環境』が悪いって言ってるのに、どうしてそっちは治療しないのかなって」
(シェアハウス利用経験者)

十代の子たちの「いきづらさ」の原因として、「相談のその先がない」があげられるかと思います。「相談(支援)事業」はどんどん増えました。障がい者、女性、ひきこもり等、対象はさまざまです。ですが「相談」のその先はどうでしょう。安全な家、生活の心配をしなくて済むお金、好きなところへ行ける移動手段、進路を選べること、仕事や進学に必要なもの︙それらが欠けていることが、多くの困っている人が困っている理由です。「相談」のその先で、私たちはそれらを提供できているでしょうか。

特に自分の力で逆境から逃れることが困難な子ども・若者にとって「つらかったね、何かあったらまた話してね」で終わってしまう「相談」が繰り返されることは「相談しても無駄だ」という心の色眼鏡を濃くしてしまうことになります。そうしてひとりで抱え込んで、誰にも言えなくなって、ギリギリまで我慢して、ようやく誰かに打ち明けたら「どうして誰にも相談しなかったの」と責められてしまったり。私たちも行政から「相談(支援)事業」を受託しています。

しかし、自分たちで相談のその先をつくることを決して諦めません。今のところそれは5部屋のシェアハウスと週に1回の食事、日用品や食料品の直接支援、さまざまな社会資源を利用するための伴走支援という限られたもので、「相談のその先があるよ」とはとてもじゃないけれど大きな声で言えません。それでも諦めたくない。もっと形にしたい。それがこれからの、私たちのチャレンジです。
ご支援に心から感謝いたします。

かけこみ寺+コミュニティ=みんなの、わたしの居場所『カケコミ』

※以下の情報もお知らせいただきました。
次年度は白河市内の空き店舗を大幅にリフォームし、新たなこども食堂の拠点と短期滞在型のシェルターとして施設運営が始まる予定です。新しい拠点の整備が完了しましたら、またご報告します。

福島訪問記 2024年1月
請戸小学校遺構 希望の牧場よしざわ
俺たちの伝承館 アウシュヴィッツ平和博物館

世話人 向井雪子

浪江町立請戸小学校遺構 
福島第一原発から7キロ

3・11以降、福島の被災地を何度か訪問していますが、今回初めて、請戸小学校を訪れました。この小学校は津波に襲われてすぐにみんなで近くの丘を目指し全員が助かった奇跡の学校とも呼ばれています。ただし、美談で終わらせたくない、自分ごととして、それぞれが防災意識を持って欲しいと、遺構として残し2021年から公開しています。

素朴なイラスト入りの看板がところどころに立っていて、わかりやすく説明してくれます。かつて見たような?景色・・・チェルノブイリのプリピャチの廃校の写真を思い出しました。

倒壊は免れたものの、津波の脅威は凄まじいものだと感じました。二階に上がる階段の最上階近くまで津波が到達した跡がありました、が、請戸小の場合は直接の放射能の被害で廃校になったわけではないので放射能ついての説明はありませんでした。でも、実際には請戸の浜を津波が襲った翌日、原発が爆発し、浪江町は全村避難になりました。前の晩に、消防団の人たちは「助けて」、という声を聞いていて、助けに行くつもりだったのに行けなかったのです。その様子を描いた紙芝居をネット上で見たことがありますす。原発さえなければ、と、思わずにはいられません。

希望の牧場よしざわ 浪江町 
福島第一原発から14キロ

首都圏の人たちは、牛をトラックに乗せて、または牛のオブジェを乗せて、国会前や日比谷公園からのデモに参加している吉沢さんを目にしたことはないでしょうか? 私は何度か目撃しました。事故時、300頭いたた牛たち、廃業する農家さんから引き受けた牛も含めていまだ200頭の牛がいるそうです。事前に訪問したい旨を連絡したところ、当日は埼玉に講演に行って留守だが、牛を見るのはいいよ、ということで、レタスの山を食べている牛さんたちには会えました。じーっとこちらを見つめる牛に、たじたじ。同行した友人は、前世で会っているのではないか?と話していました。帰宅後、牛の餌代を友人と一緒に振り込みました。冬場ならレタスか白菜を農家さんからもらって食べていると聞きました。200頭もいたら、もらうだけでは到底足りないでしょう。
ホームページXでも発信しています。
希望の牧場公式チャンネル」には多数の動画がアップされています。ご覧になってください。

レタスに夢中の牛

レタスに夢中の牛

おれたちの伝承館 南相馬市小高区
福島第一原発から20キロ

昨年夏、JR小高駅近くの空き倉庫を改装してオープンしました。現在、曜日によっては開館していない時もあるとのこと。この日は、館長の中筋純さんにじっくり案内していただきました(写真)。

中央には彫刻家の安藤栄作さんの巨大木彫「鳳凰」がそびえ立ち、天井には山内若菜さんの絵画「命煌き」が展示されていました。山内さんの作品は埼玉の丸木美術館や横浜のイベント会場でも見たことがありますがこの場所でさらに迫力を持って輝いていました。その他、細やかな俳句や水彩画など、福島の事故を伝える作品がたくさん展示されています。また、館長・中筋さんのチェルノブイリの写真も展示されています。

アートを通じて原発事故を伝える、という明確な主張のとおり。百聞は一見に如かず、ぜひ、機会を捉えて足を運んでください。FacebookXで発信しています。

アウシュヴィッツ平和博物館

今回の福島訪問のきっかけはアウシュヴィッツ平和博物館が創立20周年記念イベントを開催したことによります。たまたま昨年1年間「反原発・脱原発の市民運動は止められない」と題した文章を博物館の通信に4回にわたって掲載していただきました。

当基金の活動のほかに長い間関わってきた他の市民運動について書いたものです。そんなご縁もあり、友人たちと東京、埼玉から参加しました。

「なぜ、アウシュヴィッツ関連資料が、日本に?」アウシュヴィッツ平和博物館の創始者、故青木進々さんとアウシュヴィッツを通した平和運動の軌跡が式典では語られました。まだご存知でない方は検索してみてください。名前のとおりの博物館です。東北新幹線新白河駅で乗り換えて在来線白坂駅から徒歩6分です。

博物館の名前からして、当基金とは直接関係ないと思われるかも知れませんが、3・11後、いち早く放射能測定所を敷地内に開設し、展覧会で事故の状況を伝えてきました。また、当基金の姉妹団体「チェルノブイリ子ども基金」が支援しているベラルーシの被災者の講演会も3・11後、2回開催されています。

さて当日の交流については次の機会に譲りますが、もう一つ報告です。同じ白河市内で当基金も応援している「カケコミ」というコミュニティ施設があります。その日は留守だったので外から見学。博物館の運営側のお一人とカケコミとの共同プロジェクトも進行中ということを関係者から聞きました。今後も何かと注目です。

カケコミについてはこちらを参照してください。
※博物館の本館は元理事長の塚田棟梁たちが古民家を再生して造った建物です。沖縄・球美の里の保健室の改修工事も手掛けています。

沖縄・球美の里の声

沖縄・球美の里

球美の里では、12月から3月まで、6回のファミリー保養が行われました。
ファミリー保養は一回につき、2~3家族 約十名の保養者さんが、5日間球美の里に滞在します。

海遊び・泥染め・シーサー作りなどのプログラムに加え、昨年に続き、教会のクリスマス会に参加させいただいて厳かな雰囲気のなか素敵な歌を聞いたり、保養ボランティアのお兄さんの三線演奏を聞いた日もありましたね。

また別の時には島のネーネーから、お花や野菜、食材などをいただいたり、保養者さんから球美の里ウィッシュリストより紙粘土とシール、ボランティアさんからリンゴをいただいたこともありました。みなさま、いつもありがとうございます。(*当基金も食材を支援しました)

2023年のファミリー保養は、毎月1,2回のペースで実施され、合計128名の方が参加されました。

この他のニュースとして、1月末に、新ロゴ 「ウレシーサー」が入った看板が完成しました! 「ウレシーサー」は、球美の里の設立当初、保養に訪れた子どもたちが、明るい未来を願ってつくった作品から生まれたロゴで、看板は 久米島在住の木工作家『五え松工房』の宮良さんとの共同制作です。

2〜3月にかけて5名の保養ボランティアが参加してくれました。子どもの頃に被災して保養に参加した経験があり様々な苦労があった中、子どもたちへのサポートを献身的にしてくれる姿を見て、親御さんも何か感じるものがあり、大きくなったらボランティアに来たいという子どもさんもいて、こうして繋がっていくのだなと、その瞬間を目の当たりにしています。
 
ただ、そこには原発事故という山積した問題が続いていて、言葉にするのは難しいですが複雑な気持ちになります。自分たちに何が出来るのか?どう伝えていくのか?改めて考えているところです。

球美の里 久米島事務局

球美の里ブログに保養の様子を掲載中。

2024冬 くまべこお泊り会 in 只見

今回は3日にわたり、雪遊び、ブナの葉染め体験、自然観察会などの活動を実施しました。冬の只見らしからぬ雪の少なさでしたが、それでも冬ならではの活動で、参加者からは大変好評でした。

3.11の後、大熊町から会津若松市に避難したママたちが作った会「くまべこ子どもを守るママの会」を応援しています。
https://www.facebook.com/kumabeko

ストレスで免疫が低下する

黒部 信一(小児科医師)
黒部信一ブログ
未来の福島こども基金 代表
チェルノブイリ子ども基金 顧問
いわき・たらちねクリニック 顧問

どんな社会で育つかが発育に影響する

(『格差は心を壊す』より)

 社会的ストレス、特に両親と子どもの間のストレスは、ストレスへの反応を制御する幅広い遺伝子の発現に影響を及ぼす。子どもが何の不安もなく愛情に満ちた家庭環境の中で育ったか、精神的、肉体的な虐待、育児放棄、あるいは両親のけんかや暴力といった環境で育ったか(これが約10~15%)、それともその中間で育ったか、家庭環境によって、子どもの反応の仕方や適応の仕方が大きく変わってくる。生物のどの種でも、人でも、経験によって発育が左右される敏感な幼少期がある。遺伝子に影響を及ぼすのは、物理的な経験だけとは限らない。社会の階層化に伴って生活や社会関係も変化するし、遺伝子の発現にも変化を及ぼす。

妊娠以前の母親のストレスもあるが、それは子どもにとっては受精後より始まる。そこで受精後から出生後2年までの合計千日が、子どもの発育にとって大切な時期となり、この時期にその人の環境への反応の仕方が決まる。

ストレスという外界からの刺激

人は適応しようとする。うまく適応ができないと人はそれを回避する方法を探して反応する。適応や回避ができないと心が痛んで免疫が低下して、感染症にかかったり、アレルギー反応を起こしたりする。こうして貧困と格差社会が子どもの発達や適応の仕方を左右してしまう。貧困と格差社会を作り出すのが戦争と内戦である。

コロナウイルス

パンデミックを引き起こしたが、それは世界で内戦や内部抗争が蔓延し、貧困と格差社会が生じていて、難民や貧困層というウイルスにとっての餌場が大量に存在していることを示してくれた。

現代医学はすべての人を同じと考える

すべての人は同じ様に反応すると考えている誤りを持つ。だが人間は一人ひとりみな違う。遺伝的な違い、貧困か否か、年齢や、持病が有るかどうか、ストレスへの反応の違いなど、受精後千日までの育ち方育てられ方が違いを大きく左右する。

コロナ感染症やコロナワクチン

本当に健康な人はどちらにも上手く反応し、コロナにもかからないし、ワクチンにも対応し副反応も出ないのです。どんなワクチンにも対処して体内で処理し2週間程度で解消します。生ワクチンですら抗体を作らずに処理されてしまうことが1~数%あります。
コロナウイルスには感染の入り口で対応して排除し、排除できなくても体内で白血球などの免疫系が働いて抗体を産生して対応します。血液中に入らなければ抗体はできません。

新型コロナ感染症

今までの診断法を否定し、PCR法と抗原検査で診断することになりました。診断法の革命です。だから不思議なことが起きます。同じウイルスに二度感染することはないはずですが、よく耳にします。今までの診断法では感染すれば(抗体ができれば)、感染しなくなります。麻疹ワクチンなどの生ワクチンがそうです。しかも抗体検査をしません。風疹ワクチンなどは検査して抗体の無い人がワクチンを受けていました。それをしないのです。

精神神経免疫内分泌学

コロナ感染が怖い人は、コロナにかかると死ぬかもしれないという恐怖を抱き、感染すると必要以上に症状が悪化します。それがコロナ肺炎で亡くなる人の典型です。そうでなくても、怖いと長引きますし、後遺症も残ります。だからワクチンは救世主で、これで助かったと元気になります。コロナワクチンは感染予防にはならないので、コロナの疑いをもたれただけでも落ち込みますから、かかりやすいのです。

ワクチンが嫌いな人にとってワクチンはコロナ感染以上に悪いのです。ワクチンは強制的に体内に注射されてしまいます。そのため、ワクチンをいやいや接種するとそれだけでアナフィラキシーを起こしますし、いつまでもワクチン後遺症が残ります。ショックのあまりに亡くなることもあります。ペニシリンアレルギーと同じです。

私の友人の兄が交通事故に遭い、むち打ち症になりました。最初は首にギブスを巻くだけでしたが、事故を起こされたことを恨んでいてなかなか治りません。それで開業医から労災病院に紹介されて行ったら、もっとひどい人がいてそれを見てますますひどくなり入院し車いすの生活になりました。心身症の典型です。自分もそうなるのではないかと思うことでそうなってしまうのです。一種の自己暗示です。心配性の人が陥りやすい落とし穴です。

コロナに感染しても死ぬことは稀

インフルエンザと同じです。肺炎を起こしたら、回復するまで酸素を吸って待つしかないのです。人工呼吸器やエクモを使うことは滅多にありません。ほとんどの人は、私が体験した高圧高流量酸素吸入と伏臥位呼吸法でしのげています。
何事もプラス思考で行きましょう。良くなる良くなるという自己暗示は効果があります。決してマイナスを考えてはいけません。

コロナ感染症の死者

パンデミックの最初の1年間の死者は、3500人くらいでしたが、その後急増しました。始めは肺炎による呼吸不全でしたが、2022年以降はほとんどが持病の悪化などで人工呼吸をしていない人が亡くなっていたのです。

一方ワクチンでは、アナフィラキシーを起こす人が今まで以上に多く、アナフィラキシーショックで死亡者も出ています。コロナワクチン接種被害は3万人以上と言われ、救済申請は1万通を超しています。審査班を2つに増やしましたが、いつ審査されるかも見通せません。しかも申請が増え続けている状態です。

ご寄付をくださっている団体の紹介

多くの皆さまからご寄付をいただいております。個人の方は割愛しています。継続してのご支援、感謝申し上げます。
   

川和保育園(横浜市 手紙より抜粋)

クリスマス礼拝の中では5歳児の子どもたちが生誕劇を行い、他のクラスの子どもたち、保護者にもクリスマスの本当の意味を伝えてくれました。その姿を小さい子どもたちも真剣に見ていました。日々何気なく過ごしていると忘れてしまう神様への感謝の気持ちをクリスマスになると改めて感じます。

しかし、世界では当たり前の幸せを享受できていない人もいます。今年も川和保育園は献金という形でチェルノブイリまた福島原発事故で苦しんでいる方達の力になれたらと思います。アドヴェントの期間、子どもたちも大人も大切に集めてきた献金です。一人ひとりの気持ちが力となり未来の福島こども基金の皆様のお手伝いができたら、嬉しく思います。
(*川和保育園父母の会からも継続してのカンパをいただいています)

ウォーターマーク・アーツ・アンド・クラフツ

(国立市 ギャラリー webより引用)

3・11をきっかけに始めたチャリティー展「ノエルの贈り物」は、 アーティストのオリジナルカードや作品の売り上げから、子どもたちの保養・検診他、「いわき放射能市民測定室たらちね」支援などを行なっている【未来の福島こども基金】に寄付しています。今年は処理汚染水放出が開始され、たらちねで継 続して行われている海洋調査はますます重要な活動となるでしょう。10回目の今年は23名の作家さんがご参加。/12月

長引く戦争、物価高、増税などで今回は厳しいかもしれないと覚悟していましたが、今までで最も多い点数と寄付額となりました。190点近いカード・小作品などの作品売り上げの30%と 作家の方達から申し出いただいた寄付も併せて、未来の福島こども基金、子どもの貧困対策を掲げている団体、パレスチナ緊急援助の団体に寄付いたしました。/1月

継続ご支援をいただいている主な団体一覧

【順不同・敬称略】教覚寺(静岡)、遍照院(岩手)、法然院・桃山基督協会・桃山幼稚園(以上京都)、龍国寺(福岡)、カトリック仁川教会・スラージ(以上兵庫)、桑名教会(三重)、自然環境センター・語り部地蔵(以上大阪)、山形の会、千葉友の会、志木かっぱ油田・原発とめよう飯能(以上埼玉)、網走友の会・民宿夢民村・玄米ごはんカフェじょじょ(以上北海道)、養源寺「柔心地蔵」・フクシマを思う実行委員会・クレヨンハウス・伊藤石油・やじんき法律事務所・お絵描きぽけっと・渋谷民商布ぞうり・西小岩幼稚園・はじめてきもの小梅・小池音楽教室・伊藤法律事務所・ACT21・たんぽぽ法律事務所(以上東京)、沈黙の春(山口)、具志川モービル(沖縄)、小川医院(茨城)、ピースライブインこうち

故坂本龍一さんからのカンパ

故坂本龍一さんのご遺族の方から、昨年、ご寄付がありました。
「少しでも活動のお役に立てるのであれば、坂本氏の名前の公表について、差し支えない」と、遺言執行人よりご連絡いただきましたので、ここに公表させていただきます。坂本さんのご意志を生かせるよう、今後も福島の子どもたちの健康を守る活動と共に反原発の活動も続けて参りたいと思います。

みんなの放射線測定室「てとてと」宮城県大河原町

2024年元旦。能登半島でマグニチュード7.6の巨大地震が発生しました。「津波警報が出ました、避難してください」と連呼するアナウンサーの声。倒壊する家屋。分断される道路。避難所に集まる人々。3.11東日本大震災の記憶が鮮明に呼び起こされました。

能登半島地震が起きたとき、真っ先に気になったのは原発でした。〜〜万が一事故が起きてしまったことも考えました。それは、当時の私たちの姿と重なりました。〜〜今後同じ状況に置かれる方々が現れたらそのときに私たちができることは何でしょう。いままでの経験を伝えること。町の小さな測定室は町の一隅を照らすものですが、それは同時に「他の町」をも照らすことができるはずです。  2024年3月11日 てとてと運営委員一同(通信より抜粋)

未来の福島こども基金のみなさまへ(ごあいさつ)

NPO法人・みんなのデータサイト運営委員会

これまで認定NPO法人・ふくしま30年プロジェクトの活動を長きにわたってご支援いただきありがとうございます。残念なことに、ふくしま30年プロジェクトは5月に解散の予定です。ふくしま30年プロジェクトは原発事故後の汚染地福島の市民放射能測定室として、不条理かつ反倫理的な政府や自治体から切り捨てられる市民にとってのセカンドオピニオンとして、県民とりわけ子どもたちの被ばくを最小限にするための様々な測定活動を続けてきました。と同時に、全国34(現在24)の市民放射能測定室のネットワーク・NPO法人「みんなのデータサイト」の中心的測定室のひとつとして、17都県3400余地点の土壌放射能調査や山菜・キノコ測定プロジェクト、測定精度管理として市民測定室の宝である「基準玄米」の値付や他の市民測定室で測定された検体のクロスチェック測定など、市民測定の核として多大なる貢献をしてくれました。

今後は、測定室建物、ゲルマニウム半導体核種分析装置、ホットスポットファインダー、貴団体からの無償貸与物であるNaIシンチレーション測定器(AT1320A)やホールボディーカウンター(AT1316)などの機器類は、みんなのデータサイトに移管される予定となっています。移管後も、ふくしま30年プロジェクトの測定スタッフであった清水さん、阿部さんは同時にみんなのデータサイトのスタッフでもありましたので、測定が止まるわけではありません。これまでも、そして、これからも汚染地福島の作物や土壌の測定は重要なプロジェクトです。

フランスには、チェルノブイリ原発事故後に設立された二つの市民放射能測定室が今なお精力的に活動しています。リヨン近郊のヴァランスにあるCRIIRAD測定室と、核燃料再処理施設ラ・アーグの近くに立地するACRO測定室です。とりわけCRIIRAD測定室は福島第一原発事故が発生してすぐに来日して汚染調査を行ったばかりでなく、ふくしま30年プロジェクトの設立、機材の提供、測定技術の研修などで多大な支援をしてくれました。

今後も福島の市民放射能測定室の灯を消さぬよう、これまで同様の活動が出来るように努力していく所存です。今後とも、ご支援ご協力をよろしくお願いいたします。(2024年2月19日)

※当基金発足当初から支援してきた「ふくしま30年プロジェクト」は解散し、「みんなのデータサイト」に全ての財産・活動を委ねることになりました。残念な事態ですが、「みんなのデータサイト」で市民放射能測定室の灯を受け継いでくださることは幸いです。今後とも、応援していきたいと思います。

お知らせ

  • みなさまにお届けしているこのニュースレター、活動報告・寄付金の使途報告を基本としています。webで見るので送付不要という方は事務局までお知らせください。また、一律に振込用紙を同封していますが強制するものではありません。すでに会費、カンパを振り込まれた方はご容赦ください。webにも掲載します。写真もカラーでご覧いただけます。
  • 元旦に起きた能登半島地震、被災されたみなさまには心よりお見舞い申し上げます。自然災害のたびに、原発のことを心配しなくてはいけない日本。そもそも地震大国で原発を建設すること自体が間違っていたのではないでしょうか?
  • 戦時下に置かれているウクライナ、パレスチナ、いっこうに和平に向かっての希望が見えません。遠い国のことと思わず、何が出来るか考えたいと思います。
  • 例年4•26前後に実施されていたチェルノブイリ救援イベント。今年は6月1日の開催となります。当基金は賛同団体として協力します。

子どもたちへ 黒部ドクターより

今まで福島県にアレルギーと発達障害が増えていると言いました。実際その様に私には見えたのです。それで渡邊久子先生に聞きましたら、つまりそうでない人までそう診断して投薬しているのではないかと言います。診断基準が違うということです。渡邊久子先生は「もっとゆっくり生きてよい」と言います。私は今まで25歳で成人になると思っていましたがもっと遅くて30歳かそれ以降で良いというのです。

そうしたときに「月刊保団連」という保険医協会の雑誌に載っていた記事「子どもの精神発達と社会」を読み直し、改めて納得しました。社会が変化していることと、精神発達に関しても社会の許容範囲が狭まっているのです。それで子どもたちの精神発達が私たちの時代と比べて変化しています。いろいろなことを子どもの視野から遠ざけているので、私たちの時代よりずっと子どものように感じられます。だからもっとゆっくり生きて良いのです。

未来の福島こども基金 規約

1、本会の名称 :「未来の福島こども基金」
2、目的: 福島原発震災に遭った被災者を支援するため、情宣・募金活動を行う
3、会費 :3000 円、学生会員 2000 円、維持会員 1 万円の年会費を納入する*
4、役員: 代表 1 名、若干名の世話人をおく。世話人の中から会計、監査を選任する
5、会員はそれぞれ可能の範囲で創意工夫して自由な支援活動を行う
6、本会は印刷物、メール、ネット、等の媒体を通じて適宜活動報告を行う
7、毎年 1 回、総会を開き、事業および会計について報告する
8、事務局:埼玉県志木市
9、活動開始:2011年6月1日より(会計年度6月1日より翌年5月31日まで)

※会費には寄付金も含まれます。
※経費は募金額の1割以内をめどとする。
※当基金は任意団体です。税金控除の対象となりません。ご了解ください。

継続支援のお願い

引き続きのご支援をお願いします。すでに振り込まれた方はご容赦ください。
また、チラシをまわりの方に広めていただける場合、枚数をお知らせください。お送りします。どうぞよろしくお願いいたします。

