海外からの支援 ―「ドラゴン・プロジェクト」のご紹介
「ドラゴン・プロジェクト for 東北ジャパン」
未来の福島こども基金は海外の人々からの支援も受けています。その一つに「ドラゴン・プロジェクト」があります。
「ドラゴン・プロジェクト」は、震災に遭った日本の子どもたちのために企画されたアートプロジェクトです。国境を越えた世界中の人々から絵や写真で ドラゴンの身体の一部をつくってもらい、それをつなげて最終的にひとつのドラゴンを完成させます。ドラゴンをモチーフに選んだのは、2012年が辰年で あったことと、龍は守護神なので日本に飛んでもらい子どもたちを見守ってもらおうという主旨です。
プロジェクトを立ち上げたのは、アメリカ合衆国に住む写真家の椎木透子(しいきとうこ)さんと、立ち上げ当時パリの芸術大学でアニメーションを教え ていて現在画家としてオーストラリアで活動中のNino Trentinellaさんです。お二人は、震災後にフェイスブックをつかって出会い、ネット上のやりとりだけでこのプロジェクトを実現させました。
代表の透子さんのお話。
「街の子どもたちとドラゴン作りのために、小学校を訪問した時です。6歳から10歳までの子どもの授業を訪れたのですが、あんなに小さい子たちが日本のこ と、特に福島の放射能汚染のことをとても心配していて、出来ることはないかと考えているのを聞いて胸を打たれました」「この地震と事故で、気を落とされて いる方々がいらしたら是非とも、他の国でも多くの人が何かできないかと想っていること、実際に動いていることを伝えていただければ本当に嬉しく想いま す。」
最初のチャリティーイベント
「ドラゴン・プロジェクト」の最初のチャリティーイベントは2012年の3月11日、ちょうど震災から一年後の日にアメリカのアナーバーで開催され ました。それまでに寄せられたドラゴンは300作品以上、国籍・年齢・職業を越えて様々な人々が参加しています。中には世界的に有名なフランス、イギリス の絵本作家の作品もあります。 当日はドラゴンの展示と合わせて、「レインボードラゴン」という歌が披露され、子どもたちと透子さんとで合唱しました。イベントは成功し、一日で合計 1257ドルもの寄付が集まり、数日後には未来の福島こども基金へと贈られました。
プロジェクトの発展
その後、第2弾のチャリティーイベントとして、2012年10月にパリで展覧会が開かれ、それと同時に「blurb」という海外で知られる出版社が プロジェクトのスポンサーにつき、寄せられたドラゴンを本として出版し、その売り上げを未来の福島こども基金と宮城県の震災孤児の方々のための施設の双方 に贈ることを決めてくれました。
いまはオーストラリアでの次のイベントが準備中です。透子さんは最終的には完成したドラゴンを東北の子どもたちにも見てもらえるようにしたい、そして一番ふさわしい場所にドラゴンを贈呈できれば嬉しいと希望を話されます。
今年の5月には透子さんが来日予定です。その際には、是非とも日本の子どもたちに実際のドラゴンに会ってもらいたいですね。今後の「ドラゴン・プロジェクト」に乞うご期待ください。
写真提供: Dragon Project for Tohoku Japan
未来の福島こども基金にも出版された本が届けられました。色とりどりのドラゴンが目に飛び込んでくる素敵な本です。
「ドラゴン・プロジェクト」の詳細はウェブサイトで見ることができます
http://tokoshiiki.com/dragonprojectjapan.html |
http://thedragonproject.weebly.com/ |
「ドラゴン・プロジェクト」の歌 |
http://www.reverbnation.com/play_now/song_11941880 |
「ドラゴン・プロジェクト」のビデオ |
https://vimeo.com/38463742 |
「ドラゴン・プロジェクト」の本 |
http://www.blurb.com/books/3640276 |
ぜひご覧ください!