福島支援カンパ贈呈式 & 報告会(パルシステム東京にて)

この日、参加された方々は110名でした。

この日、参加された方々は110名でした。

2015年2月28日、パルシステム東京において福島支援カンパ贈呈式があり、世話人の向井と大場が出席しました。最初に小児科医の山田真さんによる講演がありました。

基調講演: 「今、福島でおこっていること」

次に当基金を含む6団体に対してのカンパ贈呈式があり、それぞれの団体が活動報告を行いました。

パルシステム東京理事長からカンパ目録を贈呈

パルシステム東京理事長からカンパ目録を贈呈

2014年度福島支援カンパ贈呈式&報告会

その後、組合員さんによる福島支援の活動報告

昼食交流タイム&パル未来花基金助成グループの紹介

※パルシステム東京さまからは2012年度より、福島復興支援カンパをいただいております。また、城南信用金庫ボランティア預金からのカンパもいただいております。ありがとうございます。

福島の子ども達の保養プロジェクトを中心に活用させていただいています。組合員のみなさまに感謝申し上げます。


以下の資料と写真をお見せしながら報告をおこないました。

福島の子ども保養プロジェクトin久米島 NPO法人沖縄・球美の里 支援

未来の福島こども基金
福島原発震災後の2011年6月、チェルノブイリ子ども基金の姉妹団体として発足。代表は黒部信一小児科医師です。当初は内部被ばくを少しでも少なくする目的で安全な食品をとるための放射能測定器を福島県内の市民測定所に贈呈しました。
その後、さらなる内部被ばくを予防するための保養支援プロジェクトをDAYS被災児童支援募金やいわきたらちねなどと協力してNPO法人 沖縄・球美の里(理事長 広河隆一)の設立に関わりました。当基金の黒部代表および世話人の向井は、球美の里の理事もつとめています。
チェルノブイリ救援活動を長年支えてくださった人たちを中心に、全国の市民に保養の重要さを訴え、寄付金を募っています。

保養の効用
福島第一原発事故によって放射能に汚染された土地には、今も多くの人びとが暮らしています。とりわけ未来を担う子どもたちの健康が心配されています。
子どもたちは、汚染されていない環境で過ごすことで、体内の放射能を減らすことができます。姉妹団体「チェルノブイリ子ども基金
が支援してきたベラルーシの保養施設では、チェルノブイリの汚染地からクラス単位で、先生と一緒に子どもたちを1年に1度受け入れています。ベラルーシでは24日間を過ごすことが国によって決められており、国が運営に関わっています。これまでのデータから、保養により内部被ばくの放射能値を20~30%減らせることがわかっています。また、放射能のない安全な場所で、安全な食事をとり、放射能を気にすることなく、のびのびと身体を動かすことで、ストレスから解放され、免疫力が高まり、病気になりにくい身体をつくることができます。加えて、沖縄ではすばらしい海が子どもたちを迎えます。

沖縄・球美の里
設立時は、約2週間の日程で子どもたちや母親を受け入れていましたが、長期休暇以外は学校を2週間休むことや、家庭を留守にすることが難しく、現在は10日間の日程です。一刻も早く国が真剣に保養に取り組むことが望まれます。
2012年7月に開所して以来、38回の保養を行い、子ども1266人、保護者336人、合計1602人の母子が参加しました。プログラムには久米島の豊かな自然と触れ合う機会が多く用意されており、川遊びをしたり、磯で生き物を観察したり、海で泳いだりと全身をつかって子どもが遊べるように工夫されています。普段、放射能汚染によって外遊びの制限された環境にいる子どもたちには、このような自然と触れ合う機会がとても大きな経験になります。実際、参加者のなかには海に入るのが初めてという子どももいます。球美の里では保養を通じて徐々に明るく元気になって行く子どもたちの姿を見ることができます(保養の様子は別項とスライドを参照)。
子どもの保養費は無料で、保護者は交通費のみ負担。子どもの保養には沖縄県久米島への交通費や島での滞在費などを含め、子ども一人あたり5~7万円程度(シーズンによって航空チケット代が変わります)の資金が必要になります。その資金はすべて募金によって賄われています。