寄付金、会費の振込先

郵便振替口座
振替口座: 00190-0-496774
口座名: 未来の福島こども基金
他の金融機関からゆうちょ銀行へお振込の場合
店番 : 019
店名 : 〇一九店(ゼロイチキュウ店)
預金種目 : 当座 0496774

三菱UFJ 銀行 神楽坂支店
支店名: 神楽坂支店(支店番号:052)
口座名: 未来の福島こども基金
口座番号:普通口座0064011

海外から送金の場合 – Remittance from Overseas
– Remittance from Overseas
BENEFICIARY’S BANK/ACCOUNTBANK:
THE BANK OF MITSUBISHI UFJ, LTD
3-7, KAGURAZAKA, SHINJYUKU-ku,
TOKYO 162-0825, JAPAN
BENEFICIARY’S BRANCH:KAGURAZAKA BRANCH
SWIFT/BIC:BOTKJPJT
ACCOUNT NAME:Fukushima Children’s Fund
c/o Mukai Tate 2-3-4 409 Shiki City Saitama.
353-0006, JAPAN
ACCOUNT NUMBER:052-0064011

未来の福島こども基金
HP:https://fukushimachildrensfund.org/
FB:facebookページ
事務局:〒353–0006 埼玉県志木市館 2-3-4-409 向井方
TEL 090-3539-7611 FAX 048-470-1502
Eメール:info*fukushimachildrensfund.org
(Eメールの「*」は「@」に変えてください)

子ども応援金を受けている皆さんより近況報告

〜ご支援して下さった皆様に心から御礼申し上げます〜
(皆さんからの声です)

Kさん(父)

子ども応援金の支援を受けた娘は、2023年4月から高校1年生の歩みを始めました。高校入学と同時に揃えなければならないものが、多くありましたが、応援金のおかげで全て揃えることができました。娘が入学した高校は、自宅から遠くないということもあり、徒歩や自転車で通学しています。
高校の部活動は、美術部に入部し、他校の美術部もそうなのですが、娘も市の絵画展に何日もかけて描いた作品を展示することができました。高校に入学したことで、新しく学ぶこともあり、親友もでき、楽しくこの1年を過ごすことができました。
2024年4月から、娘の高校2年生の歩みが始まります。福島第一原子力発電所にたまる処理汚染水の海への放出が、これまでに3回行われましたが、その福島県での生活に、不安がないわけではありません。しかし、親として娘を励ましながら、歩んでいきたいと思います。

Mさん(母)

最近は、全国的にも有名な私立義務教育学校きのくに子どもの村学園の子どもたちを取材したドキュメンタリー映画『夢みる小学校 完結編』が上映開始となり、それを観たことで不登校の息子は、やりたいことが芽生えて引き籠もりから少しずつ出てくるようになりました。
昨年、親子で、この前作『夢みる小学校』(最新版の完結編ではない方)の自主上映を見たことと、福島県大熊町立の義務教育学校を見学し、「ここはあの映画みたいな夢みる小学校だ」と思ったことから、息子は少しずつ動き出しました。公立学校でも校長先生さえ動かすことができれば、今の息苦しい学校を変えられる。そのくらい校長先生の権限は大きいと知りました。
その後、息子は校長先生に直談判して、学校を、大人を変えたいとプレゼンし、生徒会の執行委員となりました。百聞は一見にしかずということで、今、全国的にも次々に自主上映がされているこの映画を、校内で子どもと教員と保護者に見て貰うために、自主上映が出来ないかを模索している所です。不登校だけど、生徒会の執行委員に選ばれるのも面白いと思いましたが、やることも面白いと思って見守っています。
自分でやりたいことを見つけ、それを自分でどうやるのかを決めて、自分なりに行動しています。日本人が最も幸福を感じるのは、それができている時だそうですが、今、やっと子どもはそれができるようになってきました。それはやはり、私が余計なこと(過指示、過保護、過干渉)をしないようにしているからだと思います。
子どもがそれをしてもいいと、自分に許可したり、それを選択できるようになったきっかけは、春からの球美の里の保養と、夏のイタリア保養にあります。球美の里とイタリア保養の大人の方々の愛情に包まれた環境でのチャレンジや休息は、息子にとって本当に大きな経験でした。イタリアに引率下さった、お父さんのようなお兄さんの存在も大変に大きなものでした。そして滞在先で出会った馬や犬たちの影響もあります。きっとこの経験がなかったら、今の息子の姿はもっとずっと先の未来だったかもしれません。
まだ気力・体力がない親子ですが、人の育ちをそのままに自分で自分を育て直ししながら、子どもの育ちを伴走していきたいと思います。

Eさん(父)

避難生活も10年以上、貯金も少なくなり私も定年退職となりました。再就職はできたのですが、給与や待遇は酷いものです。そんな中で、私に、直腸ガンが見つかりました。幸い治療はできたのですが、抗ガン剤の副作用は手ごわく私の体を痛めつけます。
そして、避難先の国家公務員住宅に住み続けていることで、なぜか福島県と裁判になっています。二倍の家賃請求に納得はいかないのですが、支払えるだけのお金は貯金(キープ)しなければ成りません。
出費(生活費)を見直す中で、子どもの習い事も考えなければ成らないところ、ありがたいことに応援金をいただけることになったので、子どもの大好きなサッカーを続けさせて貰えています。小さな体なりに一生懸命ボールを追いかけています。読み書きが苦手なのが大変なのですが、楽しく日々を過ごすことができています。ありがとうございます。

Hさん(本人)

高専に入ってから、1年近くたって、学校生活にも慣れて、友達もたくさんできました。
授業も面白いし、先生たちもクセが強い人ばかりで面白いです。その中でも、プログラムのコードを書いて、プログラミングをするのがとても楽しいです。
初めてコードを書いてプログラミングをして、最初は英語みたいなよくわからない文で、正直大丈夫かなと思いました。今は慣れて何が書かれていてどういう風に動くのかがすぐにわかるようになって、最近では簡単なゲームを作ることができるようになりました。
また、画像編集や3Dモデルを作ったりもしていて、今まで全くやったことがなかったようなことを体験することができていてとても充実しています。
休日は、畑をやっています。畑の作業の中でも耕耘機で土を耕すのが楽しいです。耕耘機(こううんき)をもっと地面に押し付けるようにしたらうまくいくかな、逆に少し持ち上げてみたらうまくいくかな、などと考えながら作業しています。普通の地面だったところがどんどん畑になっていくのを見るのが今一番楽しいです。
また、その畑で初めて草刈り機を使って草を刈ることができました。最初はほんとにへたくそで全然進まないしうまくいかなかったけど、今は少しうまくなって、最初よりは効率が良くなったのを実感して嬉しいです。
さらに、仲良しのおじさんと一緒に畑の合間に三線を弾いています。最近あんまり三線に触れていなかったけれど、久しぶりに触ってとても楽しくて、一度弾きだすとやめるのが嫌になるくらいのめりこんでいます。

Nさん(本人)

私が球美の里に行ったのは小学校3年生の時です。きれいな海を覚えています。たくさんお世話になりました。魚がたくさんいて捕まえるのが楽しかったです。ラジオ(FMくめじま)で出演できたことがうれしかったです。久米島の動物や植物がたくさんあるところが大好きです。私は小学生のときから私は絵を描くことが好きで今でも絵を良く描いています。私は皆さんの応援があったので、ここまでやってこられました。

そして私はこの春高校生になります。都立高校の特別推薦(美術)にて合格しました。私はこれからデジタルに挑戦します。絵をたくさん書いて好きなことをたくさんするつもりです。これからも頑張ります。温かく見守っていただけると光栄です。流行の推しの子のルビーを描いたのを送らせていただきました。将来はたくさんの人を笑顔にできるような絵をたくさん描けるようになりたいので高校で学んできます!これからも応援してください。

Sさん(母)

いつもご支援ありがとうございます。母子避難生活を経て福島に戻り、早8年が経とうとしています。帰郷後は諸事情により所有している家には住めず、賃貸の家に暮らしておりました。昨年、福島に今後も住み続けることを決意し、新居を構えました。これからは、ようやく落ち着いて過ごすことが出来そうです。
ご支援頂きました娘は元気に高校に通っております。まだ将来何がしたいかは分かりませんが、物価が上昇しており、これからますますお金がかかる時です。娘がやりたいことが見つかり、出来るよう、これからも見守りたいと思います。放射能の問題は消えることはありせんが、笑って過ごしたいと思います。

Yさん(母)

高校1年生の娘の母親です。娘は春休みにボランティアに参加する計画があります。小学5年生の時に1人で参加した保養は、おそらく素晴らしい経験だったのでしょう。今回は自分がボランティアとして参加するために、パンフレットを見て応募し、zoomの練習や振込方法、ボランティア保険の手続きなど、さまざまな準備を進めています。これらの手続きを通じて、以前ボランティアに参加した方々の思いも感じているでしょう。
高校の海外ホームステイに参加したかったようですが高額すぎて断念しました。しかし、彼女は諦めず、自分にしかできない経験をするために積極的に行動しています。

Oさん(母)

皆様のおかげで、第1希望の高校への進学が決まりました!!北陸地方の高校なので、心配もありますが本人が被災した経験を生かし、被災した方に寄り添えればと思っています。皆様には本当に感謝をしております。ありがとうございました!

Tさん(母)

私達は物価高騰により家賃の値上げがあり、アパートから復興団地へと引っ越しました。昨年から続く物価高騰の影響で、厳しい生活が続き復興団地の空き待ちの最中でした。仕事を増やす中で、安定した生活を選ぶか娘との時間を選ぶかの苦渋の選択になりながらも、どうにかこうにか、がむしゃらに今を精一杯過ごしております。娘との過ごす時間を作りながらも笑って暮らして行けるのが、ありがたいと身に染みております。
皆様の温かいお心遣いに心より感謝いたします!まだまだ厳しい世の中ですが、きっと良くなる世の中へと変わる事を祈り願っております。

2023年11月発行ニュースレターNo.27

チェルノブイリから学び、子どもたちを守る 未来の福島こども基金ニュースレター

未来の福島こども基金ニュースレター
from chernobyl No.27 2023年11月発行
チェルノブイリから学び、子どもたちを守る

ご支援者のみなさまへ
日曜日(11/12)ニュースレター27号を発行しました。
今回もボランティアのみなさんに助けていただき感謝します。
通常でしたら、数日中にみなさんのところに到着のはずでしたが、業者さんの都合により配送が遅れています。
到着までもう少しお待ちください。
ひと足先にwebに掲載させていただきます。
総会の報告など盛りだくさんの内容になっています。
ご覧いただけましたら幸いです。

ニュースレターNo.27のPDF(8MB ※読み込みに時間がかかります)はこちらからダウンロードできます。
みなさま、ぜひご覧になってみてください!

沖縄・球美の里 ファミリー保養

台風6号が久米島に襲来。施設に被害が生じたため、残念ながら夏休み後半の保養は中止となりました。施設のメンテナンスも終わり、9月から保養が始まりました。(写真は9月の保養)

たらちね測定ラボ報告

12年間の活動から思うこと

認定NPO法人いわき放射能市民測定室たらちね

認定NPO法人いわき放射能市民測定室たらちね
理事長 鈴木薫

https://tarachineiwaki.org

いわき放射能市民測定室たらちねは、2011年3月11日の東日本大震災による東京電力福島第一原発事故を受けて活動を開始しました。
放射性物質の拡散は目に見えず、においもなく、痛さを感じることもない、姿のない環境汚染と被曝被害です。人生で初めて、そんな恐ろしい原発事故を経験した被災地の私たちは、放射能を測定により可視化することで、汚染の値を知り、家族と地域の人々の健康を守るための市民ラボを開設しました。
「市民が放射能の測定をするなんて、行政に対する反逆だ!」と開所当時、地域の役所の人たちが声を荒げたりする時期もありました。原発事故に備えた防災の体制が全くなかったために、その時期は、行政の人たちも自分たちが知らないことを市民が行うことに得体の知れない恐ろしさを感じたのだろうと思います。

たらちね測定ラボの意味

たらちねの測定活動は、市民の科学的自立の象徴だと感じています。
原発事故が起きたあの日、人々は身を守るための正確な情報を与えられず、知ることもなく、余計な被曝をさせられました。国も東電も、人々が身を守るための情報は出さず、「直ちに健康に影響はない。落ち着いて行動してください」と役に立たない嘘の情報を繰り返すだけでした。「あんな目には、二度とあいたくない」そんな市民の気持ちが、科学的自立の必要性を考える形に発展していったのだと思います。国の政策と管理の中では、時に市民の安全よりも優先されることがあり、その中で市民は命を軽んじられることを知ったからです。やむに止まれない状況の中で、たらちねの測定は成長していきました。

測定核種について

現在、たらちねのラボでは、セシウム134、セシウム137、トリチウム、ストロンチウム90の測定をしています。
福島第一原発事故の後、日本国内には約100か所の市民測定ラボが立ち上がったといわれています。原発事故から13年目に入ろうとしている今、その数は激減していますが、たらちねの測定ラボは月日の経過とともに、多くの支援者に支えられながら、設備を整え、技術を高めてきました。
たらちねの測定ラボの大きな特徴は、専門家にしかできないといわれるベータ線による測定ができることです。測定核種はトリチウムとストロンチウム90です。世界中の放射能を測定する市民ラボの中で、これらの核種を専門家レベルで測定できるのはたらちねだけです。その点で、世界で唯一の市民活動となっています。

クロスチェックについて

たらちねでは、開所当時から丁寧な測定を心がけてきました。測定技術が向上するにつれ重要になったのは、クロスチェックです。クロスチェックは、専門機関により値付けされた標準試料(高い放射能を含んだ、ほうれん草やクローバー、海水など)を測定し、事前に証明されている決められた値を出すことができるか?検証をしたり、同じ試料を民間の専門機関と測り比べし、同じ値が出せるのか?など行い、たらちねの測定技術が正しいかどうかを確認する作業です。測り比べをする専門機関は、国や電力会社が測定を依頼する日本分析センターや九州環境管理協会などです。
このクロスチェックは、測定技術の確認だけでなく、測定機器の不具合なども確認することができます。正しい値を出すために必要不可欠なものです。たらちねでは、この作業を定期的に行い、測定技術の安定を確保しています。

福島第一原発から放出される処理汚染水について

東京電力福島第一原発の処理汚染水は8月24日の初回からこれまで、3回放出されています。
たらちねでは、2015年から福島第一原発沖1.5kmに船を出し、海洋調査を行ってきました。万が一、汚染水が放出された時に、放出前のデータがなければ汚染に気づくことはできず、調査で得た測定値は、そのための重要な基準になると考えたからです。調査を継続しながらも、海洋放出以外に汚染水の保管をする方法があるのに、まさか本当に海に放出する日が来るとは思っていませんでした。

漁業者との約束を破り、地域住民への説明も行わず、同意も得ない中、放出に踏み出した岸田政権には、まともな理屈で立ち向かっても無駄であることを思うと、なんとも言えない気持ちになります。
思えば、原発事故が起きてからというもの、放射能汚染や被曝の問題については、デタラメな情報であっても、言った者勝ちのようになってしまっています。見えない、におわない、感じない環境汚染の性質上、科学的根拠を示しながら説明できる力がないと、デタラメでも力のある言葉に押し切られてしまうことが本当に増えていて、人間の直感や誠実さや真実を追求するという力が弱くなっているなぁ、と感じる毎日です。

マイクロプラスチック汚染はいつから始まったのか?それを知ることはできませんが、福島第一原発の放射性物質による海洋汚染は、間違いなく今からスタートしています。
国や東電、メディアはトリチウムのことばかりを取り上げ、話をしますが、この度の処理汚染水の中身はトリチウムだけではありません。トリチウムと合わせ、他の核種の動向を見て、事故を起こした事故炉からの放射性物質がどうなっていくのか、私たちは知る必要があると思います。
たらちねでは、この海の状態を科学的に追いかけ、子どもたちに伝えていくことが大切だと考えています。また、汚染の状況を可視化することにより、処理汚染水放出ストップの判断につながる可能性もゼロではないと思います。
今の政権に、それは期待できないかも知れませんが、時代が変われば、たらちねの測定結果が役立つ時が必ず来ると信じて、これからも継続していきたいと思います。

たらちねの測定活動は、開所からこの12年間、支え続けてくださった人々の意思とともにあります。現場のスタッフは自分たち自身が被災者でありながら、それぞれに子どもたちへの思いを持って日々活動しています。いろんな立場のいろんな人の力が束になり、この市民ラボは動いています。

たらちねラボ

たらちねラボ

震災と子どものこころ 渡辺 久子

原発事故のもたらしたこころの分断
文明のもたらした地球汚染・いのち・生活破壊
大人が謙虚にふりかえり、子どもらの信頼をうらぎらない
自分をめざしなおし、子どもとともに考えなければ うまくいかない

児童精神科医 渡邊醫院副院長 世界乳幼児精神保健学会副会長 

皆様こんにちは。今日は未来の福島こども基金にお招きいただきまして大変光栄です。私は黒部先生の後輩で、「気がついたら黒部先生の懐の中に入ってた」みたいな感じで、気がついたらいわきの「たらちね」とお付き合いが始まってたんですね。

私は12年間、ずっと福島から学び続けています。そして今週も福島の郡山の夜6時半から9時までの子どもの研修会に行きました、もう60回目ですね。現場の保育園の先生や学校の先生や小児科の先生が集まって、子どもたちの問題について相談をする。最初の頃には、子どもを簡単に発達障害とか、多動とか言ってたんですけどね、これは日本の風潮なんですよ。放射線被害で福島がひどい目にあう前に、日本全土が不勉強な児童精神科や精神科のために、子どもたちがレッテル貼りのベタベタにされて、薬漬けのひどい目にあっています。しかもWHOはもう薬ではないと言っている。

メンタルな治療はやっぱり保養ですよ。いい空気、いい食事、いい活動、そしていい信頼関係ですよね。薬が世界中で売れなくなった時に、日本だけはまだ売ろうというのです。日本の児童精神医学というのは、本当にこれからです。

原発事故のもたらした心の分断は凄まじいですね。今日の私の話は子どもと一緒に考えなきゃダメで、ホッとできる関係、命を守る原点で、胎児期から本当に守られなければいけない。そういう人間の性質をきちんと社会が守らなければいけないというところから始めたいですね。

「たらちね」の自分たちの活動の冊子の中に「私たちは何があってもただいる」と言う宣言があったんです。何があってもただの母でいいんですよ。子どもはお母さんが大好き。つまりお母さんが笑っていれば子どもはまず大丈夫という、その基本のきのところに私たちは戻る必要があるわけです。子どもがどんなところでも生き延びるようなメンタル、生き延びられるようなやり方は何か、を一緒に考えたいと思うんです。

いかなる極限状態でも、子どもをPTSDから守る、一言で言えば人間は人間によって支えられてる。緒形貞子さんが国の安全保障じゃない、人の安全保障だと言ったように、誰かが誰かを見ている、しかも子どもからすれば自分ができないことをやってくれる大人がいて、その人が離れないでいればいいんですね。そういう意味で、これから超高齢化社会になりますからシニアの役割はすごく増えると思います。そうするとお母さんが教育ママで虐待の母でも、お父さんがドメスティックバイオレンスの父でも、近所のおばちゃんがね、ちゃんといい子だねと言って、そして叱る時もちゃんと叱るけどね、おばちゃんの宝と言ってから叱れば、子供がPTSDというか、トラウマを受けないというあたりは言えると思うんですね。避難が必要な時にも、家族全員が避難、つまりくっついてること。

実はこれは人類が発達した時の人類進化の原理なんですよ。今現在の脳の大きさ(1400ccぐらい)に人間が達し止まっている。これはとても大事なことで、人間性が進化を遂げて完成した、完成した人間性の土台の中には言葉や理屈はない。実際に50万年ぐらい前に脳が今のようになったとしても、言葉が発達するのは7万年前。そうすると約43万年は言葉がない、理屈もない中で、人間はジェスチャーで十分に仲良くそして人を殺すことなく生きていた。人間は農耕して、貯めて、富が出てきたら、欲が出てきて殺し合いが起きた。ですから本来、人間というのは決して殺し合わないんだということ。これすごく大事なことだと思うんですね。だから人間の原点に戻るろうよと。学歴は関係ないんです。

ピンと張ったゴムのまま福島の方たちは生き延びてきて、自分の限界を感じた人たちが順に少し緩めていく。少しずつ緩めていく。じゃないとピシッとある日心臓が止まりますよね、過労死で。そこら辺を防ぎながらやってきたのだと思うんです。そうしてたらコロナも終わった。つまり震災国日本の私たちは、台風・地震・津波・火山、いろんなものによって鍛えられている。そして命の儚さを知っている。「消えていっても必ず若者が、残った人がついでくれる」と信じてるのだと思うんです。日本人は儚さということを、自分たちの自然との共生にちゃんと組み入れて、そして潔く、「自分の今できることはやるんだ」ってやってたんだと思うんですね。

変なマニュアルのノウハウで被災とか子どもの心とか言うなかれと。歴史はちゃんと振り返らなきゃいけない、辛かったことは辛かった、人は泣ききって泣ききって次に行けということが言われてるんですね。だからそうなると日本は例えばチェルノブイリそれから東日本大震災の福島以前に沖縄の問題があって、広島・長崎があって、朝鮮半島の問題があって、いっぱいあるじゃないですか。だからそういうことに対して、恐れないで向き合うということをやっていくのがいいんじゃないでしょうか。破壊は密かに続くんです、きれいごとでごまかすなと。きちっと向き合って悪かったと言うと何かが変わるんです。

それから言葉と理論のセラピーばっかりしている欧米の治療法に今新しい革命が起きています。それは例えばレイプされたとか殺されそうになったとか、いろんなひどい目にあって薬物療法、薬物中毒になったり、幻覚・妄想状態になって統合失調症のレッテルが貼られたりしている人たちでも、安全圏の中で叫びまくる、つまり自分の中の本当に生き生きと生きてる自分がよみがえるまで叫べば、トラウマを退治できるということがわかった。私はアメリカのレバインという人の本を読んだら、もう夢中になった。吠えろと言うんで、そこから私の渡辺医院の児童精神科の外来は吠える道場にしました。

1回本当の自分の芯を出している子どもの姿を見た方がいいんです。思春期は老人嫌い、それは普通だもの、当たり前じゃないですか。やっぱりつぼみの子どもたちがドライフラワーが好きって言うと変だなって思わなきゃいけないわけです(笑)

(注)ユーモアをまじえたイキのいい言葉がポンポンと飛び出しました。
紙面に掲載したのは講演のほんの一部です。ユーチューブでぜひ、渡辺先生の声を聴いてください。
https://fukushimachildrensfund.org/event-20230806/

当日アンケートより

  • 久子先生の講演はとても刺激を受けました。聞かせていただきありがとうございました。たらちねの活動は初めて知りました。私もこれから自発的に自分のやれることをやっていきたいと思います。
  • 急増する発達障害の治療に必要なのは、健康な生活、安心な環境、信頼関係というお話、とても納得できました。子どもを守る体制を作ることが、社会を変える基礎になると痛感しました。
  • 凝縮されたお話の数々、素晴らしいと思いました。生命と人間社会について、今日伺ったことを反芻していきたい。この機会、ご縁に感謝です。
  • 現在のチェルノブイリ子ども基金の現地での活動報告を聞いて福島の子どもたちの活動も長いスパンで考えていかなければならないと、あらためて覚悟が出来ました。後半の渡辺先生のパワフルな講演では、母としての子どもとの関係性について、我が身を振り返り、今からでもできることを実践したいと思います。物事をはっきりと表現されて、気持ちよかったです。ありがとうございました。
  • とても力強い先生に『こんな風に考え行動できるようになりたい』とあこがれます。思春期が20歳を越えて続き、対社会や対人を考慮して決定できるのは27歳ごろなんだから、大人はしっかり大人になれているか。言うべき事や信念を持って関われているかが大切だと痛感しました。「お口にチャック、手は後ろ」でも「心もまなざしも子どもに」が難しいけどやっていきたいと思います。そしてそんな尊い子どもたちが放射能被害で生涯をつぶされることのないよう、〝何もできないから口を出さない、触れない” ではなく、できることを何か一つずつ長いスパンでやっていきたいと思います。
  • 大変貴重な講演会でした。福島の子どもたちのお話がもう少し聞きたかったです。広島、長崎、沖縄、一つとして片づいてないのだと改めて思いました。あきらめないことですね。
  • 私も妹もアダルトチルドレンで、子どもと本音の関わりができず、苦しんできましたが、仏教に出会い、少しずつ〝今”をありのままに生きる大切さを歩みだせました。家族、まわりの方々と、そのままで安心していられる関わりを作っていきたいです。勇気をいただき、ありがとうございました。
  • なぜ、チェルノブイリに比べて被害が可視化されないのか?なによりも母親の不安が子どもに影響することがよくわかりました。
    所沢の汚染度についても子どもに対する影響についてねばり強く主張してまいりたいと思います。
  • たらちねクリニックの支援をしているのですが、「支援する」という私にはかまえがあった。もっと自分をさらけ出して、かまえず自分らしく生きようとしてみることで、わかることがあるかと思いました。たくさん学ばせていただきました。
  • 生で聴かせていただけてよかったです。すべてに感銘を受けました。大人(老年域?)の私もまだめげない、絶対にあきらめない、で生き抜こうと思います。今までの出会いと感謝、そして失敗の数々を生かせるように!
  • 科学的知見とご自身の体験を交えた面白いお話でしたが、テンポが早すぎてついていけないところがあった。
  • 今日の講演会、ズームで参加させて頂きました。渡辺先生の知識と経験、お話しの楽しさに引き込まれました。こんなに素晴らしい方がいらしたんですね。会場でお聴きしたかったな~と思いました。
  • 〔問〕環境省が所沢に汚染土を持って来る予定地の隣が保育園なんですね。親の不安をどういう風に行政に対して言ったらいいか、お聞きしたい。

    〔答〕とにかく国会議事堂に全部運び込むことですよ。無責任でしょ。私たちは怒るわけです。ストライキをするわけです。

  • 〔問〕現在は、発達障害バブルとも言えるほど、保育や教育の場で発達障害の診断を受け、投薬される子どもたちが増えています。そこで、渡辺先生にはどのようなケースで診断を下し、どのような治療をするのかをお聴きしたい。

    〔答〕これはワークショップが1週間ぐらいできます。つまり発達障害はすごく難しくて百人百色なのね。だから一人の子どもを診断したら医者としての責任として、その子どもが本当に発達障害なのか、どんな発達障害なのかを最初は毎週呼んで最低30分は観察して、そして適切な指導をして、積み重ねていく必要がありますね。私はそういうふうにやってきたので50年前に6歳だった子どもが今56歳です。そして56歳の子どもたちが発達します。ゆっくり。

(注)詳細は動画をご覧ください。

支援のページ

カケコミ KAKECOMI(白河市)
まかないこども食堂たべまな

代表 鴻巣麻里香

「そういえば、マスクしてない顔を初めて見たかも」
「久しぶり!なんだかすごく背が伸びててびっくり!」

高校生スタッフと筆者

高校生スタッフと筆者

 

そんな声がそこかしこから聞かれた2023年の夏でした。少しずつマスクを外しはじめた子どもたち。そしてウイルス感染への不安から外出が難しかった子どもたちも、こども食堂のお茶の間に戻ってきました。素顔での会話、額をよせあっての内緒話、弾ける笑顔、会話と笑いに満ちた食卓。「ただいま」とやってきて真っ直ぐ水道で手を洗い、消毒し、検温する、一連の流れがすっかり生活習慣として身についている様子の中に、約3年にわたる社会的混乱の残滓を感じますが、子どもたちは少しずつ活気あふれるこども食堂の「元どおり」を蘇らせてくれています。

それでも、危機は決して過ぎ去ったわけではありません。不登校児童生徒の人数、子どもの自死件数は増え続け、「コロナが原因」という過去の分析や説明が虚構であったことが暴かれました。社会的危機は、子どものメンタルヘルスに多大なる影響を与えます。しかし危機そのものは要因ではなく、トリガー(引き金)であると私たちは考えています。そもそも子どもを守る社会基盤が脆弱で、福祉制度の網の目は粗く困窮し虐げられた人々が置き去りにされ、自己責任論が蔓延し、子どもや女性の人権が軽視される世の中は、感染症や災害といった社会的危機において容易に底が抜けます。その抜けた底から落ちてしまうのは、子どもたちや女性たち、社会的マイノリティの人々です。社会的危機の影響は、つまり平時の世の中がいかに「優しくないか」の指標と言えるのではないでしょうか。

こども食堂のありようは「元どおり」に近づきましたが、子どもたちを取り巻く危機は続いています。物価高は多くの家計を圧迫しており、三食充分に準備できないという保護者からの悲鳴、そして家計を支えるために時間を削ってアルバイトをし、衣食や教育にかかる費用を自己負担する高校生からのSOSが急増して います。フリースクール等オルタナティブな学習支援施設は増えましたが、費用的な問題から利用できる子どもは限られ、不登校児童生徒の増加に社会資源が追いついていません。虐待通報件数の増加に対応できる人員配置が追いつかず、助けを求めても守られない子どもたちは大人への失望から口を閉ざしています。

子ども食堂玄関/こどもはまかい、大人はカンパ

子ども食堂玄関/こどもはまかい、大人はカンパ

コロナ禍という社会的危機の前から弱い立場に置かれた人たち・子どもたちを置き去りにしたまま、世の中は「元どおり」を目指して進んでいます。それは声の小さな人たちを振り落としながら進んでいく、東日本大震災の「復興」と重なって見えます。力によって牽引する復興ではなく、小さな声を組み続ける回復を。私たちKAKECOMIが大切にしている理念です。そのために私たちができることをひとつずつ。みなさまからのご支援をいただいて、こども食堂やシェアハウス(シェルター)の活動を継続しながら、目の前の新たな必要性に応えるために、長期休暇中のこども食堂事業強化や高校生のシェアハウスショートステイ事業、不登校や性的マイノリティ当事者など困難を抱えた子どもたちのクローズドな居場所、食料品や日用品の配布事業に取り組んでいます。東北の片隅の小さな団体への継続したご支援に深く感謝申し上げるとともに、いただいたご支援を子どもたちに確実に届けるべく粘り強く活動を続けてまいります。

フードバンクふくしま/いわき自立生活センター内

特定非営利活動法人いわき自立生活センターが運営する「フードバンクふくしま」に、今年もお米を支援(新米三百キロ長崎県島原産”ゆめほのか”)。

  • 10月3日、内郷地区での豪雨災害の方の支援を一般社団法人Tecoさんと共に食品と、衣服の支援を行いました。 
  • 10月13、14日 NPO法人こみゅーんさんが生理用品の提供も同時に行いました。こみゅーんさんは女性のつながりサポート事業を行っています。

沖縄・球美の里の声

沖縄・球美の里

今年の7月末から8月にかけて、大きな台風が久米島を襲いました。

7月からの夏休み保養は(ドルトムント独日協会様ご支援による)、施設も被害を受けたため、残念ながら8月の保養は中止となりました。
コロナ禍により、全国の保養団体が保養を実施出来ず、寄付も集めることが難しくなり、団体が存続できなくなったところが多くなりました。

チェルノブイリでは事故から37年が経過しても保養は続けられています。ベラルーシは、チェルノブイリの子どものための保養施設が9施設あり、国が運営に関わっています。その一つ「ナデジダ (希望)」は、普段の保養は自治体が学校単位で選んで順番に保養をさせていて、夏休みなどの長期休みのときは日本やドイツなど海外の団体の寄付により保養を行っています。

ウクライナではチェルノブイリ法ができても、独立後、政治の混乱が続き、国としての保養はほぼ出来ていない状況です。姉妹団体のチェルノブイリ子ども基金の支援による夏の保養、ウクライナは2年振りでしたが両国で保養を実施できました。

チェルノブイリの状況をみても、子どもたちの健康を守るという点で、まだまだ福島の子どもたちの”保養が大切”ということを広く訴えていきます。
保養の写真は、紙面ではモノクロですが、球美の里のブログ・インスタではカラフルな写真がいっぱいです。
ぜひ、ご覧ください。

球美の里ブログに保養の様子を掲載中。

ファミリー保養

真剣な顔と笑顔がまぶしい・・・11月保養の子どもたち 楽しかったこと!
泥染め、折り紙、シーサーづくり、海遊び

沖縄・球美の里 アンケートより〔保護者の声〕

  • 年上のお兄さん、お姉さんの遊び(なわとび、けん玉など)を見て、娘も挑戦する場面が。友達との関わり方などいつも園へ預けて、見えていなかった面がたくさん見れて発達段階を知れたのが、親として大きい。
  • たらちねさんのHPで保養のことを知りました。楽しかったことは畳石ビーチです。いつもよりたくさんご飯を食べていました。ピラミッドと図書館が特にすてきで、近くに住んでいたら毎日通いたいくらいでした。やってみたいことは料理を教えていただきたいです。

くまべこ子どもを守るママの会

「くまべこ子どもを守るママの会」~3・11後、大熊町から会津若松市に避難したママたちが作った会

応援しています!
https://www.facebook.com/kumabeko/

帯状疱疹のお話

黒部 信一(小児科医師)
黒部信一ブログ
未来の福島こども基金 代表
チェルノブイリ子ども基金 顧問
いわき・たらちねクリニック 顧問

どんな病気?

今さかんにテレビで帯状疱疹のワクチンを宣伝しています。帯状疱疹とはどんな病気で、本当に必要なワクチンでしょうか。

病気の主は水ぼうそうのウイルスです。50歳以上の多くの人はこどもの頃に、水ぼうそう(水痘)にかかっています。水ぼうそうが治った後も、水ぼうそうのウィルスが身体の中(脊髄の後根神経節)に潜んでしまい、じーっと静かにしています。ところが、何らかの原因で抵抗力が落ちてくると、ウイルスが動きだし再び活性化して、病気を起こします。それが帯状疱疹です。つまり水痘ウイルスに一度かかったことのある人の病気です。

発病率は年齢によって異なり、小児では非常にまれで若年成人では 千人に2~3人。80歳以上の老人では 千人に10人におよび、一生の間に8~20%の人が発病するといいます。帯状疱疹に二度なることは極めてまれです。

発病するきっかけは、からだの免疫が低下した時です。その最大の原因はストレスで、今は、がんが隠れていることや抗がん剤やステロイド剤の使用、強い放射線被曝、手術、病的な老化、ウィルスや細菌の感染などによって身体の抵抗力が落ちると、潜んでいたウィルスが活発になって発病します。コロナウイルスに感染したり、コロナワクチンを接種した時にも出る人がいます。

ウイルスは左右どちらかの脊髄の神経細胞の中に潜んでいて、そこから出て神経に沿って皮膚に出てきます。それで皮膚の症状も、神経に沿って左か右のいずれかに帯状に出ます。神経が刺激されるのでチクチク刺すような痛みが出て、その後その部分が赤くなり、その上に小さな水疱ができます。水疱の真ん中が少しへこんでおへそのようになるのが特徴です。水疱はやがて黒褐色のかさぶたや、ひどいと潰瘍になります。大体2~3週間で治ります。
水疱は胸から背中、腹部から腰が多く、どこにでもできますが、必ず身体の片側だけにできて、神経に沿って帯状に広がります。

かかった時にどうするか?

時と共に必ず自然に治ります。CMで痛くなると宣伝していますが、痛みは個人差があり、痛いのを嫌う人には痛く感じ、平気な人はあまり痛くありません。特別な治療法はありません。子どもは痛がらないことが多く、大人でも平気な人は少なくありません。治療は痛みを軽減するだけです。病気を嫌うと痛みがひどくなります。普通は皮膚の症状が消えると同時に痛みも取れます。時には、皮膚の症状がとれても痛みが続くことがあります。

抗うつ剤と抗不安剤を併用した上で痛み止めを飲むと、痛みが楽になることが多いので、精神的な側面が強いようです。経口抗ウイルス剤や抗ウイルス剤軟膏が有効との証拠はなく、せいぜい2日くらい治療日数を短縮できる程度でしかありません。

ワクチンというのは、子どもの水ぼうそうのワクチンで、特別なものではありません。痛いことを嫌う方以外には必要なワクチンではありません。誰でもなる訳でもないし、誰でも痛みがひどくなることでもありません。

長く体の中に潜んでいて、ある時突然発病する病気で、結核と同じです。抗がん治療している人で、痛みを嫌う人にはお薦めですが、普通は薦めません。むしろ帯状疱疹になると、がん検診をお薦めしています。

2022年度 総会 8/6志木

1,会計報告 2022年6月1日~2023年5月末日
2,未来の福島こども基金活動報告~子どもたちの未来のために 黒部信一代表
  姉妹団体 チェルノブイリ子ども基金より緊急支援報告 佐々木真理事務局長
3,渡辺久子先生講演会 子どものこころの専門家・乳幼児精神科医(5~8頁参照)

※当日の様子はすべてYoutubeにアップしています。
https://youtu.be/9kdbAeDnRJo

※両基金の報告資料は、ホームページにアップしています。動画と合わせてご覧ください。
https://fukushimachildrensfund.org/event-20230806/

  • 会計報告はこの後掲載。総会後、ホームページにも掲載済みです。
  • 黒部代表は1年間の活動をスライドにより紹介しました。また、昨年カテリーナコンサートを実施し、緊急カンパをウクライナに送りました。チェルノブイリ子ども基金からの支援報告は前号(NL26)に掲載しています。カテリーナを通した支援については、今年の7月に支援報告と写真が届き、合わせて報告しました。福島を忘れないようにしよう、ということと、コロナ禍についての話もありました。
  • チェルノブイリ子ども基金の佐々木真理事務局長は、現在支援している子どもたちの保養の様子や避難先にも支援を送っている状況を報告しました。

カテリーナより;
みなさんからのお金と他の方からのご寄付を合わせて東ウクライナ ドネツク市、南東部のドンバス市、ドニプロペトロウシク州に食べ物、救急用品、子供用粉ミルクなどを、ウクライナのチームを通じて直接お届けしています。この地域にお届けした理由は、爆撃を受け続けている地域のすぐ近くだからです。

会計報告2022年6月1日~2023年5月31日

寄付団体名(2022年6月1日~2023年5月31日)敬称略

団体名のみ記載しています。多くの個人のみなさまからもご寄付をいただいています。感謝申し上げます。

ACT21/伊藤法律事務所/小川医院/教覚寺/語り部地蔵/カトリック仁川教会/川和保育園/川和保育園父母の会/川和保育園父母の会ボランティア委員会/具志川モービル/原発とめよう飯能/玄米ごはん・カフェじょじょ/コドモホンヤエホンテーブル/桜の高遠閣小松傅一朗の孫一同/志木かっぱ油田/遍照院/非核平和を求める写真・絵画展事務局/たんぽぽ法律事務所/チェルノブイリ子ども基金/千葉友の会/「沈黙の春」収益/フクシマを思う実行委員会/法然院/民宿夢民村/桃山基督教会/やじんき法律事務所/山形の会/リサイクルグループカリーナ/龍国寺/ロックイベント‘Kaiki Fund’/一人静/九条の会三条/平和について考える会三条/ピースライブインこうち/桜井書店/自然環境センター/渋谷民商布ぞうり「結」/小池音楽教室/新しい風/西小岩幼稚園/日本大通り法律事務所/網走友の会/養源寺「柔心地蔵」

お知らせ

  • みなさまにお届けしているこのニュースレター、活動報告・寄付金の使途報告を基本としています。今年の総会は、広島忌の8月6日志木市において小児精神科医の渡辺久子先生をお招きして行われました。会場参加者40名、ズーム参加者90名でした。猛暑の中、会場までお越しいただいたみなさまありがとうございました。zoom併催により遠方のみなさまには喜ばれました。また、地元の保育士さん、介護士さんなどが参加してくだいました。ご自身の仕事にお役に立つなら幸いです。
  • ウクライナの状況は厳しいまま続いているのに、パレスチナとイスラエルが争っています。いつも市民がひどい状況に置かれます。なんとか停戦を、と願うばかりです。
  • 人間の争いをあざ笑うように世界では、地震、洪水、酷暑、森林火災と目を覆うばかりの災害が頻発しています。地震だけでもトルコ、シリア、アフガニスタン、インドネシア、ネパール、フィリピンと、もれないぐらい起きています。今、この瞬間も世界の子どもたちのいのちが脅かされていることを思うと切ない。大昔、今ほど争いがなかったとの渡辺先生の話を嚙みしめています。
  • 福島第一原発の放射能汚染水海洋放出が始まりました。「海洋放出以外に汚染水の保管をする方法があるのに」とたらちね鈴木さんの言葉。汚染水はどんなに薄めても汚染水だと思います。そして、汚染水の処理に関して、管理能力を疑う重大な事故が起き、作業員2名が被曝。これから長〜い時間がかかる汚染水問題。う数えき地域の人々と対話して、地域の人々の健康を守る観点に立って決めてくほしい。
  • 今回も振込用紙を同封させていただきました。すでに会費・カンパを振り込まれた方は、ご容赦ください。振込用紙、裏面を改訂しました。
  • たらちね・こども保養相談所から保養募集チラシが届き、こちらも同封しました。保養の応募に直接関係ない方も周りの方に保養の大事さを伝えてください。

未来の福島こども基金 規約

1、本会の名称 :「未来の福島こども基金」
2、目的: 福島原発震災に遭った被災者を支援するため、情宣・募金活動を行う
3、会費 :3000 円、学生会員 2000 円、維持会員 1 万円の年会費を納入する*
4、役員: 代表 1 名、若干名の世話人をおく。世話人の中から会計、監査を選任する
5、会員はそれぞれ可能の範囲で創意工夫して自由な支援活動を行う
6、本会は印刷物、メール、ネット、等の媒体を通じて適宜活動報告を行う
7、毎年 1 回、総会を開き、事業および会計について報告する
8、事務局:埼玉県志木市
9、活動開始:2011年6月1日より(会計年度6月1日より翌年5月31日まで)

※会費には寄付金も含まれます。
※経費は募金額の1割以内をめどとする。
※当基金は任意団体です。税金控除の対象となりません。ご了解ください。

継続支援のお願い

引き続きのご支援をお願いします。すでに振り込まれた方はご容赦ください。
また、チラシをまわりのかたに広めていただける場合、枚数をお知らせください。お送りします。どうぞよろしくお願いいたします。

寄付金、会費の振込先

郵便振替口座
振替口座: 00190-0-496774
口座名: 未来の福島こども基金
他の金融機関からゆうちょ銀行へお振込の場合
店番 : 019
店名 : 〇一九店(ゼロイチキュウ店)
預金種目 : 当座 0496774

三菱UFJ 銀行 神楽坂支店
支店名: 神楽坂支店(支店番号:052)
口座名: 未来の福島こども基金
口座番号:普通口座0064011

海外から送金の場合 – Remittance from Overseas
– Remittance from Overseas
BENEFICIARY’S BANK/ACCOUNTBANK:
THE BANK OF MITSUBISHI UFJ, LTD
3-7, KAGURAZAKA, SHINJYUKU-ku,
TOKYO 162-0825, JAPAN
BENEFICIARY’S BRANCH:KAGURAZAKA BRANCH
SWIFT/BIC:BOTKJPJT
ACCOUNT NAME:Fukushima Children’s Fund
c/o Mukai Tate 2-3-4 409 Shiki City Saitama.
353-0006, JAPAN
ACCOUNT NUMBER:052-0064011

未来の福島こども基金
HP:https://fukushimachildrensfund.org/
FB:facebookページ
事務局:〒353–0006 埼玉県志木市館 2-3-4-409 向井方
TEL 090-3539-7611 FAX 048-470-1502
Eメール:info*fukushimachildrensfund.org
(Eメールの「*」は「@」に変えてください)

応援グッズご紹介ページ

未来の福島こども基金ロゴ入り缶バッジ

  • 直径4.5cm
  • 1個200円
  • 4種類
  • 送料実費
  • *10個以上は2割引き

収益金は子どもたちの保養費用、甲状腺検診費用などのためのカンパになります。

お使いの環境(モニター、ブラウザ等)の違いにより、色の見え方が実物と若干異なる場合がございます。予めご了承ください。

沖縄・球美の里 新ロゴ・応援ステッカー

  • 直径5.5cm
  • 1枚100円
  • 送料実費
  • *割引はありません

2012年の保養に参加した子どもたちが描いた絵が原画です。シールになっていますので携帯などに貼ることができます。

グッズのご注文は個数と種類別を明記の上、Fax,メール,電話にて承ります。事務局までご連絡ください。Webからもご注文できます。

2024年チェルノブイリ38周年救援カレンダー

チェルノブイリ子ども基金では、1996年から毎年ウクライナとベラルーシのチェルノブイリの子どもたちのための保養プロジェクトを行っています。

一定期間、汚染の少ない地域で安全な食べ物を食べ、さまざまなストレスから解放されて過ごす保養は、子どもの健康維持や回復に有益であると評価されています。

今年はウクライナの保養も実現しました。
ベラルーシとウクライナの保養に参加した子どもたちの写真で構成されています。

問い合わせ、ご注文はチェルノブイリ子ども基金のサイトからお問い合わせください。

見開きA4サイズ

見開きA4サイズ

募金用チラシを更新しました。

募金用のチラシを更新しました。
裏面に「未来の福島こども基金」の新しい取り組みを載せています。
このチラシをきっかけに私たちの活動を知っていただけましたら幸いです。

【Youtube動画アップ】「福島原発震災事故から12年」渡辺久子先生講演会&総会 開催のお知らせ(2023/8/6)

渡辺久子先生講演会&総会の動画をYoutubeにアップしました

0:32から 未来の福島こども基金の総会(会計および活動報告)
20:41から チェルノブイリ子ども基金(ウクライナ支援について)
32:05から 渡辺久子先生(日本乳幼児精神保健学会会長)講演
1:37:17から 質問と返答

総会で使用した資料をアップしました
未来の福島こども基金の総会資料(pptファイル:3.4MB)
チェルノブイリ子ども基金資料(pdfファイル:2.9MB)

チェルノブイリから学び、子どもたちを守る 未来の福島こども基金主催イベント

福島原発震災事故から12年
渡辺久子先生講演会 & 総会
2023年8月6日(日)14:00~16:00

渡邊久子先生からメッセージが届きました!