カンパの使途予定
3月23日~4月3日までの41次保養は春休みのため、子どもたちだけの参加です。合計55人の小学生を中心とした子どもたちが保養に参加します。
航空チケット・滞在費を含めて一人あたり約5万5千円、合計300万円余がかかります。このほか、甲状腺検診も球美の里内で行うことになりましたので、その費用もかかります。
パルシステム東京の組合員のみなさまからいただいた復興支援カンパをこの41次の保養費用の一部にあてさせていただきます。
また、ボランティア預金利息からのカンパは当基金の運営費として使用させていただきます。
国の支援がなかなか及ばない中、みなさまからの貴重なカンパは、子どもたちの保養を支えています。

今後ともよろしくお願いします。

沖縄・球美の里の毎日

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久米島は羽田から那覇まで飛行機で約2時間半、那覇からは30分かかります。入口に見える白い建物が図書館とカフェです。ロゴは宮崎駿さんが作りました。未来の福島こども基金では、球美の里に、今までの合計で5,300万円の寄付をすることができました。

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学校が休みの期間は、小中学生を、それ以外の時期は、乳幼児と母親を受け入れています。小中学生の休み期間中の申し込みが多いので、初めての人を優先させるため、リピーターの方たちは、休み以外の時期にも受け入れたりしています。新しい人は、親戚や、知り合いからのクチコミで参加する人が多く、まだまだ情報が行き届いていません。本当は、最低でも2週間滞在してもらいたいのですが、現在は10日間です。初日と最終日は、移動に1日かかるので、実質8日間の間に、海へ行ったり、公園で遊んだり、いろいろなプログラムを体験します。

2日目からは、毎日、午前、午後と、違ったプログラムがあります。時期によって組み合わせが異なります。

  • シーサー作り 5歳くらいの子から、自分で作ります。
  • 海水浴 震災後、初めて入ったという人もいます。福島では見るだけで、入れないので、小さい子に海を体験させてあげたいとお母さん。
  • 貝拾い&貝細工 後で、置物や、風鈴を作ります。いい思い出になります。
  • 磯観察 小川先生という方に来ていただいて、ヒトデや、なまこなどの磯に住む生き物について教わり、実際に触ります。危険な貝の種類も教えてもらいます。
  • ホタルドーム 楽天がキャンプに使う室内運動場で、お天気の悪いとき、ここで思いきり体を動かします。
  • 芝生遊び 球美の里近くの教会の庭をお借りしてボール遊びなどをします。
  • なんくるさんしん 地元の吉田さんご家族を中心にしたアマチュアのグループです。歌は、本格的で、感動して泣く人もいます。球美の里へようこそという歌を作ってくれました。
  • 古武道 琉球古武道の先生が指導します。
  • 泥染め 久米島の赤土を使い、球美の里Tシャツを染めます。全身泥浴びをする子もいます。
  • バーデハウス 人気の海洋深層水を使った癒しの温水プールです。
  • 手話 くめしゅわというグループが、手話で歌を教えてくれます。
  • 地元保育園との交流 地元の子どもたちは、とても元気よく体力もあり、遊び方も違っていました。鼻が出ていても気にしないで遊んでいました。最初は恥ずかしがっていても、慣れてくると一緒に遊びます。
  • 食事 調理員の方が毎日手作りします。おやつも手作りです。地元の方が食材を持ってきてくれることもあります。

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プログラムのないときなどは、球美の里の施設で過ごします。図書館、ママカフェ、ピラミッド、ベランダで遊んだりします。自転車や三輪車にも乗ります。

最終日の前日は、荷造りをして、バーベキューとお別れ会をします。小学生の、ダンスを習っている子たちが、練習してダンスを披露したりします。そして、最終日は、早起きして、1便、2便に分かれて球美の里とお別れです。

11月に行われた34次は、初めて、幼稚園のグループの保養でした。年長の子どもたちで、つきそいは先生だけで、保護者なしで来ました。この幼稚園は、幼稚園で「福島っ子自然体験交流活動等支援事業を利用して参加。年少の時からお泊りをしているので慣れていますが、なかなか難しいと思うので、小学校で、クラス単位で参加してくれるところが増えるといいと思います。

03

11月に、新館が完成し、より多くの人に来てもらうことができるようになっています。母子保養の希望のほうは少なく、まだまだ、球美の里を知らない人も多くいるのではないかと思います。知っているけど行けないという人もいるようです。家族の反対や、地域で、保養に行くなんて言えないというところもあると聞きます。

また、ボランティアも、時期によってはなかなか集まらないので、興味のある方は、参加してください。球美の里では、保養期間中、毎日ブログを更新しています。見られる方は、「球美の里ブログ」で検索してください。また、Tシャツ、バッジなどのグッズも売っていますので、球美の里のホームページをご覧ください。

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