当日は「災害と子どものこころ」という題でお話をさせていただきます。

ちょうど先週の土曜日に、アイルランドから帰国しました。ダブリンで5日間開催された世界乳幼児精神保健学会を無事終えました。日本からは福島の子どもへのケアの12年間の報告が注目されました。郡山市小児科医菊池信太郎先生とたらちね放射能測定室のスタッフ計4名が参加し、ビデオを交えてわかりやすく報告し、世界から参加した仲間が真剣に耳を傾けていました。

日本の福島の親子の苦しみを通じ、核のおそろしさ、力による紛争の愚かさを考えるよう促せたと思います。
 (2023.7.29)

開催概要

講演に先立って、未来の福島こども基金の総会も行ないます。内容は会計および活動報告です。
また、ウクライナへの支援についてもチェルノブイリ子ども基金佐々木真理さんより報告していただきます。

  • 1部総会 30分
  • 2部講演会(質疑含む)80分 休憩10分
  • 場所 志木市民会館仮設会議室5
    (市民会館建替えのために作られた会議室です)
    ※東武東上線志木駅(急行・準急停車駅*快速急行は止まりません)東口駅前 丸井ビル8F
  • 開場13:45 開始14:00 終了16:00
  • 参加費無料
  • 申し込みフォーム⇒ https://fukushimachildrensfund.org/application/
    ※オンラインと同時開催、会場とオンライン参加どちらも人数把握のためご予約をお願いいたします。
    (予約申し込み締切りは8月5日(土)午後9時まで)
    ※予約なしで当日会場参加も可能です。
  • 定員:会場70名、zoom200名
    どなたでも参加することができます。

講演 渡辺久子先生 (日本乳幼児精神保健学会会長)

講師の経歴

渡辺久子小児精神科医師 子どものこころの専門家
慶應義塾大学医学部を卒業後小児科、精神科、神経内科、精神分析を学び専門は小児精神科医学、精神分析学、乳幼児精神医学。慶應病院小児科常勤講師として、思春期やせ症、被虐待児、自閉症、PTSD(心的外傷後ストレス障害)など、工業化社会の複雑なストレスを生きる子どもの治療にあたる。現在渡邊醫院副院長。いわき放射能市民測定室たらちね顧問。世界乳幼児精神保健学会理事、日本乳幼児精神保健学会会長。東日本大震災後の福島県、バングラデッシュのロヒンギャ難民キャンプ、ロシア侵攻下のウクライナの子ども支援者を支援している。

〔著書〕『『抱きしめてあげて』、『子どもを伸ばすお母さんのふしぎな力』、『思春期の子のこころがわからなくなったときに読む本』などその他多数

総会講演について:なぜ渡辺久子医師にお願いしたか

  • 渡辺久子医師は乳幼児精神科医で、たらちねの「こころのアトリエ」のアドバイスも行なっていただいています。慶応大学小児科講師を経て、今は発達障害の子どもの早期発見と早期治療のために、乳幼児精神保健学会で保健師や保育士、幼稚園の教諭たちの指導にあたっています。乳幼児精神科医は日本でも世界でも少数です。現在、子どもの精神発達には、受精後33か月が大切だということがわかってきましたが、一般の精神科医は、本人の記憶が在る時からのことしか取り扱いません。しかし、その期間内に発達障害を見つけて、子どもにあった育児をすると大きく改善されます。
  • 福島原発事故が起きて子どもの被害者の支援のために、まず内部被ばくを減らす目的で飲食物の放射線量を測定すべく、数か所の市民放射能測定所へ測定器や測定費用の支援をしてきました。
  • 次に行なったのは、低線量被曝し続けているのに避難できない子どもたちのために、保養所で長期間保養することです。保養はチェルノブイリ支援活動で経験してきたことなので、被曝線量を減らす効果があることは判っています。外部被ばくのない土地で、汚染されていない飲食物を食べ、のびのび体を動かし、生きる希望をもってもらいます。これは精神神経免疫学から言えば、こころが免疫を支配しているので効果があります。
  • チェルノブイリでは、貧困のために内部被ばくを避けられず、事故後も甲状腺がんを始めとするがんや先天性疾患、さまざまな健康被害が続いています。日本では、甲状腺がん以外はほとんど明らかになっていません。最近やっと判ってきたことは、子どものアレルギー疾患と発達障害が福島で目立つことでした。それと共に、福島でもPTSD(心的外傷後ストレス障害)が少なくないことです。「チェルノブイリ原発の事故後、母親が妊娠中に放射能を浴びたベラルーシの子どもたちは、他の子どもたちに比べて発育や認識上の障害の発生が著しく高い。しかも言語や情緒障害への影響という点では、放射能の直接汚染に加えて、放射能汚染への不安、避難によるストレス、日常生活の喪失の方が大きかった」という研究結果も示されています。
    (参考『格差は心を壊す―比較という呪縛』(ウイルキンソン&ピケット著/英)
     それなので、事故後も福島の低線量汚染地区に残っている子どもたちのために、渡辺久子先生の力が必要と考えて、今回講演をお願いしました。
  • コロナウイルス感染症のパンデミックのために、沖縄県久米島にある保養所「沖縄・球美の里」は、学童の集団保養が出来なくなり、少数の家族単位でファミリー保養を続けています。福島原発事故後早くも12年たち、当初の役割だった保養の次の役割としてこころのケアをしていくと共に、高校生の勉学支援をすることとしました。また医療支援も始めています。(未来の福島こども基金代表 小児科医 黒部信一)
内容などの問い合わせについては、以下の主催者へお願いします。
【主催】未来の福島こども基金
未来の福島こども基金
HP:https://fukushimachildrensfund.org/
FB:facebookページ
TEL 090-3539-7611 FAX 048-470-1502
Eメール:info*fukushimachildrensfund.org
(Eメールの「*」は「@」に変えてください)

【協賛】
チェルノブイリ子ども基金 http://ccfj.la.coocan.jp/
いわき放射能市民測定室たらちね https://tarachineiwaki.org/

☆未来の福島こども基金は東日本大震災後、2011年6月、チェルノブイリ子ども基金の姉妹団体として設立しました。代表は小児科医師の黒部信一。世話人は向井雪子ほかチェルノブイリ子どもたちの支援に長年関わってきたボランティアたちです。

ご支援について

寄付金の振込先

郵便振替口座
振替口座: 00190-0-496774
口座名: 未来の福島こども基金
他の金融機関からゆうちょ銀行へお振込の場合
店番 : 019
店名 : 〇一九店(ゼロイチキュウ店)
預金種目 : 当座 0496774

三菱UFJ 銀行 神楽坂支店
支店名: 神楽坂支店(支店番号:052)
口座名: 未来の福島こども基金
口座番号:普通口座0064011

海外から送金の場合 – Remittance from Overseas
– Remittance from Overseas
BENEFICIARY’S BANK/ACCOUNTBANK:
THE BANK OF MITSUBISHI UFJ, LTD
3-7, KAGURAZAKA, SHINJYUKU-ku,
TOKYO 162-0825, JAPAN
BENEFICIARY’S BRANCH:KAGURAZAKA BRANCH
SWIFT/BIC:BOTKJPJT
ACCOUNT NAME:Fukushima Children’s Fund
c/o Mukai Tate 2-3-4 409 Shiki City Saitama.
353-0006, JAPAN
ACCOUNT NUMBER:052-0064011

2022年度会計報告(2022年6月1日~2023年5月31日)

 

寄付団体名(2022年6月1日~2023年5月31日)敬称略

団体名のみ記載しています。多くの個人のみなさまからもご寄付をいただいています。感謝申し上げます。

ACT21/伊藤法律事務所/小川医院/教覚寺/語り部地蔵/カトリック仁川教会/川和保育園/川和保育園父母の会/川和保育園父母の会ボランティア委員会/具志川モービル/原発とめよう飯能/玄米ごはん・カフェ じょじょ/コドモホンヤエホンテーブル/桜の高遠閣 小松傅一朗の孫一同/志木かっぱ油田/遍照院/非核平和を求める写真・絵画展事務局/たんぽぽ法律事務所/チェルノブイリ子ども基金/千葉 友の会/「沈黙の春」収益/フクシマを思う実行委員会/法然院/民宿夢民村/桃山基督教会/やじんき法律事務所/山形の会/リサイクルグループ カリーナ/龍国寺/ロックイベント‘Kaiki Fund’/一人静/九条の会 三条/平和について考える会三条/ピースライブイン こうち/桜井書店/自然環境センター/渋谷民商 布ぞうり「結」/小池音楽教室/新しい風/西小岩幼稚園/日本大通り法律事務所/網走友の会/養源寺「柔心地蔵」

渡邊久子先生からメッセージが届きました!(2023年8月6日講演会)

2023年7月発行ニュースレターNo.26

チェルノブイリから学び、子どもたちを守る 未来の福島こども基金ニュースレター

未来の福島こども基金ニュースレター
from chernobyl No.26 2023年7月発行
チェルノブイリから学び、子どもたちを守る

ニュースレターNo.26のPDF(2MB)はこちらからダウンロードできます。
みなさま、ぜひご覧になってみてください!

渡辺久子(子どものこころの専門家・日本乳幼児精神保健学会会長)

福島原発震災事故から12年 講演会 & 総会

講演 渡辺久子(子どものこころの専門家・日本乳幼児精神保健学会会長)

2023年8月6日(日)14:00~16:00 参加費無料

たらちねクリニックの顧問であり、東日本大震災後の福島県、バングラデッシュのロヒンギャ難民キャンプをはじめ、ロシア侵攻下のウクライナの子どもを支援している渡辺久子先生にご講演いただきます。

また、長年、ウクライナ・ベラルーシの甲状腺がんの子どもと若者を支援している「チェルノブイリ子ども基金」と、当基金の活動報告をします。みなさまのご参加をお待ちしています。申し込み方法など、詳しくはイベント詳細ページをご参照ください。会場にお越しいただくほかに、パソコンを利用したオンライン(Zoom)方式でも開催を予定しています。

申し込み方法などはイベント詳細ページをご参照ください。

原発事故と子どもの心

たらちねの活動から見えること

認定NPO法人いわき放射能市民測定室たらちね

認定NPO法人いわき放射能市民測定室たらちね
理事長 鈴木薫

https://tarachineiwaki.org

たらちねでは、2018年から心のケア事業を始めました。

始めるきっかけは、2017年に開院した、たらちねクリニックに来院する子どもたちの様子からでした。

震災後、いろいろな理由で親や親しい親戚を無くしたり、また、過酷な避難状況の中で、ゆったりとした乳幼児期を過ごせず、早熟にならざるを得なかった子どもたちがたくさんいることがわかりました。

原発事故による子どもの被曝を恐れた母親たちは、自分の身体から放射性物質が子どもの体内に入らないよう断乳したり、2、3歳の子どもたちが10か所以上の避難所を、親と一緒に転々と移動し、その間、不安な様子の親を助けようと、幼いながらも親を困らせず、大人びた様子で必死に親に尽くし、共に生き延びた姿もありました。

突然降りかかった災難を潜り抜け、生きるために、たくさんの幼い子どもたちが無理をしながら成長してきました。その心の疲れが、子どもたちが成長するにつれ、なんらかの形で表に出始めてきました。

たらちねクリニックの患者さんが増える中、内科と小児科の受診時間の枠では解決できない重篤な相談が寄せられることも多くなり、守られた空間と時間の中で、母子が安心して話しができる場が必要だと感じるようになりました。

たらちねクリニックの顧問である乳幼児精神科医の渡邊久子先生に相談させていただいたところ、「被災者同士だからこそ理解し合える、同じ目線の語りの場があるといい」というヒントをいただきました。また、子どもにとって遊びこそが心の深い部分を守り、活性化させる大切な活動であることも教えていただきました。

それらのアドバイスに従い、心のケア事業を行える施設づくりを始めました。

子どもたちのために、箱庭遊びや、お絵描き、粘土遊び、ままごと遊び、ボードゲームなどを整え、外の世界を意識せずに過ごせる「お母さんの子宮の中」のような、薄暗く安心感のある守られた部屋を作りました。そして、子どもたちが言葉を使わなくても安らげる、身体心理マッサージの技術を専門家である徳山幸江先生にご指導いただき、身体の組織にアプローチし、心をほぐしていくプログラムも整えました。

心のケア事業は、2018年の開始から今年で年目になります。
震災時に乳幼児だった子どもたちは、今は小学校の高学年から中学生の思春期に入っています。

【子どもたちに共通して見られる様子】

全体に大人びていて、受け答えも控えめであり、利発さを感じられるスマートな物腰である。
子どもの存在が親や家族、親戚の人々にとって希望の光である。
子ども自身が、どれほど周りに尽くし、自分で努力していても、これでいいということがなく、自分を肯定しにくい思考である。
友人関係など学校での生活に問題はないが、原因不明の精神的、肉体的疲労感で、定期的に学校を休むようになっている。
他者からどう見られるか、自分はどう頑張れているかが、とても気になる。もっと、やらなければならい、という気持ちが強い。
今いる場所から飛躍したいと思っている。
親の様子がとても気になり、無意識に親の願いを叶えたいと思ってしまう。
子どもも被災者なら、親も被災者です。親の消耗や精神的疲れ、自信の喪失や、過度な上昇志向など、大人たちのアンバランスな精神状態が子どもにダイレクトにふりかかり、その気持ちを子どもが解決しようとする姿がたらちねの活動から見えてきました。

原発事故は日々、形を変えながら危険な問題が起き続ける中、被災地では、今も大っぴらに語り合うことができない「なんとなく話しにくいこと」として日常に横たわっています。しかし、語らないからこそ感じる被曝の心配や被災してしまったことへの劣等感、自分の故郷には常に問題があり、自然環境や美味しい食材などを大らかに自慢できないなどの息苦しさがあります。

被災地の子どもたちは、この息苦しさの中で、大人たちの希望の光として、様々なものを背負い、成長し、何かを成し遂げようと努力しています。
そして息詰まり、失速して、休息を必要としている、それがこの震災から12年後の姿です。
2012年から活動を継続してきた沖縄・球美の里は、2022年12月で認定NPO法人を解散し、これまでの保養事業をたらちねが引き継ぐことになりました。
ここ数年のコロナ禍もあり、以前のような大規模保養ができなくなっていたため、家族単位の小規模保養を行なってきた流れは現在も続いています。
その中の変化として大きなことは、保養が身体的なデトックス効果だけでなく、心のリラックス効果にも役立つことが顕著になったことです。
球美の里の広々とした施設や健康的な食事、プログラム、久米島の豊かな自然環境は、そこにいるだけで癒しの効果がありましたが、参加人数が小規模になったことで、これまでなかなかケアが届かなかった、団体での参加をためらうご家族にも利用していただけるようになり、癒しの効果に深みを増すようになりました。

原発事故の被災地での生活を続ける被災者家族が、球美の里でゆったりした時間を過ごしながら、それぞれが自分の心の井戸をのぞき込み、「なぜ、こうなってしまったか?」を考えたり、これから生きていく活力を養ったりしています。

目に見えない原発事故による災害は、はっきり目にみえる災害と違って、闇の部分が多く、受け手の感性により被害の大きさも異なります。選択の自由がない子どもたちが抱える心配や不安、恐怖は、子ども自身が大人に語ることはありません。語れば、親の選択を非難するという場合もあるからです。子どもは、自分が恐怖を感じていても、親の選択を責めることはしません。従うしかない、という弱者であることを無意識に知っているのと、親を思う強い気持ちがあるからです。子どもたちの声が大人に届く時は、子どもが抱えきれなくなって自分では心をコントロールできなくなった時です。

世界中で戦争や内紛があり、子どもは親と一緒に逃げ惑い、劣悪な環境の中で生き抜いています。震災や戦争で第一に行うことは、身の安全を確保することです。しかし、その後の心の安心と安全を確保することも忘れてはならないと思います。子どもたちが、健やかに育ち、次の世代を育む大人に成長するために、それは、とても大切なことだと思います。

たらちねでは、放射能の測定や甲状腺検診、医療事業などで子どもたちの身体の健康を見守るとともに、保養や心のケアの活動を通して、子どもたちの心も守っていきたいと思っています。

世界中の多くの戦争、紛争、震災のあった地域で、福島の私たちの活動を一つのモデルとして認識し、役立ててもらえることがあるといいなと思っています。
毎日、子どもたちが理不尽に命を失うニュースが報じられます。
福島でも、ミリシーベルト/年の地域に子どもを居住させる対策が促進されるなど、子どもの命は軽く扱われているなと、つくづく感じます。
子どもの命の尊厳を守れなければ、子どもの数を増やしても、世の中は何も変わらないと思います。

心のケア事業 ままごと

心のケア事業 ままごと

心のケア事業 母と子のマッサージ

心のケア事業 母と子のマッサージ

支援のページ

カケコミ KAKECOMI(白河市)
まかないこども食堂たべまな

代表 鴻巣麻里香

菓子パンひとつを朝と昼とで分けて食べています
家にお米がありません
ガス代が払えないのでバイトの給料を前借りしました
バイト代は全部家計に入れていますが、私のご飯は用意されません、自力でなんとかしろと言われます

 
そんな相談が高校生から寄せられています。そしてそういった相談は、この2年間で決して珍しいものではなくなりました。

親は子の世話をする。だから親を支援すれば子どもは飢えず、寒くなく、安心して暮らせるはず。子どもの貧困は、親の貧困だ。それが私たちのような「子どもを支援する」生業にある者たちにとって、ながらくのあいだ一種の常識でした。ですがその常識が急速に壊れています。

困窮する「世帯」を、「家」を、「親」を支援しても、それが子どもに届かない。子どもが家の中で孤立し、置き去りにされています。

私たちのこども食堂は、親子で参加できます。それは前述のように「親の支援が子の支援」であるという地点から構築されたスタイルですが、過疎が進む地域なので、送迎というサポートがないと参加が難しい子たちが多くいるという現実的な事情も絡んでいます。しかし貧しさが慢性化したコロナ禍以降、親を支えるというスタイルでの支援、そして「居場所」の運営に限界を感じています。

*各高校を通じた学生への食料品の支援(フードバンク)
*親のサポートなしに中高生がこども食堂を利用できる送迎サービス
*シェルターへの10代女性の緊急入居支援強化
*生活に困窮する高校生のこども食堂スタッフ雇用強化

いずれも昨年度より新たに始めた、また強化した事業です。それらの事業含め、私たちの活動は未来の福島こども基金様のご支援によって支えられています。心より感謝申し上げます。

子どもを支えるために親を支える、は間違いではありません。ですが大切なのは子どもを「個」として尊重できているかです。いくら幼くても、幼いからこそ、子どもの声は軽んじられ親に従属する存在として扱われる傾向にあります。親支援を通じての子ども支援、そして親から独立した「個」としての子ども支援。両輪どちらも欠かさないための模索が続きます。

フードバンクふくしま/いわき自立生活センター内

理事長 長谷川秀夫

特定非営利活動法人いわき自立生活センターが運営する 「フードバンクふくしま」に対する、お米や寄付のご支援に深く感謝申し上げます。2年前から毎月第2金曜日土曜日に、いわき市内3カ所で、生活困窮者への無料の食料配布会を開催してきました。毎回100数十名の方が来られます。

東日本国際大学での配布会には、同大学に避難留学をしている10名のウクライナ人学生も取りに来ます。こんな形で、ウクライナ避難民の支援に関わるとは思ってもみませんでした。

反貧困ネットワーク

事務局長 瀬戸大作

2020年3月の新型コロナウイルス感染拡大を踏まえて反貧困ネットワークが呼びかけして設立した「緊急ささえあい基金」を市民からのカンパで運営して現在まで1 億1千万円を給付、日々寄せられる「所持金が100円しかない。このままでは死んでしまう。助けてください」メールに呼応してSOSの現場に駆けつけて、多くは、生活保護申請同行とアパート入居までの支援、他にも債務整理や孤立状況からの脱却に向けてのサポートをおこなっています。

最近の傾向は家賃滞納と多重債務、物価高が困窮状態に更に追い打ちをかける。コロナ対策の支援策が終了した影響で、自殺者の増加等、一層深刻な事態となることが強く懸念されます。反貧困ネットワークの困窮者支援では、生存権を奪われた状態が続く仮放免の外国人の生活・医療・居住支援を続けています。国籍に関わらず!在留資格に関わらず!日本人でも、ナニジンでも、ここ(日本)に生きている人として、貧困状態に置かないことを理念にしてきました。外国人支援に費やした費用は既に8千万を超えています。

サブリース(転貸)・一棟借り上げ方式を主に、個室シェルター「ささえあいハウス」「ニコニコハウス」「大泉ハウス」「ささえあい千葉ハウス」「ささえあい神奈川ちょこさぽ」「板橋ハウス」計6か所の個室シェルター合計31室運営しています。シェルター入居者の困難レベルが高まっています。生活保護申請同行担当者がシェルターの訪問定期巡回の頻度を高めています。14部屋が仮放免など非正規滞在の外国人で家賃収入が見込めません。経営的にも厳しいですが、「誰一人殺させない」取り組みを続けます。並行して地域から仮放免など非正規滞在の人々や生活保護の対象外とされているすべての外国人の生存権保障のための「居住」「生活」「医療」を自治体から保障していく体制づくりを自治体議員と共に取り組んでいきたいと考えています。
いつも応援ありがとうございます。

沖縄・球美の里の声

沖縄・球美の里
今、球美の里ではファミリー保養継続中です。6月25日に沖縄では梅雨が明け夏本番となりました。
お父さんが一緒のファミリー保養も、母子だけの保養も、3家族一緒の保養もいろいろです。

球美の里ブログに毎日の保養の様子を掲載中。

どの保養者からも大好評の食事。
ある日のメニューを紹介します。
・もずくと野菜のかき揚げ
・クーブイリチー(昆布と椎茸の炒め物)
・モロッコインゲン胡麻和え
・アーサーと有機豆腐の味噌汁
・酵素玄米
・3時のオヤツタイムは米粉のサーターアンダギー

「藍染め」、麻紐や貝殻で「ストラップ作り」
カラー麻紐とウッドビーズで「キーホルダー作り」など、寄付していただいた材料で楽しんでいるそうです。

新しいロゴを飾った図書館前

新しいロゴを飾った図書館前

子どもたちへの応援金支援

前号でお伝えしましたようにこの3月より福島の子どもへの応援として「学資支援」と「病気の子ども支援」を始め、6月末までに 「学資支援」19名、「病気の子ども支援」4名 の子どもたちに応援金をお渡ししました。

学資支援は原則高校生が対象ですが、特例として高校生以外にも応援金を渡しました。
支援を受けた保護者さんからの声を紹介します。

学資支援

【保護者からの声】
「子どもたちへの応援金」を支援していただいた高校1年生の娘は、元気よく毎日、学校に登校しています。高校生になって出会った学友とも仲良くなり、試験なども守られて、一学期を過ごしております。皆様のご支援を心から感謝申し上げます。
娘の一言です。「活動によって助けて下さり、ありがとうございます」

【保護者からの声】
応援金をいただき感謝しております。光熱費および物価価格高騰により、日々の生活が大変でありGwは外出は控え、自宅で過ごすという娘には不憫な思いをさせました。
応援金のお陰で、娘が希望していた習い事に通わせる事ができました。ずっと前から習い事がしたいと言われていましたが、今は生活がギリギリで、習い事なんかさせてやれない。と言っていたのです。
コロナ禍で仕事も減り、給与も下がり母子家庭という目を気にしながらの毎日。応援金のおかげで、習い事ができる。と話したら、感激しながら泣いていました。
そして 私に、ありがとうございました!と頭を深くさげてお礼をしたんです。あの姿は生涯忘れる事はないです。皆様 本当にありがとうございました‼
大切に使用させていただきます。

【保護者からの声】
福島の子どもたちをサポートいただきありがとうございます。子どもは昨年同様、Gw後からパワーがなくなり、不登校となりました。新学期、1日中学校で限界を振り切って我慢して生活していたようです。
アトピーなので、食事に気を使います。不登校になってからは、ほぼ毎晩子ども食堂で子どもだけ食事してもらっているので、とても助かります。
昨日、子どもが学校に呼び出された時も(教師が状態確認のため)、配布物のプリント学習の話をした途端に「はい、わかっています、今は勉強はしたくありません」と話して、自分の大腿部を拳で叩いたそうです。その自傷行為に、先生は驚いたそうです。子どもは無意識だったようで、自覚はありませんでした。最近は「僕は大丈夫だから」のキーワードをよく言います。大人達の不安を感じ取っているのだろうと思います。今は、長時間逃避行動を続けていますが、一年前に比べれば、家事のお手伝いが出来るようになったり、暴言暴力はありますが大分軽減しています。本人のペースで発達出来ているかなぁと思います。最近は、フリースクールに意欲を示しています。
過指示、過干渉、過保護を減らして(無意識にやってしまうので難しいです)、自己選択、自己実現、その結果は良くも悪くも自分で引き受けてもらいたいと思います。 

【保護者からの声】
おかげさまで、塾に通いはじめました。
ずっとスポーツをしており、勉強は二の次になっていたので成績が悪く、行ける高校はないのではないかと心配していました。先週中間テストがありました。塾に通い始めたからか、テストの点数があがりました‼
希望している高校の学力にはまだ達していませんが、このまま頑張れるのではないかと期待しています。
ありがとうございます!本当に心より感謝しております。

【保護者からの声】
さっそく部活用品を購入したいと思います。みんなと足並みを揃えることができます。給食からお弁当になり食費が増えました。ご支援、とても感謝しています。ココロもカラダも健康第一で無理せずに子育て頑張っていきます。

【保護者からの声】
我が家は兄妹が支援の対象となりました。支給された口座はそれぞれが管理していますので使途も各自考えるように言いました。
まず、TOEICの勉強費用、学用品などに使いました。他にも先日、この子たちの叔母が急逝いたしました。急遽、私と子どもたちと交代で6日間の看取り期間を過ごす事になりました。一足先に私が病院に行ったため、子どもたちはそれぞれの支援金を銀行でおろし特急に乗ってかけつけました。その後は叔母の友人など面会者には飲み物を買い、祖父の送迎の車代を出していたようです。食事、銭湯代なども自分で出していました。命の大切さと縁の大切さを感じ取り、この場面で支援金を使うことを子どもたちで話し合い、決めたそうです。初めて自分で応募の資料を作り、提出、自己管理するお金。支援者の方の想いとは違う使いかたかも知れませんが一部はそのように使わせていただきました。

病気の子ども支援

【保護者からの声】
避難生活も10年以上、私も定年退職となりました。給与は下がりましたが再就職できました。そんな中で、私に、直腸ガンが見つかりました。幸い治療はできたのですが、抗ガン剤の副作用は手ごわく私の体を痛めつけます。

そして、避難先の国家公務員住宅に住み続けていることで、なぜか福島県と裁判になっています。2倍の家賃請求に納得はいかない。生活費を見直す中で、子どもの習い事も考えなければならないところ、ありがたいことに応援金をいただけることになったので、子どもの大好きなサッカーを続けさせてもらえています。小さな体なりに一生懸命ボールを追いかけています。読み書きが苦手なのが大変なのですが、楽しく日々を過ごすことができています。ありがとうございます。

(注)生後すぐに心臓の病気が見つかりましたが、幸い今は普通の生活を送る(経過観察を受けながら)ことができている小学生です。

【保護者からの声】
言葉に出来ないほど、感謝です。   
息子は今日も学校を休んでしまいましたが、まだ卒業を諦めてはいません。

とはいえ、病気のせいでいろいろと自信を失っているので、『先週、○○○の通帳に、お金が振り込まれたと思う。応援したい という団体からの寄付です。他の誰でもなく、○○○を応援したいという人たちがいること、心に留めておいてね』と伝えたら『なんか申し訳ないな。僕より苦しんでる人は、いっぱいいると思うのに』と。

学校に行けない不安を抱えながらも、『僕より苦しんでいる人』の存在を気遣う息子に、胸が詰まりました。

朝、普通に学校へ行く。ということがまだまだ難しい息子。課題はありますが皆さまに励まされ、今はゆっくりと回復を目指しています。感謝を込めて

黒部ドクターからの一言

黒部 信一(小児科医師)
黒部信一ブログ
未来の福島こども基金 代表
チェルノブイリ子ども基金 顧問
いわき・たらちねクリニック 顧問

「みなさんからのメッセージを読みました。
習い事をひとつなら、ベラルーシのナデジダで、子どもたちに空手やパソコンなどいろいろ教えたように、子どもたちに希望を与える上で大切なことだと思います。特にやりたいことをやらせることです。

そのときのポイントは、嫌になったらいつでもやめることです。
そうするとまたしたくなったりします。
始めたからには最後までしなさいというのはおかしな論理ですが、まかり通っています。

とにかく本人が望む初めての習い事なら、問題ないと思います。
やりたいことをやらせてあげましょう。
前記の条件を付けて下さい。
嫌になったらやめること」

今回新たな支援を企画しましたのは2年連続で大口寄付があったからです。
ひとつは、長岡京市にお住まいだった海老英子様の遺志を継いで、管理されている方からご寄付がありました。
もうひとつは『桜の高遠閣 小松傳一郎の孫』一同様からのご寄付です。
子どもたちへの応援金は数年間の継続が必要ですので、原資として特別会計にさせていただきます。誠にありがとうございました。
今後、子ども食堂への支援などももっと広げていければ、と検討しています。みなさまの応援、今後ともよろしくお願いします。

ウクライナ支援
カテリーナコンサートを終えて

実行委員会 川村伸一

6月17日(土)、名古屋市国際センターで「ウクライナに平和を、カテリーナ・コンサート」を開催しました。チェルノブイリ救援・中部の河田昌東理事の講演「ウクライナと原発危機」とチェルノブイリ子ども基金の佐々木真理事務局長の活動報告を組み合わせたイベントでした。

少数の高齢者で実行委員会をつくり、旧来型の広報活動を行いましたが、手応えはあまりありませんでした。ウクライナ国立民族舞踊団の20年ぶりの来日公演(同じ名古屋市内で同時刻)と重なる不運もありました。

一番の懸念は、支援者の高齢化でした。ここ数年のチェルノブイリ絵画展の来場者の著しい減少は、単にコロナ禍というだけでは説明がつきません。今回も私の周辺からは「行きたいけれど、行けない」という声を何度も聞きました。

そんな状況の中で、空席だらけのイベントになることは覚悟しましたが、意外にも客席(110席ほど)はほぼ埋まり、内容も概ね好評でしたので、安堵しているところです。予想外の結果になったのは、理不尽な侵略戦争に苦しむウクライナの人々を微力ながらも応援したいという来場者の気持ちだと思います。従来の「チェルノブイリ・福島支援」に加えて「ウクライナ支援」が形になったと感じました。

ただこのことも、長い目で見れば、高齢化の波には抗えないと思います。以前、チェルノブイリ13周年ナターシャ・グジーコンサートが全国各地で開催された際、名古屋公演を主催したことがありました。その時のアンケートを見ると、来場者の多数を占めたのは40代と50代でした。それから24年が経ち、今回のアンケートでは70代だけで半数近く、60代を加えると三分の二になります。今回のようなイベントは、10年後には確実に成り立たなくなっていると思います。

以前から指摘されていたことですが、若者への働きかけやSNS時代に見合ったイベントの在り方を探ることが課題だと改めて感じました。

※当日はカテリーナのお母さんも参加。ロビーにはチェルノブイリの子どもたちが描いた絵を展示。かつてチェルノブイリ子ども基金が事故10周年のときに現地から寄贈された絵画です。今でも色あせることがなく当時のままです。愛知県瀬戸市の絵画展事務局では絵を貸し出しています。当団体でも受け付けています。

お知らせ

  • みなさまにお届けしているこのニュースレター、活動報告・寄付金の使途報告を基本としています。2022年度の会計報告は2023年8月6日の総会で行います。次号に会計報告を掲載します。総会時、小児精神科医師 渡辺久子先生の講演会を行います。めったにない機会と思います。多くのみなさまのご参加、お待ちしています。
  • ウクライナは、現在も厳しい状況が続いています。チェルノブイリ子ども基金のブログ「事務局だより」にはウクライナの支援している子どもや家族の最新情報が掲載されています。
    また、ベラルーシでは、戦況が激しくなるにつれ微妙な立場におかれ、なんの罪もない市民生活が脅かされようとしています。チェルノブイリ子ども基金では、できるだけベラルーシにも支援が滞らないようにしていきたいとのことです。
    https://blog.goo.ne.jp/cherno1986jimukyoku
  • 東電株主代表訴訟の控訴審が始まります。チラシを同封させていただきました。また、福島の避難者訴訟も東京、神奈川、千葉、埼玉、新潟はじめ全国で争われています。市民の注目が大事です。どうぞ、応援してください。避難者救済につながる関連チラシ同封しました。
  • 福島第一原発の放射能汚染水(国は処理水と呼ぶ)の海洋放出がまったなしになってきました。何としても放出したい東電と国と国際原子力機関。何としても反対の漁業者と市民。私たちも反対です!!!
  • 長年継続して開催している『フォトジャーナリズム展三重』。2023年は「フクシマを見つめる写真家の眼」と題して、フォトジャーナリスト豊田直巳さんと写真家飛田晋秀さんの写真展および講演会などが開かれます。〔津リージョンプラザ3階展示室〕入場無料
    8/17(木)~8/20(日)10:00~17:00 詳細は三重ジャーナリズム展のfacebookをご覧ください。
    (問)080-5100-5448
  • 今年は真夏のような暑さが6月から続いています。全国各地では豪雨被害も起きています。被害に遭われたみなさまにはお見舞い申し上げます。

未来の福島こども基金 規約

1、本会の名称 :「未来の福島こども基金」
2、目的: 福島原発震災に遭った被災者を支援するため、情宣・募金活動を行う
3、会費 :3000 円、学生会員 2000 円、維持会員 1 万円の年会費を納入する*
4、役員: 代表 1 名、若干名の世話人をおく。世話人の中から会計、監査を選任する
5、会員はそれぞれ可能の範囲で創意工夫して自由な支援活動を行う
6、本会は印刷物、メール、ネット、等の媒体を通じて適宜活動報告を行う
7、毎年 1 回、総会を開き、事業および会計について報告する
8、事務局:353-0006 埼玉県志木市館2-3-4-409 向井方
〈問合せ〉Tel:090-3539-7611
9、活動開始:2011年6月1日より(会計年度6月1日より翌年5月31日まで)

※会費には寄付金も含まれます。
※経費は募金額の1割以内をめどとする。
※当基金は任意団体です。税金控除の対象となりません。ご了解ください。

継続支援のお願い

引き続きのご支援をお願いします。すでに振り込まれた方はご容赦ください。
また、チラシをまわりのかたに広めていただける場合、枚数をお知らせください。お送りします。どうぞよろしくお願いいたします。

寄付金、会費の振込先

郵便振替口座
振替口座: 00190-0-496774
口座名: 未来の福島こども基金
他の金融機関からゆうちょ銀行へお振込の場合
店番 : 019
店名 : 〇一九店(ゼロイチキュウ店)
預金種目 : 当座 0496774

三菱UFJ 銀行 神楽坂支店
支店名: 神楽坂支店(支店番号:052)
口座名: 未来の福島こども基金
口座番号:普通口座0064011

海外から送金の場合 – Remittance from Overseas
– Remittance from Overseas
BENEFICIARY’S BANK/ACCOUNTBANK:
THE BANK OF MITSUBISHI UFJ, LTD
3-7, KAGURAZAKA, SHINJYUKU-ku,
TOKYO 162-0825, JAPAN
BENEFICIARY’S BRANCH:KAGURAZAKA BRANCH
SWIFT/BIC:BOTKJPJT
ACCOUNT NAME:Fukushima Children’s Fund
c/o Mukai Tate 2-3-4 409 Shiki City Saitama.
353-0006, JAPAN
ACCOUNT NUMBER:052-0064011

未来の福島こども基金
HP:https://fukushimachildrensfund.org/
FB:facebookページ
事務局:〒353–0006 埼玉県志木市館 2-3-4-409 向井方
TEL 090-3539-7611 FAX 048-470-1502
Eメール:info*fukushimachildrensfund.org
(Eメールの「*」は「@」に変えてください)

2023年3月発行ニュースレターNo.25

チェルノブイリから学び、子どもたちを守る 未来の福島こども基金ニュースレター

未来の福島こども基金ニュースレター
from chernobyl No.25 2023年3月発行
チェルノブイリから学び、子どもたちを守る

ニュースレターNo.25のPDF(3.8MB)はこちらからダウンロードできます。
みなさま、ぜひご覧になってみてください!

双葉町長塚 2013年11月撮影
双葉町長塚 2013年11月撮影

チェルノブイリ37年・福島12年 救援イベント「中筋 純 講演会 チェルノブイリと福島」

~原発事故を後世にどう伝えていくか~

2023年4月15日(土)13:00~15:00

チェルノブイリと福島を撮り続ける写真家中筋純さんの講演会をオンラインで開催します。

原発事故に関する報道は非常に少なくなっていますが、今も被害に苦しむ人がいることを伝え、 支援を呼びかけます。また、長年、ウクライナ・ベラルーシの甲状腺がんの子どもと若者を支援している「チェルノブイリ子ども基金」と、福島の子どもたちの保養や健康支援を続ける「未来の福島こども基金」の活動報告をします。みなさまのご参加をお待ちしています。

申し込み方法などはイベント詳細ページをご参照ください。

12年目の福島と子ども

認定NPO法人いわき放射能市民測定室たらちね

認定NPO法人いわき放射能市民測定室たらちね
事務局長 鈴木薫

https://tarachineiwaki.org

この時期になると、一年の振り返りを書かせていただく機会がありますが、その度に、福島の問題は増え、そして何も解決していないことを実感します。

〝たらちね〟が開所したとき、私たちは子どもや家族の命を守るために放射能の測定を始めました。「命を守る」というシンプルな思いは、今も声高に声を上げなければ気づいてもらえず、少し油断すると「福島の復興」というブルドーザーのような動きに巻き込まれ、埋められていきます。

それは、事故直後のあのときと変わらない気がします。

そんな中、最近のことで対策に急を要すると感じるのは、大熊町の子どもたちの養育環境のことです。2023年4月から大熊町の大川原地区で、町外避難していた子どもたちや、これまで大熊町に関わってこなかった子どもたちが大熊町で暮らし通学する「学校」が始まります。6月には総工費45億円の「学び舎ゆめの森」という大熊町立の子ども園・義務教育校が完成しますが、それまでは、大川原地区にあるコミュニティ施設の一室で子どもたちは学びます。

大熊町は、福島第一原発の立地町で、2011 年3月の原発事故の際には深刻な被曝被害を受け、町民は町外に避難しました。しかし、2019 年6月から大熊町への帰還政策が始まり、大川原復興拠点の町営復興公営住宅に人々が入居するようになりました。その多くは高齢者です。

大川原地区には大熊町役場もありますが、子育て世代の役場職員のほとんどは、高線量の大熊町には居住せず、いわき市や郡山市といった通勤可能な地域から通いで役場の仕事に従事しています。

役場職員以外の子育て世代も、それぞれの避難先で家を建てたり、仕事を始めたり、新しい土地に根付いた生活を送っていました。

しかし、「学び舎ゆめの森」の建設による学童の呼び戻しが、避難先で落ち着きつつある人々の暮らしを揺るがしました。総工費45億円という金額は、普通に考えて大熊町だけで賄える資金ではありません。大熊町に子どもたちを呼び戻し、「何事もなかった」ような体裁を整えていく後ろ盾には、大きな社会的思惑があることを感じます。

12年前、原発事故から避難した福島県の人々が、事故から1か月も経たない4月初旬に「学校が始まる」という行政からの知らせに、不安を抱えながら福島県内の自宅に帰り、放射線の状況も確認できないまま、子どもたちを学校に通わせたことを思い出します。

見えない・におわない・感じない放射能汚染は、測定するしか汚染を可視化する方法はありません。当時は、放射能の測定など見たこともない、経験もない人たちばかりです。

その人たちに国は、「何事もない、大丈夫、直ちに健康に影響はない」とアナウンスし、通常の生活をさせようとし、実際にその通りに世の中は流れていきました。

大熊町の空間放射線量の帰還基準値は20ミリシーベルト/年です。1時間あたりにすると3・8マイクロシーベルト/時です。これは、緊急時のもので、平常時の約20倍です。

大熊町の学校に通う子どもたちは、この基準で管理された環境の中で暮らし、学校生活を送ります。

2011年4月29日に、当時の内閣官房参与の小佐古敏荘氏が小学校などの校庭利用で文部科学省が採用した放射線の年間被曝量20ミリシーベルトという屋外活動制限基準を強く批判し、涙の記者会見をしたことは覚えておられる方もいると思います。あの当時の20ミリシーベルトも緊急時のものですが、事故から12年経った今の20ミリシーベルトは汚染の濃度が違います。空間線量に大きく影響する核種のセシウム134が2年毎に半減し、空間への放射線影響が軽減されていく中、今も20ミリシーベルトを検出する場所があるのは、事故当時は今とは比べものにならない高い汚染があった地域だということです。

そこから考えても、その基準値を良しとして、子どもたちをそこに帰す、子どもたちをそこに行かせることは尋常ではないということがわかります。

〝たらちね〟では、子どもたちの健康被害など、今後、心配なことがあると考え、大熊町の立入可能な地域の大規模な測定を行いました。その結果は、毎年行われるつくばの環境放射能研究会で発表し、専門家たちに問題提起しました。その発表には保養活動などで連携している大熊町のお母さんたちも加わってもらいました。

この測定結果* は、〝たらちね〟のスタッフが、高濃度の汚染の中を苦労して空間線量を測り、土壌を採取し、結果を出したものです。私たちは、この結果を今後、どのように子どもたちのために役立てたらいいか思案しているところです。大熊町の町民の多くがこの事実を知りません。測定をすると、見えない・におわない・感じない環境汚染が、目には見えませんが、必ずそこにあることがわかります。

それをどう伝え、行政に対策を講じてもらうかは、来年度の〝たらちね〟の重要なテーマだと思っています。

*大熊町環境放射能調査~測定結果の一覧

ホットスポットファインダーによる詳しい図表は、紙面ではわかりにくいため、web上限定で掲載しています。(※クリックで大きな図が開きます)


ウクライナ緊急支援の報告

ウクライナ緊急支援へのご寄付をまことにありがとうございます。
チェルノブイリ子ども基金は、ウクライナ側パートナーであるNGO「チェルノブイリの子どもたちの生存」の協力のもと、以下の病院に対し、医療機器と医薬品の支援を行いました。

チェルノブイリこども基金事務局長 佐々木真理
http://ccfj.la.coocan.jp/saishin.html
http://ccfj.la.coocan.jp/No124.pdf

ナロジチ公立 初期医療ヘルスケアセンター(ジトーミル州ナロジチ)

「私たちの病院と患者たちへのお気遣いと支援のお申し出に深い感謝の意を表します。現在、戦争とCOVID のパンデミックという状況下で、医療従事者たちに過大な負担がかかっています。ご存知のようにこの地域は放射性物質によって最も汚染されており、人々はチェルノブイリ事故に関連した病気に苦しんでいます。

特に子ども世代には、貧血の血液検査を緊急に必要としています。子どもにも大人にも、必要な医療をすべて提供するのが非常に難しい状況にあります。緊急に購入が必要な医療機器、医薬品のリストをお送りします。
所長ナタリヤ・クリムチュク、医療部門長オレーナ・ミシューク、スタッフ一同より心からお礼を申し上げます。2022年11月15日」

★支援要望リストにあった自動血液分析装置は昨年12月16日にセンターに納入されましたが、電力設備への攻撃による度重なる停電によりしばらく使用ができませんでした。年明の1月4日ようやく血液分析装置が使えるようになり、翌日には写真も送られてきました。ディーゼル発電機と医薬品の購入手続きが少し遅れているというという連絡がありました。

オヴルチ市立病院(ジトーミル州オヴルチ)

「私たちの国が困難な時、このようなご支援をいただき深く感謝いたします。スタッフ一同みなさんのあたたかい心を感じながら仕事を続けています。小児産婦人科のための医薬品と吸入器が届きました。みなさんは私たちに、将来と、人の善行、そして明日を信じさせてくれています。残念ながら私たちの病院が完全に機能するためにはまだ多くの問題があります。もし可能であれば、さらに婦人科の検査・手術用のライト2台のご支援をお願いできれば、とてもありがたいです。みなさまの幸福と活動のご成功をお祈りします。2023年2月9日 院長ワレンチーナ・シュバン スタッフ一同より」

この他、「オヴルチ子ども芸術アカデミー」(ジトーミル州オヴルチ)の授業で使用するノートブックパソコンと、子どもたちのクリスマス会のプレゼント費用(お菓子、果物、ジュース)を支援しました。

子どもアカデミーへの支援の詳細と、チェルノブイリ被害者の若者への直接支援につきましては、子ども基金ニュースレターをご覧ください。

子ども基金はこれまで、このアカデミーに通う子どもたちなど、汚染地区の病気の子どもたちを夏の保養プロジェクトに招待してきました。

2023年もウクライナ緊急支援を継続します。現時点では、ウクライナ国内でも戦争による危険性が低く、また放射能汚染も少ないことから過去にも基金のプロジェクトを行ったことがある、同国西部地域でのウクライナの子どもたちの保養を検討しています。現地NGOと相談をしながら、子どもたちの安全を最優先して進めていきます。

支援のページ

コロナ禍により、私たちが支援している「福島の子ども保養プロジェクト@久米島」は、子どもたちだけの集団移動が難しく、大きな保養ができない状況です。
そのため、保養費の支援が今までのようにできません。(*ファミリー保養の支援は継続しています)
なんとか福島のこどもたちを応援したいと考えまして、このたび、新たな子ども支援を計画しました。

【子どもたちへの応援金支援】

一、学資応援金
原則高校生対象

  • 新たに高校1、2、3年生になる人
    (個別の事情をお伺いして高校生以外にも特例あり、とします)
  • 期間=高校を卒業するまで。(ただし、年に1回個別状況を確認)

二、病気の子ども支援

  • 身体に障がいのある未成年
  • 18歳になるまで。(ただし、年に1回個別状況を確認)

*どちらも、年に1回10万円を支援。
*1家族できょうだいが対象になる場合もあります。
*福島県内在住および県外に避難しているみなさまも対象です。

なるべくたくさんの人を支援したいと思いますが、原資が限られていますので当団体が今までに何らかの形で関わってきた人たちに声をかけました。すでに、10人ほどが支援の対象になっています。
あと数人、支援できると思いますので、ぜひ、支援してほしい、という方がいらっしゃいましたら事務局まで相談してください。

保護者の声

  • ☆学資支援応援金は期間限定ですが、それぞれの地域の中で、学資支援を通して福島というアイディンティの繋がりがあることは、子ども達も心強いと思います。高校生、中学生もしっかりしています。地震や原発事故、子ども達にも考えていてもらいたいと思っています。また、ご支援いただいている皆様には、子ども達の未来をみていただきたいです。
  • ☆一人親ですが、なんとか生活できています。まだまだ教育にお金がかかるため大変助かります。
  • ☆私は福島に二度と戻らないつもりで母子避難をし、持ち家を親に無償で提供しました。その後、福島に戻り賃貸生活をしておりましたが、家賃を払い続けるより別に家を持つことにしました。本来であれば掛からない出費がかさんでおります。
  • ☆現在小学生ですが先天的な障害があり(心臓)、子どもが、成人になるまで援助していただけるなら、支援していただく金額は少額でも、良い励みになります。

おかげさまで、多くのご寄付により、応援金を贈ることができます。あたたかく見守っていただけましたら幸いです。

沖縄・球美の里の声

沖縄・球美の里は1月後半の保養より「いわき放射能市民測定室たらちね」が運営しています。ファミリー保養継続中です。
お父さんも一緒だったり、母子だけだったり、おばあちゃんとおばさんが一緒だったり、それぞれのファミリーが久米島の保養を楽しみました。ブログにたくさん紹介されています。少しだけ写真を掲載します。
(ブログより)

沖縄・球美の里の声


3・11、今年も球美の里に島の人たちが集まり、黙とうしました

福島原発事故から12年を経て見えてきたこと

黒部 信一(小児科医師)
黒部信一ブログ
未来の福島こども基金 代表
チェルノブイリ子ども基金 顧問
いわき・たらちねクリニック 顧問
*『人新世の資本論』集英社新書 斉藤幸平著

福島原発事故から12 年が経ちましたが、事故による被害の実態がなかなか明らかになっていません。判っているのは、①避難( 強制、自主とも) によって生活を奪われたことによる被害( 土地や住まい、仕事や職場、家族とその離散、生活の保障) 、②放射線による被害( 土地や住居、山林や川などの汚染) 、③放射線による身体への被害(急性障害、晩発性障害、遺伝性障害、先天性障害)などがあると思われます。

チェルノブイリ事故後のウクライナ、ベラルーシでは、いろいろ問題が医師により指摘されていましたが、国際社会では認められていませんでした。私は医者の性( さが) で、どうしても身体的被害に目が向いてしまいます。福島では被害の実態が甲状腺がん以外には見えてきません。

福島原発事故から 年が経ちましたが、事故による被害の実態がなかなか明らかになっていません。判っているのは、 ①避難( 強制、自主とも) によって生活を奪われたことによる被害( 土地や住まい、仕事や職場、家族とその離散、生活の保障) 、②放射線による被害( 土地や住居、山林や川などの汚染) 、③放射線による身体への被害(急性障害、晩発性障害、遺伝性障害、先天性障害)などがあると思われます。

私の自称「病原環境論」は、世界では「ネオヒポクラテス学派」と呼ばれる学説です。その考えと精神神経免疫学からいうと、病気は「遺伝子プラス環境(特にこころ)」によって生じています。だから環境が放射能汚染の高い状況に変わっても、社会経済的に豊かさを保っていたら、がんなどの発生率は上がらないと思うのす。

現在、日本で問題になっているのは「こころ」です。こころの問題が増えています。その第一は、PTSD(心的外傷後ストレス障害)です。次に母親たちのこころ、つまり子どもを放射線から守ろうとするこころから、子どものアレルギー疾患、特に食物アレルギー、それに発達障害が増えています。それは子どもを思う親のこころからです。子どもを伸び伸びと育てられず、つい制限してしまい、それが子どもの発育に影響してしまいます。それを何とかしようとした放射能汚染の影響のない場所での保養は、コロナ禍で縮小しています。

しかし、たらちねクリニックで小児精神科医の渡辺久子先生の協力を得られていることで次の道が見えてきました。

福島を沖縄や水俣の後をたどらせないためには、こころを生き生きさせることです。私たちは、そこへ進みましょう。

お知らせ

  • みなさまにお届けしているこのニュースレターは、活動報告・寄付金の使途報告を基本としています。当基金は5月末が決算です。決算後に、団体のみですがご寄付者名を掲載します。
  • 今回も“たらちね”の鈴木薫さんより原稿を寄せていただきました。「福島の問題は増え、そして何も解決していないことを実感します」との一文に言葉を失います。
  • 2022年2月のロシアの侵攻を受けて、ウクライナへの支援を当基金でも呼びかけました。
    7月の緊急イベントにはたくさんの方からご支援をいただき、チェルノブイリ子ども基金を通して支援することができました。詳細は、佐々木さんの原稿をお読みください。一番寒い季節は去りましたが、なにも解決していません。チェルノブイリ子ども基金のホームページ、ブログには最新情報を掲載しています。 https://blog.goo.ne.jp/cherno1986jimukyoku
  • いつも、ご支援くだささっている川和保育園父母の会ボランティア委員さんより、メールとカンパをいただきました。

    ~毎年、東日本大震災に想いを馳せる日「おもいの日」という活動を3月に行っています。今年は3月11日に開催しました。父母の会と繋がりのある、福島県の喫茶店のコーヒー・焼き菓子を主に販売し、美味しくいただきながらも、3.11に何が起きたのか、今も苦しんでいる被災者のこと、あの日のことを忘れない、そんな話をしながら「おもいの日」を過ごしました。その収益を今年も寄付させていただきます。子どもたち、そしてその親御様が少しでも安心できることに繋がればと願っています~

    さまざまな機会をとらえてのご寄付に心から感謝申し上げます。

  • デンマークのチャリティーコンサート「A Musical Café デンマーク」を毎年企画されていたバイオリニストの安井優子さんより、メールをいただきました

    ~ご無沙汰しております。コロナ禍はいかがお過ごしだったでしょうか。世の中予想もしないことが次々と起きますね。こちらはコロナ禍でもコペンハーゲンでの東日本大震災のためのチャリティーコンサートは3回ほど企画したのですが、全てキャンセルになってしまいました。そして私自身は、2021年秋に日本に帰国して、今は京都市交響楽団に所属して元気にしております。企業から支援していただいてコンサートを開催する予定が、今は叶わないことになったので、その金額を寄付させていただきたいと思います。これからの活動を心から応援させていただきますが、コペンハーゲンのチャリティーコンサートは今後開催することは難しいので、大きな寄付は今回が最後になるかと思います。~

    日本から遠く離れたデンマークで福島の原発事故被害者に心を寄せていただき、広くカンパを集めてくださったことに、心から感謝申し上げます。

  • 本当に内外を問わず、いろいろなことが起きますが、当基金では、できることを地道に行なって参ります。今年の総会は7月中旬以降開催します。詳細は未定ですが、決まり次第当基金のweb上にてお知らせします。

ウクライナ・福島支援 6月17日(土) 名古屋国際センター

  • 歌とバンドゥーラ カテリーナ
  • お話
    • チェルノブイリ救援中部 代表 河田昌東
    • チェルノブイリ子ども基金 事務局長 佐々木真理

【問い合わせ】非核・平和を求める写真・絵画展
Tel:0561・58・7568

未来の福島こども基金 規約

1、本会の名称 :「未来の福島こども基金」
2、目的: 福島原発震災に遭った被災者を支援するため、情宣・募金活動を行う
3、会費 :3000 円、学生会員 2000 円、維持会員 1 万円の年会費を納入する*
4、役員: 代表 1 名、若干名の世話人をおく。世話人の中から会計、監査を選任する
5、会員はそれぞれ可能の範囲で創意工夫して自由な支援活動を行う
6、本会は印刷物、メール、ネット、等の媒体を通じて適宜活動報告を行う
7、毎年 1 回、総会を開き、事業および会計について報告する
8、事務局:353-0006 埼玉県志木市館2-3-4-409 向井方
〈問合せ〉Tel:090-3539-7611
9、活動開始:2011年6月1日より(会計年度6月1日より翌年5月31日まで)

※会費には寄付金も含まれます。
※経費は募金額の1割以内をめどとする。当基金は任意団体です。

継続支援のお願い

引き続きのご支援をお願いします。すでに振り込まれた方はご容赦ください。
また、チラシをまわりのかたに広めていただける場合、枚数をお知らせください。お送りします。どうぞよろしくお願いいたします。

寄付金、会費の振込先

郵便振替口座
振替口座: 00190-0-496774
口座名: 未来の福島こども基金
他の金融機関からゆうちょ銀行へお振込の場合
店番 : 019
店名 : 〇一九店(ゼロイチキュウ店)
預金種目 : 当座 0496774

三菱UFJ 銀行 神楽坂支店
支店名: 神楽坂支店(支店番号:052)
口座名: 未来の福島こども基金
口座番号:普通口座0064011

海外から送金の場合 – Remittance from Overseas
– Remittance from Overseas
BENEFICIARY’S BANK/ACCOUNTBANK:
THE BANK OF MITSUBISHI UFJ, LTD
3-7, KAGURAZAKA, SHINJYUKU-ku,
TOKYO 162-0825, JAPAN
BENEFICIARY’S BRANCH:KAGURAZAKA BRANCH
SWIFT/BIC:BOTKJPJT
ACCOUNT NAME:Fukushima Children’s Fund
c/o Mukai Tate 2-3-4 409 Shiki City Saitama.
353-0006, JAPAN
ACCOUNT NUMBER:052-0064011

未来の福島こども基金
HP:https://fukushimachildrensfund.org/
FB:facebookページ
事務局:〒353–0006 埼玉県志木市館 2-3-4-409 向井方
TEL 090-3539-7611 FAX 048-470-1502
Eメール:info*fukushimachildrensfund.org
(Eメールの「*」は「@」に変えてください)

チェルノブイリ37年・福島12年 救援イベント中筋 純さん講演会「チェルノブイリと福島 原発事故を後世にどう伝えていくか」(2023/4/15)

「チェルノブイリと福島 原発事故を後世にどう伝えていくか」
中筋 純さん講演会
チェルノブイリ37年・福島12年 救援イベント

2023年4月15日(土)13:00~15:00

チェルノブイリと福島を撮り続ける写真家 中筋純さんの講演会をオンラインで開催します。
原発事故に関する報道は非常に少なくなっていますが、今も被害に苦しむ人がいることを伝え、支援を呼びかけます。
また、長年、ウクライナ・ベラルーシの甲状腺がんの子どもと若者を支援している「チェルノブイリ子ども基金」と、福島の子どもたちの保養や健康支援を続ける「未来の福島こども基金」の活動を報告します。みなさまのご参加をお待ちしています。


※申込時記載のメールアドレスにZoomミーティングのURLと詳細が届きます。
問合せ先:Eメール cherno1986@jcom.zaq.ne.jp

講演:中筋 純(なかすじ じゅん)さん 

◎プロフィール 
中筋 純1966年生まれ。写真家。ファッション、舞台、映画、ドキュメンタリーの雑誌&広告企画で撮影を担当する傍ら日本の産業遺構にスポットを当て作品制作。2007年10月産業遺構としてのチェルノブイリを取材開始するも、放射能汚染にて22年後もなお沈黙を続ける都市空間に衝撃を受け、その後6度に渡り訪問、数々の作品を残す。2011年の福島原発事故後には被災町の許可を得て無人と化した街々の発する静かなメッセージを季節の変化に寄り添って記録している。2016年より「流転 福島&チェルノブイリ」展を全国40か所で巡回。福島関連の表現を続ける芸術家たちの展覧会「もやい展」を主催。
現在、南相馬市小高に原発事故伝承をテーマにしたアートミュージアム『おれたちの伝承館』設立に向け奔走中。
著書に『流転チェルノブイリ』(二見書房)、『かさぶた The Silent Views 福島』(東邦出版)、『コンセントの向こう側』(小学館)、他多数。

チェルノブイリ・サマショール チェルノブイリ・サマショール(撮影:中筋純)
チェルノブイリ原発 チェルノブイリ原発(撮影:中筋純)
双葉駅前 双葉駅前(撮影:中筋純)
福島原発と月 福島原発と月(撮影:中筋純)

支援活動の報告

◎「未来の福島こども基金」代表 黒部信一 
◎「チェルノブイリ子ども基金」事務局長 佐々木真理

【共催】チェルノブイリ子ども基金 未来の福島こども基金
【後援】生活協同組合パルシステム東京

☆このイベント開催のための賛同金を募集しています。

一口1,000円
郵便振替口座 00160-4-98316
口座名 チェルノブイリ子ども基金

3.11 福島原発震災から12年を経たいま

今の福島の状況〜2022年11月に双葉地域を訪問した支援者の方から写真を送っていただきました。

(案内人:いわき放射能市民測定室たらちねの鈴木薫さん)

※以下、写真をクリックすると大きな画像が開きます。

福島県双葉郡富岡町 夜ノ森駅&周辺
桜並木で有名だった、福島県双葉郡富岡町の「夜の森」。その「夜ノ森駅」もきれいにつくられました。でも、駅の向かい側は未整備のまま(右下)。

福島県双葉郡双葉町駅
駅の向かいにある双葉町役場

きれいになった双葉駅(写真左)と周辺。この道をオリンピックの聖火ランナーが走りました。駅前には、今、話題の壁描きアートが(左下)。

福島県双葉郡双葉町駅周辺
双葉駅の前から一本奥の道沿いは、そのままになっています。フレコンバックもあちこちに積まれています。

2022年11月発行ニュースレターNo.24

チェルノブイリから学び、子どもたちを守る 未来の福島こども基金ニュースレター

未来の福島こども基金ニュースレター
from chernobyl No.24 2022年11月発行
チェルノブイリから学び、子どもたちを守る

ニュースレターNo.24のPDF(2.3MB)はこちらからダウンロードできます。
みなさま、ぜひご覧になってみてください!

福島避難指示解除地域を訪ねて
黒部信一 小児科医師

たらちね海洋調査に参加 2022年7月19日

たらちねでは、2015年から3カ月に1回程度実施しています。
福島第一原発事故の際に大量の放射性物質が爆発で飛散し、風によってその9割は海へ流されました。それで海が汚染され、特に近海で生きている魚や貝や海藻が汚染されているので、その放射線量を測定してきました。
さらにこれから原発炉で汚染された水から放射性物質を取り除いたという汚染水を原発沖1キロメートルの海中に放出するというのです。

まず、富岡港に集合。
乗船前の注意事項を聞き、いざ出発。

写真:船上での黒部ドクター

写真:船上での黒部ドクター、後方に見えるのは福島第一原発

海洋調査~汚染水放出

大量の汚染水が放出されたら福島沖の海水や魚はどうなるかの比較のために福島第一原発沖1.5kmで測定しています。
イギリスのセラフィールド原発の処理水をアイリッシュ海という狭い瀬戸内海のような海峡に放水し、その海水を放射線測定するための試料として販売しているというから驚きです。汚染水放出に反対している市民のほかに専門家もいろいろな提言をしています。まだまだ結論を出すのは早すぎです。十分に考えてほしいものです。

海洋調査の様子はたらちねの動画をご覧ください。https://fb.watch/gA0ktS4KSX/
また、測定結果はホームページに随時公開しています。https://tarachineiwaki.org/radiation/result#kaiyou
(ところで私は船酔いをしないので、久しぶりの船ではしゃぎすぎて注意されてしまいました)

避難解除地域への訪問

富岡町の港から、大熊町、双葉町の避難指示解除地域を訪問しました。避難指示解除地域というのは、チェルノブイリでは、永久隔離地区とされている高濃度汚染地区を住宅地だけ除染して帰還させようとするものです。だから行けば判りますが、車で森や林の中を通ると走行中に放射能測定器が警報を鳴らし続けます。
チェルノブイリでも始めは除染したのですが、膨大な土地を除染できず封鎖しました。福島でも同じで、山や森や林まで除染できません。でも政府と福島県は、ピンポイントだけ除染して、除染したから大丈夫だと宣伝しています。双葉町や大熊町は町役場などを避難指示解除地域に作り、小中学校も作っています。さらにお金をかけて広い土地を除染し、町役場から、公民館、小中一貫校、町営住宅、原子力災害伝承館が作られました。サッカーのJビレッジもそこだけ除染して再開されています。そこへ行くまでは道路だけしか除染されていません。

常磐線も線路と駅とその周辺部を除染して開通させましたが、駅舎の周りの柵で囲われた土地は除染されていません。
夜ノ森駅前広場の囲いの外の木の根元を測定すると、7.17マイクロシーベルトという高い放射線値を示しています。大野駅では1.09マイクロシーベルトでした。平常時の年間被ばく線量は1ミリシーベルトで、毎時0.23マイクロシーベルトです。いまだに緊急事態時の20ミリシーベルト(毎時3.8マイクロシーベルト)を使用し続けています。とても子育てする環境とは言えません。今後妊娠する可能性のある女性と子どもは、住むのを避けた方がよい土地です。多くの人たちは、それを知っていて高齢者しか帰還しませんが、介護はできない状況です。

2年後には、固定資産税や住民税などの税金が課せられます。農家は土地から収入が得られないのに税金が課せられます。福島の問題は、まず政治を変えることで、とりあえずは地元の市町村を変えさせることが必要です。いわき市は、たらちねに協力してくれているようですが、他の市町村も選挙で勝つことが第一です。
帰還事業はまだまだ進んでいませんが、少数の帰還者と除染作業者や廃炉作業者による消費を頼りにしています。村や町を無くさないようにすることが政府の方針で、何とかして形だけでも町を残そうとしています。原発事故緊急事態宣言の解除をしないまま、「アンダーコントロール」と称して原発の再稼働や廃炉の延期やさらに新設までしようとしています。

福島の原発事故被害は、まだ甲状腺がんしか表面化していませんが、PTSDやうつ病が事故直後よりあり、一時は減少傾向に見えましたが、2016年からまた増え始めています。
それ以外に隠されていますが、白血病や悪性リンパ腫、各種のがんが増えています。それがなかなか可視化できません。
放射線やその被害は目に見えないので、政府の言う安全・安心を信じている人たちは10年20年後のことよりも、今をどう生きるのかが大変なんだと思います。私の住む練馬では毎時 0.08マイクロシーベルトであるのと比較してください。

黒部 信一(小児科医師)
黒部信一ブログ
未来の福島こども基金 代表
沖縄・球美の里 理事
チェルノブイリ子ども基金 顧問
いわき・たらちねクリニック 顧問

福島第一原発事故災害から12年
無責任な国と子どもたちの帰還 そして原発再稼働

認定NPO法人いわき放射能市民測定室たらちね

認定NPO法人いわき放射能市民測定室たらちね
事務局長 鈴木薫

https://tarachineiwaki.org

2011年の原発事故から12年が経とうとしています。
「10年ひと昔」の言葉通り、あの日の事故のことは無かったこととして、風化の道を辿っています。

その証拠に、今年、岸田首相が、これまでのエネルギー方針を覆し、原発推進へと方針転換する発言をしました。原発の再稼働について「国が前面に立つ」とのこと。福島第一原発事故の後始末の先行きが見えない中、意味不明の総理大臣の言葉は、恐ろしいものだと感じました。

福島県内では、甲状腺がんになってしまった事故当時未成年だった人々が、東電を相手に裁判をしています。事故発災後、放射能について知識がなかった私たち含め一般の人々は、国の発信を信じて従いました。今となって「あの時、もう少し気をつけていれば、こんなことにならなかったかもしれない。」と思う後悔の気持ちを持っている人もいると思います。でも、それは、今だからこそわかること。
あの時は、国が繰り返し発信したアナウンスにより、個人の自由な判断が憚られる雰囲気がつくられてしまいました。「被曝は危険。気をつけなければならない。」ということを堂々と言えなかったのです。
それにより心の分断が起き、結果的に多くの心身の健康被害が発生しました。

しかし、国は自分たちの発信に責任を取ろうとはしません。
また、汚染水の問題もあります。

デブリに触れた汚染水を海に流すことに躊躇なく、積極的に進めていこうとする国と東電の姿を見ていてゾッとします。タンクに溜めて減衰を待つ方法もあるのに。「海に流して無かったことにしたい」という国の積極的な本音と、そこに向かってまっしぐらに直進する様子は、あからさまで驚きます。
汚染水放出のステークホルダーとして、国が認めた漁業者との約束を、国自身が反故にし、汚染水を流す準備に突き進んでいます。
国は、誰かと何かを約束するなんてことはないのだろうな、と思いました。

でも、汚染は消えずに移動するだけです。国が隠そうとしても無くなるものではありません。海に流しても、海水に紛れ、海洋の生き物に紛れ、人間の体に紛れ、どこかには存在します。
放射性物質は、核種自身が壊変し減衰するまで、その存在が消えることはありません。
国と東電のやることは、陸上の汚染を海洋に移染するだけのことです。

たらちねでは、3ヶ月に1回、1F沖の海洋調査に行っています。
行くたびに、放出口の工事が進んでおり、「やる気満々」の国と東電の姿を実感します。

さらにもう一つ、双葉郡の高線量地域への帰還政策が着々と進んでいます。
大熊町では、2023年4月から子どもたちを町に帰還させるため新しい学校の建設を急いでいます。
「学び舎 ゆめの森」と称される幼稚園・保育園・小学校・中学校までの子どもたちが通学する義務教育校です。
総工費45億円、学校の校歌は詩人の谷川俊太郎氏・賢作氏父子が作詞作曲しました。福島県内のどこにもないような立派な建物です。

学校の校歌は詩人の谷川俊太郎氏・賢作氏父子が作詞作曲

谷川俊太郎氏は、福島イノベーションコースト構想の廃炉作業/人材育成の中心を担う、ふたば未来学園の校歌も作詞しており、著名な作詞家であるがゆえに、子どもたちの廃炉教育の現場で役割を果たしています。

この地域の放射線量は、下図のとおりです。
今年の8月にたらちねと大熊町のお母さんたちが一緒に測定をしました。
空間線量と土壌の測定結果です。

比較できるように、子どもたちが現在居住している会津若松市の公園の測定結果も並べてみました。同日に測定したデータです。

(※クリックで大きな図が開きます)
「学び舎 ゆめの森」建設地写真

「学び舎 ゆめの森」測定結果

会津総合運動公園測定結果

大熊町役場の敷地は何度も除染していて、比較的低めですが、学校の周りは、まだまだ高い箇所があります。
汚染は移動するので、除染の範囲が広くなると複数回行っても汚染は戻ってしまいます。

大熊町に帰還できる年間被曝量は20ミリシーベルトが目安です。そこから算出し、1mの高さで3.8マイクロシーベルト/時 までは問題ないとされています。これまで、20ミリシーベルトは緊急時の被曝量でした。大熊町では、これが日常になります。

福島第一原発事故が起きた後、立ち入り禁止の双葉郡以外の地域の除染目安は、地上1mの高さで0.23マイクロシーベルト、年間被曝線量が1ミリシーベルトでした。
つまり、大熊町に居住する子どもたちは、これまでの20倍の基準の中で生活するようになります。

このような、高線量の地域に、なぜ、幼い子どもを連れて住むのだろうか?という疑問を持たれる方もいると思います。
帰還、居住の理由はそれぞれの世帯により複雑ですが、決定的なことは「住んでも大丈夫ですよ。」と国が定めていることが一番の理由です。

それは、原発事故が起きた直後に「直ちに健康に影響はありません。水道水は飲んでも大丈夫です。赤ちゃんのミルクを作っても心配ありません。」など人々が国のアナウンスを信じていたことと同じです。

閾値がない被曝の危険性を個人が判断し行動することの難しさを感じます。
誰かに判断を委ね、従うことの方が楽なのかもしれませんが、健康被害が起きた時、「大丈夫だよ。そこで生活できますよ。」と言った国や東電は責任を取りません。

「地域の基本は学区です。会津に避難したときも、(町民のための)学校づくりをまず優先しました。震災前の大熊町は子育て支援に力を入れ、若い世代を多く呼び込み、福島県内では人口が増えている数少ない自治体でした。それが今回の震災で(子どもや若い世代が)大きく減ってしまった。やはり学校がないとだめなんです」 学校再開にあたって、以前からあった小中学校を再び使う選択肢はなかったという。いずれも大規模な補修が必要なうえ、その周辺に住民が住むことも難しかったためだ。さらに、こんな理由もあった。 「大熊は、廃炉や除染を含め課題が山積しています。これに向き合うには、町の将来を担う人材を育成していくしかない。教育内容や施設をあらためて検討し、それにふさわしい学校をつくる必要があると考えた。それが、ゆめの森になったというわけです」

※2021年3月YAHOOニュースから
吉田淳大熊町町長の話し

ぼくもわたしもここにいる書籍

吉田町長の言葉にあるように、大熊町では事故炉の後始末を見据えた人材育成を視野に入れ町づくりを考えています。
子どもたちは、その担い手であり、この一連の流れの中、マスコミから取材を受け、いつもと違う日常を過ごしています。プロパガンダの渦に巻き込まれ、本の主人公にもなっています。

今、このように何もかも福島の人々、子どもたち、福島の自然環境に任せ切りの中、「国が前面に立つ」とは、何を意味しているのか、無責任極まりないと感じます。

福島第一原発事故から12年が経とうとしている今、国は責任を果たさず、事故の被害を立地県に押しつけて、また原発を推進しようとしています。

このことは、福島県の問題だけではなく、今後予想されている南海トラフ大地震などの中で原発事故が起きたとしても、同じ姿勢だと思います。

この無責任さの中、再稼働をしてもらっては困ります。
それでも稼働するというのなら、私たちは、自分で自分の身を守ることを考えていかなければならないことを強く実感します。

たらちねでは2023年1月から原発事故防災の事業を実施します。
現場で役立つ女性リーダーを育成する事業です。一人でも多くの人にご参加いただき、たらちねの経験を次の災害に活かしてもらえたらと思っています。
(詳しくは下記たらちね事務局へ。参加費は無料です)

認定NPO 法人いわき放射能市民測定室たらちね
防災・減災にかかる女性のリーダーを創出する東日本大震災の経験を活かした市民科学と女性リーダーの育成事業
●申込み締め切り:2022年12月20日
●問合せ・Eメール
toiawase * tarachineiwaki.org
(Eメールの「*」は「@」に変えてください)
(件名に「女性リーダー」と記載)
●電話 0246-92-2526 担当すずき

支援のページ

いつもご支援をありがとうございます。

決算報告は7月9日の報告会終了後ホームページに掲載しました。

「沖縄・球美の里」の保養プロジェクトは、5月以降子どもたちだけの移動はまだ無理と判断して、ファミリー保養を実施中。少人数ですが継続できています。その保養・運営費を支援しました。

いわき放射能市民測定室たらちねには、トリチウムの電解濃縮装置の購入費を支援しました。「たらちねには、電解濃縮装置が1台しかないので、測定試料が溜まってしまっています。今後のために、8サンプル程度が同時に濃縮できる機器の購入を考えています」との要請に応えたものです。

いまだ、大人数での保養が行われないので、これに替わるコロナ禍に、より困難な状況になった人たちを対象とした一時的な支援を行いました。反貧困ネットワーク、こども食堂たべまな・フードバンクふくしま・生活困窮家庭などに米や支援金を送りました。また、「311甲状腺がん子ども支援ネットワーク」に支援金を送りました。今後の裁判に注目したいと思います。

7月9日のウクライナ緊急支援コンサートの収益なども寄付いたしました。

反貧困ネットワーク

物価高の状況下、SOS が急増している状況です。原発避難者から住まいを奪うな「住まいの権利裁判住まいの人権裁判」も引き続きサポートしていきます。

フードバンクふくしま/いわき自立生活センター内

写真 金比羅神社での配布会に親子で参加

写真 金比羅神社での配布会に親子で参加

今年度の実績(2022年4~9月)
配布人数合計612人
配布した食料合計:2801キロ
配布場所:下神白集会所、金比羅神社、東日本国際大学
※昨年7月に開設以来、毎月300キロぐらいの食料を配布。大きな倉庫があるとのことで頼もしいですね。

カケコミ(白河市)/まかないこども食堂たべまな

物価高に疲弊する家庭も多く、この厳しい冬を乗り切ることに多くの親御さんが不安を抱いています。少しでもその不安を和らげることができるよう、活動を続けてまいります。

カケコミ KAKECOMI
まかないこども食堂たべまな

KAKECOMI(カケコミ)は、東北の最南端である福島県白河市で活動する市民団体です。誰も置き去りにしない地域社会づくりをミッションに掲げ、子どもたちのサードプレイス(第三の居場所)である「まかないこども食堂たべまな」と、暴力や困窮によって住居を失った女性と親子のためのシェアハウスを運営しています。

2020年から続くコロナ禍において「集まって一緒に食べる」という活動の継続が難しくなりました。しかし私たちは「健康と命を脅かすのは感染症だけではない」を合言葉に、休むことなく活動を続けています。感染症はじめ、社会的危機においてそのダメージは均等ではありません。危機以前から孤立や困難の中にあった人々、生活困窮者や虐待・暴力の被害を受けている人、障害や疾患を持つ人たちにより強い負荷がかかります。
そして孤立と困窮を深め、危機からの「復興」の中で置き去りにされてしまいます。
東日本大震災がまさにそうでした。震災の経験から、私たちは社会的危機にこそ置き去りにされている人々の必要性に応えることを活動の柱としています。

学校や家庭に安全が感じられない子ほど、学校でも家でもない第三の居場所を必要としています。「居場所」の活動は感染リスクを伴いますが、居場所がなくなることで健康が損なわれ命が脅かされる子たちがいます。コロナ禍にあっても居場所の運営を継続し、さらに感染不安から外出が難しくなった家庭に向けて食事の配達等訪問支援を強化しました。

写真 まかないこども食堂たべまな

写真 まかないこども食堂たべまな

感染防止や感染への不安からこども食堂への来所を控えてきた子どもたちも戻ってきて、私たちの食堂も日に日に賑わいを取り戻しつつあります。ですが、そういった「復興」の流れに置き去りにされてしまう人たちがいます。コロナ禍以前から生活に脆弱性を抱えていたひとり親家庭、家庭が安全でない女性たち、学校から排除されてしまった子どもたち。

彼らが置き去りにされてしまう復興ではなく、社会的危機において顕在化するさまざまな不均衡の当事者である社会的マイノリティを包括した「回復」を目指して、小さなお茶の間と2軒のシェアハウスからアクションを続けていきます。

代表 鴻巣麻里香

ウクライナ緊急支援カテリーナコンサート

ご参加のみなさま、ご協力くださったみなさま、ありがとうございました

「カテリーナさんの思いと歌が心に響いた」「未来の福島こども基金とチェルノブイリ子ども基金の活動報告があり、より、状況がわかった」「マリアさん(お母さん)の歌声に涙した」など会場参加者およびオンライン参加者から感動の声が届きました。

カテリーナさんの了解を得て、当日のコンサートの中から1 曲、ユーチューブで公開しています。ウクライナの子守唄『幸せの鳥』と解説MC 付きです。どなたでも視聴することができます。未来の福島こども基金のweb トップページからも案内しています。

特別公開ムービー

https://www.youtube.com/watch?v=GWwlx1Wu38w
ウクライナ民族楽器バンドゥーラ奏者カテリーナ @横浜 スペースオルタ

〔カテリーナさんの言葉〕
今、聞いていただいたのはウクライナの曲で『幸せの鳥』 幸せの鳥があなたに幸せを運んできてくれる というウクライナの古い曲をお届けしました。 昔、ウクライナで子守歌として使われた曲です。子守歌として作られた曲ですけど、私にとっては叫びのような歌になってしまいました。

〔歌詞〕
植物を切らないでください、木を切らないでください、お花を切らないでください、その花はもしかしたら誰かのお母さんかもしれない
動物を殺さないでください、鳥を殺さないでください、その鳥はもしかしたら誰かの愛かもしれない

カテリーナさん
カテリーナさんとお母さん

ウクライナ緊急支援カテリーナコンサート会計報告

当日、当基金の活動報告およびチェルノブイリ子ども基金の報告も行いました。
黒部代表の資料は、ホームページに掲載しています。

球美の里 ファミリー保養

ファミリー保養4日目2022/09/24(Sat)
◇4日目の午前は、いつもお世話になっている、やちむん土炎房さんでシーサーの絵付けをしました。素敵な守り神が出来ました!
◇その後、お昼ご飯までは、ピラミッドで遊んだり宝探しをしました。白熱のボッチャ大会でしたね。
◇午後はイーフビーチ!海!シュノーケルも楽しみました。魚にも会えたね。
(ブログより)

ファミリー保養4日目
沖縄・球美の里の声

会計報告2021年6月1日~2022年5月31日

会計報告

寄付団体名(2021年6月1日~2022年5月31日)敬称略

団体名のみ記載しています。多くの個人の皆さまからもご寄付をいただいております。心より感謝申し上げます。

新しい風/網走友の会/伊藤石油株式会社/伊藤法律事務/Water mark and crafts/小川医院/語り部地蔵/カトリック仁川教会/川和保育園/川和保育園父母の会/川和保育園父母の会ボランティア委員会/ギャラリートモズ/教覚寺/具志川モービル/クレヨンハウス/原発とめよう飯能/玄米ごはん・カフェ じょじょ/小池音楽教室/桜井書店/自然環境センター/渋谷民商布ぞうり「結」/ストップ・ザ・もんじゅ事務局/スラージ/そらとも/たかぎクリニック/高崎経済大学矢野ゼミナール/たんぽぽ法律事務所/チェルノブイリ子ども基金/千葉 友の会/「沈黙の春」収益/日本大通り法律事務所/はじめてきもの小梅/ピースライブイン こうち/フクシマを思う実行委員会/遍照院/法然院/桃山基督教会/やじんき法律事務所/山形の会/山崎産業株式会社/和らぎヨーガ教室/リサイクルグループカリーナ/養源寺「柔心地蔵」

お知らせ

●みなさまにお届けしているこのニュースレター、活動報告・寄付金の使途報告を基本としています。過去3年間にご寄付のない方には、次号より送付を中止させていただきます。ご理解のほどよろしくお願いします。(今号でも、振込用紙付きチラシを同封させていただきましたが、ご寄付を強要するものではありません。ご了承ください)

●毎回、福島の今を語っていただいている“たらちね”の鈴木薫さん、今年度より代表になりました。記事中の図表・写真など紙の資料を希望の方にはお送りします。ご連絡ください。https://tarachineiwaki.org/

●ウクライナの状況は、好転の兆しが見えません。でも、チェルノブイリ子ども基金が支援している子どもや家族には支援金を送ることができています。子ども基金のブログには、現地からの声(怒り、悲しみ、嘆き、喜び)が載っています。喜びというのはこんな状況にあって、支援してくれてありがとう、という声です。ウクライナのオヴルチ子どもアカデミーは9月から授業を再開したそうです。子どもたちに贈るクリスマスプレゼント代を当基金からも支援します。

●チェルノブイリ37周年救援カレンダー発売中です。チェルノブイリ事故被災地の病気の子どもたちのための保養プロジェクトを1996年から毎年実施している「チェルノブイリ子ども基金」の制作です。日本のスタッフは、コロナの影響とロシアのウクライナ侵攻により、現地に行くことができませんが、ベラルーシの保養施設ナデジダのスタッフが撮影した2022年の保養の写真も掲載されています。毎年ウクライナでも保養を実施していました。
かつての子どもたちの楽しそうな保養の写真を掲載しています。収益金の一部は福島のこどもたちへも贈られています。
詳細はこちらをご覧ください。

●前号でもお伝えしました東電株主代表訴訟、東京地裁は、東電の元幹部たちに13兆円余を会社に支払うように命じました。しかし、被告が控訴しましたので、控訴審に移ることになりました。原告団から、裁判には多額の費用がかかるので、カンパをお願いしたいとチラシが届きました。ご協力のほどよろしくお願いします。


●『チェルノブイリと広島の叫び 絵画展』
11/15(火)~20(日)10:00~17:00
名古屋市民ギャラリー栄 第4展示室 入場無料
主催:<非核・平和>を求める写真絵画展事務局


☆7月9日横浜でのウクライナ緊急支援イベント、コロナの状況によっては中止の場合もあり、無事開催できたことに感謝です。会場では、球美の里での保養の写真や、チェルノブイリ子ども基金のカレンダーを飾ったりして、子どもたちの様子を知っていただくことができました。

未来の福島こども基金 規約

1、本会の名称 :「未来の福島こども基金」
2、目的: 福島原発震災に遭った被災者を支援するため、情宣・募金活動を行う
3、会費 :3000 円、学生会員 2000 円、維持会員 1 万円の年会費を納入する*
4、役員: 代表 1 名、若干名の世話人をおく。世話人の中から会計、監査を選任する
5、会員はそれぞれ可能の範囲で創意工夫して自由な支援活動を行う
6、本会は印刷物、メール、ネット、等の媒体を通じて適宜活動報告を行う
7、毎年 1 回、総会を開き、事業および会計について報告する
8、事務局:353-0006 埼玉県志木市館2-3-4-409 向井方
〈問合せ〉Tel:090-3539-7611
9、活動開始:2011年6月1日より(会計年度6月1日より翌年5月31日まで)

※会費には寄付金も含まれます。
※経費は募金額の1割以内をめどとする。当基金は任意団体です。

継続支援のお願い

引き続きのご支援をお願いします。すでに振り込まれた方はご容赦ください。
また、チラシをまわりのかたに広めていただける場合、枚数をお知らせください。お送りします。どうぞよろしくお願いいたします。

寄付金、会費の振込先

郵便振替口座
振替口座: 00190-0-496774
口座名: 未来の福島こども基金
他の金融機関からゆうちょ銀行へお振込の場合
店番 : 019
店名 : 〇一九店(ゼロイチキュウ店)
預金種目 : 当座 0496774

三菱UFJ 銀行 神楽坂支店
支店名: 神楽坂支店(支店番号:052)
口座名: 未来の福島こども基金
口座番号:普通口座0064011

海外から送金の場合 – Remittance from Overseas
– Remittance from Overseas
BENEFICIARY’S BANK/ACCOUNTBANK:
THE BANK OF MITSUBISHI UFJ, LTD
3-7, KAGURAZAKA, SHINJYUKU-ku,
TOKYO 162-0825, JAPAN
BENEFICIARY’S BRANCH:KAGURAZAKA BRANCH
SWIFT/BIC:BOTKJPJT
ACCOUNT NAME:Fukushima Children’s Fund
c/o Mukai Tate 2-3-4 409 Shiki City Saitama.
353-0006, JAPAN
ACCOUNT NUMBER:052-0064011

未来の福島こども基金
HP:https://fukushimachildrensfund.org/
FB:facebookページ
事務局:〒353–0006 埼玉県志木市館 2-3-4-409 向井方
TEL 090-3539-7611 FAX 048-470-1502
Eメール:info*fukushimachildrensfund.org
(Eメールの「*」は「@」に変えてください)

未来の福島こども基金 & チェルノブイリ子ども基金 2021年度活動報告

未来の福島こども基金 2021年度活動報告
福島のこどもたちの未来のために

2022年7月9日、未来の福島こども基金主催で開催した「ウクライナ緊急支援 カテリーナ チャリティコンサート」にて、当基金代表の黒部信一が使用した「2021年度活動報告」PDFをアップいたします。

未来の福島こども基金 2021年度活動報告PDF
未来の福島こども基金 2021年度活動報告PDF

チェルノブイリ子ども基金 2021年度活動報告

チェルノブイリ子ども基金 事務局長 佐々木真理さんが「ウクライナ緊急支援 カテリーナ チャリティコンサート」にて使用した、ウクライナ支援報告PDFをアップいたします。
チェルノブイリ子ども基金 ウクライナ支援報告PDF
チェルノブイリ子ども基金 ウクライナ支援報告PDF

「ウクライナ緊急支援 カテリーナ チャリティコンサート」特別動画を公開しました。

2022年7月9日、未来の福島こども基金主催で開催した
「ウクライナ緊急支援 カテリーナ チャリティコンサート」から
カテリーナが1曲目に歌った『幸せの鳥』(ウクライナの子守唄)とMCを
Youtubeで特別公開いたしました。

当日イベントにご参加いただいた方も、
参加できなかった方も、
このスペシャルムービーをぜひご視聴ください。

2021年度会計報告(2021年6月1日~2022年5月31日)

2021年度会計報告(2021年6月1日~2022年5月31日)

 

寄付団体名(2021年6月1日~2022年5月31日)敬称略

団体名のみ記載しています。
多くの個人のみなさまからもご寄付をいただいております。
心より感謝申し上げます。

新しい風/網走友の会/伊藤石油株式会社/伊藤法律事務/Water mark and crafts/小川医院/語り部地蔵/カトリック仁川教会/川和保育園/川和保育園父母の会/川和保育園父母の会ボランティア委員会/ギャラリートモズ/教覚寺/具志川モービル/クレヨンハウス/原発とめよう飯能/玄米ごはん・カフェ じょじょ/小池音楽教室/桜井書店/自然環境センター/渋谷民商 布ぞうり「結」/ストップ・ザ・もんじゅ事務局/スラージ/そらとも/たかぎクリニック/高崎経済大学矢野ゼミナール/たんぽぽ法律事務所/チェルノブイリ子ども基金/千葉 友の会/「沈黙の春」収益/日本大通り法律事務所/はじめてきもの小梅/ピースライブイン こうち/フクシマを思う実行委員会/遍照院/法然院/桃山基督教会/やじんき法律事務所/山形の会/山崎産業株式会社/和らぎヨーガ教室/リサイクルグループカリーナ/養源寺「柔心地蔵」

【会計報告 & 開催レポート】カテリーナチャリティコンサート & 未来の福島こども基金活動報告

【会計報告】カテリーナチャリティコンサート & 未来の福島こども基金活動報告

下記のように支援金を贈ることができました。
みなさま、ご支援、ご協力ありがとうございました。

【会計報告】カテリーナチャリティコンサート & 未来の福島こども基金活動報告

7月9日のカテリーナ・チャリティコンサートにご参加されたみなさま、ありがとうございました。
また、情報拡散にご協力いただいたみなさまにもお礼申し上げます。

とてもよいコンサートだった。カテリーナさんの思いと歌がが心に響いた。未来の福島こども基金とチェルノブイリ子ども基金の活動報告があり、より、状況がわかった。マリアさん(お母さん)の歌声に涙した、など会場参加者およびオンライン参加者から、感動した、との声が多数届いています。会計報告についてはもう少しお待ちください。

活動報告 黒部信一(未来の福島こども基金 代表/小児科医)

ウクライナ支援報告 佐々木真理(チェルノブイリ子ども基金 事務局長)
カテリーナさんコンサアート
特別出演 カテリーナの母 マリアさん

2022年5月発行ニュースレターNo.23

チェルノブイリから学び、子どもたちを守る 未来の福島こども基金ニュースレター

未来の福島こども基金ニュースレター
from chernobyl No.23 2022年5月発行
チェルノブイリから学び、子どもたちを守る

ニュースレターNo.23のPDF(1.6MB)はこちらからダウンロードできます。
みなさま、ぜひご覧になってみてください!

コロナ禍が長引いています。以前よりは平常に戻りつつあるでしょうか。でも、まだまだ油断はできない、と感じている人たちが多いと思います。このコロナ禍で生活が困難、団体運営が困難な方たちに向けて、緊急支援を行いました。本文をご覧ください。

さらに、2月に始まったロシアのウクライナへの侵攻が止まりません。世界の市民が願う平和はいつ訪れるのでしょうか?

私たちの活動報告は、web&紙面の報告だけで2年間開催できませんでしたが、ようやく報告会を開くことにしました。合わせて、ウクライナへの緊急支援を兼ねた「カテリーナ チャリティコンサート」も行います。同封のチラシをご覧の上、ぜひご参加ください。当団体としては初めてのユーチューブ配信も行います。

2022年7月9日(土) 開場13時30分 開演14時
会場 新横浜 スペースオルタ 定員 100名 オンライン同時開催
参加費 1,500円

チケットのご購入は以下URLから
https://kateryna.peatix.com/

【ウクライナ緊急支援】ウクライナ・プリピャチ生まれバンドゥーラ奏者カテリーナ チャリティコンサート & 未来の福島こども基金活動報告

福島原発事故災害から11年
今、福島で起きていること

認定NPO法人いわき放射能市民測定室たらちね

認定NPO法人いわき放射能市民測定室たらちね
事務局長 鈴木薫

https://tarachineiwaki.org

東日本大震災・福島第一原発事故から11年が経過した。東電が起こした原発事故は、沖縄の基地問題や過去に起きた公害と同じく「311…」という特別な1日だけのものではなく、恒常的に存在し横たわる「闇」と化し、日々、深く沈み込んで、人々が見つめる場所から遠ざかっていく。

福島原発事故災害から11年 今、福島で起きていること

汚染水について

「福島第一原発から発生する汚染水を2年後に薄めて海に流す」と、国が発表したのは昨年4月13日。あれから1年が過ぎ、残りの1年間で事態はどう変化するのか?

垣根のない海に流れる「汚染水問題」は、福島だけの問題ではない。130万トンを超えるタンク貯蔵汚染水を、年間22兆ベクレルを上限に30年を超えて福島県沖へ放出する計画は、今見えている最低限の数字である。それ以上になることはあっても、それ以下になることはない。

地層の構造を深く考慮せずに建てられた福島第一原発は、建設当時から溢れだす地下水との戦いであった。事故が起きて、その地下水は「汚染水」となった。「汚染水」の対策は陸上でできることがまだまだあるのに、海に流す「手っ取り早い方法」で、「今が良ければそれでいい」方針は変わらず、問題を次世代に先送りしようとしている。

このいい加減な企業体質と、それに寛容な国の考えが、なぜまかり通るのか?
東電の顧客である電力消費者が、なぜ、それを許すのか?
そして、私たち世代は、100年後、200年後の子どもたちが生きる海の汚染を「知っていて見ているだけ」しかできないのか?

「福島ってもう、大丈夫なんでしょう。」という県外の人々の声を聞く度に、この問題を背負っていくのは、そこに住む人と、そしてそこに生きる子どもたちだという、何ともいえない重だるさを感じる。

「風化」というのは、問題が消えてなくなるのではなく、消えるところもあれば、その分、どこかの吹き溜まりに溜まり続けて重くなることだと思う。
たらちねでは、2015年から福島第一原発沖の海洋調査を実施している。

「測定の現場から何かできることはないか?」を模索し、今年の3月に、つくばの環境放射能研究会主催の学会でトリチウムの検出下限値について論文発表をした。
その証明に使ったデータは、2015年から継続してきた海洋調査のものだ。

2014年から始めたベータ線の測定技術は少しずつ向上し、2021年導入のトリチウム測定のための電解濃縮装置の働きにより、検出下限値を下げることに成功した。
これにより、海の現状を数値化することができた。ここに至るまで8年かかったが、たらちねの現場スタッフの頑張りと、応援してくれた支援者の粘り強さが、市民の測定を「やっとスタート地点に立った」ところまで押し上げた瞬間だ。

国や東電は汚染水を「処理水」と呼ぶ。
市民が要請し、やっと開かれる経産省の説明会などでも経産省側から「処理水」と呼ぶことを強要される。けれども、原発から排出される64核種(わかっているだけの数で、実際にはこれ以上ある)を含む排水を放射性物質除去装置(ALPS)に通しても、7割以上が基準値超えである水は「汚染水」だ。

たらちねでは、環境放射能研究会の発表後の4月14日、いわき市に「汚染水についての放射能測定官民連携」の提案を要請した。いわき市長は、この提案を受け入れ、今後、年4回実施されるたらちねの福島第一原発沖定点測定と、年2回実施される福島県沿岸5ヶ所の定点測定の測定結果をいわき市の原子力対策課に提供することになった。

東電は、昨年あたりからようやく自前の測定ラボを持つ準備を始めた。これまでは、業務委託で外部の検査機関に任せていた。地質の調査などもそうだが、東電本体に危機管理面の技術的資本があるのか?といえば、実は、とても希薄だということがわかる。
「何かあったら大変だ。」という意識が薄い体質だ。

福島原発事故災害から11年 今、福島で起きていること

福島原発事故災害から11年 今、福島で起きていること

20ミリシーベルトの町に帰還する子どもたち

汚染水の問題と同じ「闇」は、大熊町の帰還促進にも見ることができる。原発事故が起きた時、除染実施は地表1mの地点で0.23μSv/h以上が基準だった。これは年間の積算線量を1m Svとした場合である。しかし、大熊町の除染実施の基準は3.8μSV/hだ。これは年間の積算線量が20m Svを元に計算している。

いわき市内では今も年間1ミリシーベルト、0.23マイクロシーベルト毎時が除染の対象で動いている。しかし、南相馬や伊達など、局所的に放射線量が高いところが多い地域は、だいぶ前から年間20ミリシーベルトになっている。

問題は、ここに子どもたちを帰還させる動きが活発だということだ。
大熊町には「学び舎・ゆめの森」という義務教育校が2023年開校で準備が進んでいる。
総工費45億円をかけ、校歌は詩人の谷川俊太郎・賢作父子が手がけるなど、大掛かりなものだ。

大熊町の吉田町長は「地域の基本は学区です。会津に避難したときも、(町民のための)学校づくりをまず優先しました。震災前の大熊町は子育て支援に力を入れ、若い世代を多く呼び込み、福島県内では人口が増えている数少ない自治体でした。それが今回の震災で(子どもや若い世代が)大きく減ってしまった。やはり学校がないとだめなんです」。

「大熊は、廃炉や除染を含め課題が山積しています。これに向き合うには、町の将来を担う人材を育成していくしかない。教育内容や施設をあらためて検討し、それにふさわしい学校をつくる必要があると考えた。それが、ゆめの森になったというわけです」と語っている。

https://news.yahoo.co.jp/articles/271766d426723aa5321d43bd1e5690e8c004cd36

今年、原発事故当時、福島県内に在住していた6人の当時未成年だった人々が、甲状腺癌になってしまったことから東電を被告として裁判を起こした。
弁護士より、原発事故が起きてからの生活の様子など詳細に語られたが、被曝が病気に結びつく例があっても、まだ、子どもたちをイノベ復興(*)の戦場に送り出し、引き込むことが止まないむごさを感じる。

たらちねでは、子どもたちの心身の健康を守る観点から、大熊町に帰還した子どもたちのために何かできることはないか?など、大熊から避難したお母さんたちと連携し模索している。

複雑な大人の事情の中で、選択の自由がない子どもたちへの支援は、保護者間の感情面も含め困難があるが、いつでも動けるように準備だけはしておきたいと思っている。日本には多くの原発があり、いつ事故が起きるかわからない。

また、原発事故が起きた時、福島で起きたと同じことが必ず起きる。同じ失敗を繰り返したくない、という気持ちはあるが、それは私たちの思いだけでなく、同じ国で生きる人々みんなが、その問題について考え知らなければならないと思う。

「風化」は人の世の自然現象なのかもしれないが、「風化=無くなること」ではない。
問題は「闇」となり横たわり続ける。

*「福島イノベーション・コースト構想」とは、2011年に発生した東日本大震災及び原子力災害によって失われた浜通り地域等の産業を回復するために、新たな産業基盤の構築を目指す国家プロジェクトです。〔公益財団法人 福島イノベーション・コースト構想推進機構 webページより〕

スウェーデン方式とグレート・バリントン宣言

2019年12月に中国の武漢市から始まり、日本では2020年1月に感染者を確認された新型コロナウイルス感染症に対し、対処法が分かれた。多くはエボラ出血熱の際の厳重隔離とその際の疫学的手法を使った。イギリスとスウェーデンがロックダウンの必要性を否定したが、イギリスはその後、ある医師の「しないと25万人が死亡する」と煽られ、一転してロックダウンをした。

2020年10月にアメリカの3人の感染症の疫学者が共同で声明を出し、多くの医学者が共同署名した。声明は「グレート・バリントン宣言」という。スウェーデン方式と同じです。私は、この宣言を知り、2021.6.にブログに載せました。あまり日本では報道がされなかったようです。詳細はブログを見て下さい。

ロックダウンは貧困社会を直撃し、貧困社会が世界に広がっていることを明らかにした。その上、ロックダウンは貧困層をさらに追い詰めた。

スウェーデンのコロナ対策は、「①ロックダウンはしない。マスクも不要。外出もほぼ自由。カフェやバー、レストラン、大部分の企業は通常通り。ただし、可能な限り在宅勤務をする。16歳未満を対象とした学校、幼稚園、保育所は通常通り。不要不急の旅行の禁止。小売店やショッピングモールへの入店制限。②ソーシャル・ディスタンス(対人距離の確保)は守る。衛生ガイドライン(手洗いと環境衛生のみ)は順守。③70歳以上の高齢者とリスクの高い人は家にいること。50人以上の集会禁止。高齢者施設への訪問禁止。入出国制限はなし」などです。

その結果、人口1,003万人で感染者(PCR陽性者)数247.5万人(感染率24.5%)、死者1万8千人です。(2022.3.17現在) 抗体陽性率は2020年6月にストックホルム市民1千人の調査で25%、カロリンスカ医大職員1万1千人では10%でした。日本の抗体陽性率は東京で2020年6月0.1%、2022年2月が5%でした。

スウェーデンの死者が多かったのは、高齢者施設の民間参入を認めたことであり、そこに集中しました。2020年7月までに死者5,646人でしたが、2022年3月19日までで死者は合計1万8千53人です。初期に死者が多かったが、その後急増することはなく医療崩壊は無かったのです。

日本は2020年12月末、死者は3,414人でしたが、2021年1月から医療崩壊で入院できずに亡くなる人が急増して、僅か4か月の間に1万人を超え、2021年1年間で1万5千人死亡。その後は高齢者施設での発生が多く、半年でさらに1万人死亡。2022年4月27日には合計死者2万9,500人です。

ハーバード大学の吉川さんたちは、2021.7.16.のメディカルトリビューンに、日本の統計研究を発表し、「COVID-19の発生率と死亡率は、世帯収入が最も低いところに観察された」という。特に、公的支援を受けている人口の割合が最も高く、高い失業率、小売り業界の労働者の割合が高い、輸送産業およびレストラン産業の労働者の割合が高い、などの地域(都道府県)が発生率と死亡率の高いことに関連していたという。

日本では当初の1年は、重症化率が高かったのに死亡は少なく、ロックダウンが長引いて貧困層や高齢者をCOVID-19が襲い、死亡者が増えたのです。
 

グレート・バリントン宣言(要約)

「私たちは感染症疫学者および公衆衛生科学者として、現行の新型コロナウイルス政策により人々の身体的および精神的健康が害されることを深刻に懸念している。ここに、「集中的保護(焦点をあてた保護)」という手法を提言する。

現行のロックダウン政策は、公衆衛生に破滅的影響を与える。その結果、労働者階級や社会の若者たちが最も重い負担を負うことになる。学生たちを学校に行かせないのは重大な不正義である。これらの政策実施を続ければ、修復不能な損害となり、貧しい人々が不平等に被害を受ける。

新型コロナウイルスによる死亡に対する脆弱性は、若者に比べ高齢者が1千倍高い。事実、子どもにとっては、新型コロナウイルスはインフルエンザなどに比べ危険が低い。

人々の間で免疫がつくにつれ、ウイルスに対する弱者も含め社会全体の感染リスクは下がる。すべての集団において、最終的には集団免疫を獲得する(つまり新規感染率が安定する時期に到る)ことは周知の事実であり、これはワクチンにより補うことができる(ワクチンに頼るのではない)。従ってそれまでの間、死亡率と社会的損害を最小限にすることを目標にすべきだ。

最も思慮深い方法としては、死亡リスクの低い人々には普通の生活を許し、自然感染を通してウイルスに対する免疫を獲得するようにし、一方リスクが最も高い人々は保護するのが良い。私たちは、これを「集中的保護(焦点をあてた保護)」と呼ぶ。

ウイルスに対する弱者を保護する対策をとることは、新型コロナウイルスに対する公衆衛生対策の重点項目であるべきである。例としては、老人ホームは、獲得免疫をつけたスタッフを雇い、その他のスタッフや訪問者には頻繁に検査を実施する。また、スタッフの入れ替わりは最小限にする。自宅に住む退職者は食料品やその他の生活必需品を配達してもらう。可能であれば、家族との面会も室内より屋外で行なうようにする。などがあげられる。

ウイルスに対する弱者ではない人々は即急に普段の生活に戻るべきである。手洗いや風邪をひいたときの自宅待機などの簡易的な衛生対策を社会全体で行なうことで集団免疫閾値を下げることができる。学校や大学は開校して対面授業をすべきである。スポーツなどの課外活動も再開すべきである。若くてリスクが低い大人は通常通り働くべきである。レストランやその他の商売も開けるべきである。美術、音楽、スポーツなどの文化活動も再開すべきである。リスクが高い人々も希望すればこれらの活動に参加してもよい」

黒部 信一
(小児科医師)

黒部信一ブログ
未来の福島こども基金 代表
沖縄・球美の里 理事
チェルノブイリ子ども基金 顧問
いわき・たらちねクリニック 顧問

【報告】チェルノブイリ36年・福島11年 救援イベント

~ 福島・甲状腺がんを発症した若者たちの訴え ~

「311子ども甲状腺がん裁判」弁護団長 弁護士 井戸謙一氏 zoom講演会 4/23

主催:チェルノブイリ子ども基金 未来の福島こども基金
後援:生活協同組合パルシステム東京

福島第一原発事故による放射線被ばくが原因で甲状腺がんを発症したとして、事故当時福島県内に住んでいた17~27歳の男女6人が、1月27日、東京電力に対し損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こしました。この裁判の弁護団長、井戸謙一さんによる講演会を4/23に開催しました。当日はおよそ200人がオンラインで参加。甲状腺がんで苦しむ若者たちの訴えを多くの方々に知っていただきたいと思っています。当日参加されたみなさんからのアンケートなどは6月に発行するチェルノブイリ子ども基金の紙面およびwebでご覧ください。

当日の様子、講演会のアーカイブ動画が「パルシステム東京公式ch」に公開されています。
原告の方の訴え(音声)もぜひお聴きください。https://youtu.be/t8Vc5xqQkyU

支援報告

いつもご支援をありがとうございます。

今年度は市民測定所、「沖縄・球美の里」への保養費・運営費、「いわき市民放射能測定室たらちね」などに総額約610万円を支援しました。

また、「沖縄・球美の里」では大人数での保養が行われませんでしたので、これに替わるコロナ禍により困難な状況になった人たちを対象とした一時的な支援を行いました。反貧困ネットワーク、福島のこども食堂・フードバンク・生活困難家庭に200万円とお米、ウクライナ緊急支援*に200万円をそれぞれ寄付いたしました。

決算報告、ご寄付団体名は報告会終了後WEBに公開します。また少し先になりますが次号ニュースレターにも掲載の予定です。次年度も引き続きご支援をお願いいたします。

あぶくま市民測定所(えすぺり)

「長く続くコロナ、気候変動の影響、そして戦争、、、たえず胸に重いものを感じます。自分にできることを小さなことでもやっていこうと思っています」

反貧困ネットワーク

 「コロナ禍が2年を経過、相談内容が深刻です。精神的課題を抱えている方の対応が増えています。福島からの避難者・住まいの権利裁判も頑張ります」

白河市 KAKECOMI(まかないこども食堂たべまな)

 「コロナ禍が落ち着きを見せつつある現在ですが、ダメージの大きかったご家庭とそうでないご家庭との格差が浮き彫りになりつつある状況は震災後の「復興」を想起させます。いただいたご支援を資源に踏ん張ってまいります」 

NPO法人いわき自立生活センター

食料配布会
「昨年7月にフードバンクふくしまを立ち上げ、以降まん延防止措置発令中の期間を除き、毎月第2金曜土曜に市内3、4か所で食料配布会を行っております。3月の実績と、配布中の写真を添付します(5月、2日間にわたって、3か所で115人の方に配布された、との最新情報も届きました)
 

チェルノブイリ子ども基金を通してウクライナ市民に緊急支援をしました。

※以下、チェルノブイリ子ども基金ブログより引用※

「今日(4/23)、私たち家族は支援金を受け取りました。戦争という困難な状況の中で、それは私たちがまさに必要としている時でした。チェルノブイリ子ども基金とstar of hope*のみなさん、みなさんの広く、あたたかい思いやりの心を、私たちは忘れません。=Lさん(30歳)*スウェーデンのNGO」

「大変な時期にご支援いただいた「チェルノブイリ子ども基金」に心よりお礼を申し上げます。店には商品が少ないのですが、幸いなことに、じゃがいも、にんじん、ビーツ、小麦粉、油、衛生用品を買うことができました。薬も注文することができました。後で郵送されます。この恐ろしい戦争のために、人々が、子どもたちが命を落としています。家が破壊されています。私たちの家と、私たち家族みんなが無事であり続けることを心から願っています。」
  
「戦争前、私たちはキエフ(キーウ)郊外のV市に住んでいましたが、今はそこから約150キロ離れた、祖母の家に避難しています。その家で6人で暮らしています。

日本のチェルノブイリ子ども基金とstar of hopeのご支援に心から感謝します。それは私たちにとって大変重要なものです。受け取った支援金で食料品を買い、住宅関連の費用に充てました。=Tさん

「ウクライナに対するロシアの侵略戦争が起きている、この困難な状況の中、私たちと、私たちの患者たちのことをご心配いただきありがとうございます。長年にわたり、甲状腺がんの患者にとって必要不可欠な薬のご支援をいただいているみなさまに、私たちは大変感謝しています。そして今、私たちの国が深刻な状況の中、このようなご支援は大変重要なものです。=ウクライナ内分泌研究所トロンコ所長」

詳しくはチェルノブイリ子ども基金のブログ、および来月発行のニュースレターを参照してください。

お知らせ(編集後記)

●ウクライナに何度も足を運んだことがあるチェルノブイリ子ども基金の元理事長の鈴村稔さんが、ウクライナ水彩画集を緊急出版しました。ウクライナの文化、風景などを知ってほしいとのことです。優しいタッチの絵画は人々の心をあたためるものと思います。でも、絵の中の美しい風景が破壊されている現状には・・・言葉もありません。当団体でも画集を取り扱います(1冊1000円)。ウクライナ市民へのカンパも含みます。

●東京電力の役員の責任を問う裁判が2つ進行中です。東電株主代表訴訟のほうはいよいよ7月13日が判決日です。チラシを同封させていただきました。刑事訴訟支援団のほうは6月6日が次の控訴審の期日です。どうぞ、ご注目ください。

ファミリー保養

沖縄・球美の里の声

午後からウミガメ館へ遊びにいきました。ウミガメ館では子どもの日のイベントで、ウミガメへの餌やり体験ができました。

ウミガメに餌(新鮮なレタス)をやり、ウミガメに触る事ができました。

今日一日久米島高校に離島留学に来ている高校生と、久米島の中学生がボランティアに来てくれました。

2人とも地元が福島という事もあり、すぐに打ち解け仲良しになりました。夕方ボランティアさんが帰る時、みんなで見送りしました。

球美の里のブログより2022/5/5

ファミリー保養のウミガメへの餌やり体験

未来の福島こども基金 規約

1、本会の名称 :「未来の福島こども基金」
2、目的: 福島原発震災に遭った被災者を支援するため、情宣・募金活動を行う
3、会費 :3000 円、学生会員 2000 円、維持会員 1 万円の年会費を納入する*
4、役員: 代表 1 名、若干名の世話人をおく。世話人の中から会計、監査を選任する
5、会員はそれぞれ可能の範囲で創意工夫して自由な支援活動を行う
6、本会は印刷物、メール、ネット、等の媒体を通じて適宜活動報告を行う
7、毎年 1 回、総会を開き、事業および会計について報告する
8、事務局:353-0006 埼玉県志木市館2-3-4-409 向井方
〈問合せ〉Tel:090-3539-7611
9、活動開始:2011年6月1日より(会計年度6月1日より翌年5月31日まで)

※会費には寄付金も含まれる
※経費は募金額の1割以内をめどとする。当基金は任意団体です。

継続支援のお願い

引き続きのご支援をお願いします。すでに振り込まれた方はご容赦ください。
また、チラシをまわりのかたに広めていただける場合、枚数をお知らせください。お送りします。どうぞよろしくお願いいたします。

寄付金、会費の振込先

郵便振替口座
振替口座: 00190-0-496774
口座名: 未来の福島こども基金
他の金融機関からゆうちょ銀行へお振込の場合
店番 : 019
店名 : 〇一九店(ゼロイチキュウ店)
預金種目 : 当座 0496774

三菱UFJ 銀行 神楽坂支店
支店名: 神楽坂支店(支店番号:052)
口座名: 未来の福島こども基金
口座番号:普通口座0064011

海外から送金の場合 – Remittance from Overseas
– Remittance from Overseas
BENEFICIARY’S BANK/ACCOUNTBANK:
THE BANK OF MITSUBISHI UFJ, LTD
3-7, KAGURAZAKA, SHINJYUKU-ku,
TOKYO 162-0825, JAPAN
BENEFICIARY’S BRANCH:KAGURAZAKA BRANCH
SWIFT/BIC:BOTKJPJT
ACCOUNT NAME:Fukushima Children’s Fund
c/o Mukai Tate 2-3-4 409 Shiki City Saitama.
353-0006, JAPAN
ACCOUNT NUMBER:052-0064011

未来の福島こども基金
HP:https://fukushimachildrensfund.org/
FB:facebookページ
事務局: 〒353–0006 埼玉県志木市館 2-3-4-409 向井方
TEL 090-3539-7611 FAX 048-470-1502

【会計報告アップ】ウクライナ緊急支援 カテリーナ チャリティコンサート & 未来の福島こども基金活動報告

【会計報告】カテリーナチャリティコンサート & 未来の福島こども基金活動報告

下記のように支援金を贈ることができました。
みなさま、ご支援、ご協力ありがとうございました。

【会計報告】カテリーナチャリティコンサート & 未来の福島こども基金活動報告

【ウクライナ緊急支援】ウクライナ・プリピャチ生まれバンドゥーラ奏者カテリーナ チャリティコンサート & 未来の福島こども基金活動報告

2022年7月9日 (土) 14:00 – 16:00
■会場参加:定員100名(チケット1,500円)
■同時開催YouTubeオンライン参加:定員500名(チケット1,500円)

※定員になり次第締め切ります。
※チケットをご購入の方は、イベント終了後3日間(見逃し対応)アーカイブ動画をご覧いただけます。
【アーカイブ視聴期限】7月12日(火) 23:59 まで。
※会場参加チケットをご購入した方にも、アーカイブ視聴用のURLをお知らせいたします。

チケットは、オンラインチケット販売サービスPeatix (ピーティックス)から購入いただけます。https://kateryna.peatix.com/

1991年よりチェルノブイリ事故の被災者救援のために活動を続ける「チェルノブイリ子ども基金」の姉妹団体「未来の福島こども基金」が主催するウクライナ緊急支援 チャリティコンサート・イベントです。(※チャリティコンサートの収益は、ウクライナ市民への支援にあてられます。)

ウクライナ・プリピャチ(チェルノブイリ原発から2. 5キロ離れた町)生まれ、 ウクライナの民族楽器バンドゥーラ奏者として歌と演奏で国内外で 活躍中のカテリーナさんのライブ・ コンサートがメインイベントです。新横浜の会場参加( 定員100名)とYoutubeオンラインライブ参加( 定員500名)で音楽ライブをご堪能いただけます。

コンサート前に、主催「未来の福島こども基金」の活動と「チェルノブイリ子ども基金」からウクライナ支援の状況についてご報告があります。

会場:新横浜 スペースオルタ

〒222-0033 横浜市港北区新横浜2-8-4オルタナティブ生活館地下1階
TEL:045-472-6349
http://spacealta.sakura.ne.jp/

プログラム

13:30 開場
14:00 第1部
 活動報告 黒部信一(未来の福島こども基金 代表/小児科医)
 ウクライナ支援報告 佐々木真理(チェルノブイリ子ども基金 事務局長)
*休憩*
15:00 第2部
 カテリーナ コンサート
16:00 終了

カテリーナ プロフィール

ウクライナ民族楽器〝バンドゥーラ〟奏者。ウクライナ・プリピャチ生まれ(チェルノブイリ原発から2.5キロ離れた町)。

生後30日の時にチェルノブイリ原発事故に被災し、一家は町から強制退去させられる。6歳のときにチェルノブイリ原発で被災した子どもたちで構成された音楽団「チェルボナカリーナ」に入団後、海外公演に多数参加。日本にも何度もコンサートに招聘され、その時に日本の素晴らしさに感動し、19歳のときに音楽活動の拠点を東京に移す。現在、日本で数少ないバンドゥーラ奏者の一人として、国内外のさまざまなコンサートで公演活動を展開中。テレビ、新聞ほか多くのメディアで公演活動を取り上げている。

【カテリーナYoutubeチャンネル】
https://bit.ly/2C3dQyM
https://www.facebook.com/katerynamusic.jp
https://www.kateryna-music.jp/

チェルノブイリ子ども基金

チェルノブイリ事故の被災者救援のために1991年に設立。以来、医療機器、医薬品、教材、放射能測定器などの救援物資を贈っている。1996年からは、毎年ベラルーシとウクライナのチェルノブイリ被災地の子どもたちのための保養プロジェクトを行っている。また、甲状腺がん手術後の困窮家庭の子どもを支援する里親制度は、毎月50ドルを一定期間、一人の里親が支援する仕組み。現在は甲状腺がん以外の病気の子どもも対象になっている。

未来の福島こども基金

チェルノブイリ子ども基金の姉妹団体。福島での原発震災事故をうけて有志で2011年6月に設立。長年活動してきたチェルノブイリ被災者支援の経験を、この福島原発事故に生かしたいと考えて、最初に福島県内および周辺の市民測定所に食品の放射能測定器を贈り、その後もメンテナンスなどの支援を行っている。また、いわき放射能市民測定室たらちねには甲状腺検診機器、ホールボディカウンターなどさまざまな測定器を贈っている。現在は「福島の子ども沖縄保養プロジェクト」を中心に支援を行っている。現在コロナ禍で子どもたちの集団での保養が難しくなっているが、沖縄久米島の保養施設「沖縄・球美の里」は福島の人たちの希望の地でもあるので、再開に向けて維持費の支援を継続している。

メール event@fukushimachildrensfund.org
Fax 048-470-1502 Tel 090-3539-7611

※チャリティコンサートの収益は、ウクライナ市民への支援にあてます。
※新型コロナの感染状況によって開催内容を変更する場合があります。
※賛同金も広く募ります。
一口 1,000円

< ゆうちょ銀行 >
郵便振替口座
振替口座 : 00190-0-496774
口座名 : 未来の福島こども基金

他の金融機関からゆうちょ銀行へお振込の場合
店番 : 019
店名 : 〇一九店(ゼロイチキュウ店)
預金種目 : 当座 0496774

< 三菱UFJ銀行 >
三菱UFJ銀行普通口座
銀行名:三菱UFJ銀行
支店名:神楽坂支店(支店番号:052)
口座名:未来の福島こども基金
口座番号:(普通)0064011

海外から送金の場合 – Remittance from Overseas
BENEFICIARY’S BANK/ACCOUNTBANK:
MUFG Bank, LTD.
3-7,KAGURAZAKA,SHINJYUKU-ku,TOKYO162-0825,JAPAN
BENEFICIARY’S BRANCH:KAGURAZAKA BRANCH
SWIFT/BIC:BOTKJPJT
ACCOUNT NAME:Fukushima Children’s Fund
2-3-4, c/o MukaiTate,Shiki-Shi, Saitama 353-0006,JAPAN
ACCOUNT NUMBER:052-0064011

【Zoomオンライン】チェルノブイリ36年・福島11年 救援イベント:弁護士 井戸謙一氏講演会

~ 福島・甲状腺がんを発症した若者たちの訴え ~
「311子ども甲状腺がん裁判」弁護団長 弁護士 井戸謙一氏 講演会

2022年4月23日(土)13:00~15:00
会場:Zoomによるオンライン開催

福島第一原発事故による放射線被ばくが原因で甲状腺がんを発症したとして、事故当時福島県内に住んでいた17~27歳の男女6人が、1月27日、東京電力に対し損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こしました。この裁判の弁護団長、井戸謙一氏による講演会を開催します。甲状腺がんで苦しむ若者たちの訴えを多くの方々に知っていただき、裁判の支援につなげたいと考えます。

また、長年、ウクライナ・ベラルーシの甲状腺がんの子どもと若者を支援している「チェルノブイリ子ども基金」と、福島の子どもたちの保養や健康支援を続ける「未来の福島こども基金」の活動を報告します。

  • 定員:300名
  • 参加費:無料
  • 申込締切:4月22日(金)9:00
  • 申込先URL:https://www.palsystem-tokyo.coop/detail/75603/
    ※申込時記載のメールアドレスにZoomミーティングのURLと詳細が届きます。
  • 問合せ先:Eメール cherno1986@jcom.zaq.ne.jp
講演 井戸謙一(いど けんいち)プロフィール
弁護士。「311子ども甲状腺がん裁判」弁護団長。
元裁判官で、志賀原発の運転差止判決(2006年)を出した裁判長。
2011年退官後は、弁護士として大飯、美浜、高浜をはじめとした原発差止訴訟の代理人を務める他、「湖東事件」の弁護人として再審無罪判決を勝ち取るなど活躍している。

支援活動の報告

黒部信一 「未来の福島こども基金」代表・小児科医
佐々木真理「チェルノブイリ子ども基金」事務局長

【主催】チェルノブイリ子ども基金 未来の福島こども基金
【後援】生活協同組合パルシステム東京

☆このイベント開催のための賛同金を募集しています。
一口1,000円 郵便振替口座 00160-4-98316 口座名 チェルノブイリ子ども基金

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