ニュースレターNo.3を発行しました!

ニュースレターNo.3

未来の福島こども基金のニュースレター第3号はコチラ【PDF】

 

 

未来の福島こども基金ニュースレター
from chernobyl No.3
チェルノブイリから学び、子どもたちを守る

 

 

 

 

◆チェルノブイリの子どもたち
(チェルノブイリ子ども基金・事務局長 佐々木真理)
今年6・7月にベラルーシとウクライナのサナトリウムで開催した保養と、病気の子どもをもつ家族訪問の報告。

◆福島の子どもたち(1)
~「沖縄・球美の里」での保養~
(未来の福島こども基金・世話人 津布久賢三郎)
沖縄・久米島に開設した保養所「沖縄・球美の里」で、
今年7月から始まった福島の子どもの保養の様子を報告。

◆福島の子どもたち(2)
~健康相談会をとおして~
(小児科医、未来の福島こども基金・代表、
チェルノブイリ子ども基金・顧問 黒部信一)
福島市や首都圏での避難者向け相談会に参加した際の今の福島の子どもたちの様子を伝える。

 

【日時】
11/25(日)
(13:30開場)
14:00~16:00

【場所】
JICA地球ひろば セミナールーム600
JR・東京メトロ「市ヶ谷駅」より徒歩10分

※入場無料、事前申込み不要

【主催】
チェルノブイリ子ども基金
未来の福島こども基金

【連絡先】
チェルノブイリ子ども基金
TEL / FAX 03-5228-2680
E-mail cherno1986@tokyo.email.ne.jp


 

7月5日、福島からの母子50名を迎えて「沖縄・球美(くみ)の里」がオープンしました。「球美の里」は年間を通じて被災児童を受け入れる保養プロジェクトとして日本で最初の試みになります。
7月8日には久米島でオープニングセレモニーが開かれ、久米島の人々が心のこもった催しで福島の母子と「球美の里」を歓迎してくれました。セレモニー会場は人であふれ、久米島の子供たちが人形劇や踊りを披露し、最後にはミュージシャンの石井竜也さんが大きな励ましの言葉でセレモニーを締めくくってくれました。

「球美の里」のシンボルマークは映画監督の宮崎駿さんがデザインしてくれました。帆をはった船の図柄には「自然の力を受けて、みんなで力を合わせて櫓をこいで進む」というメッセージが込められています。
久米島の豊かな自然に抱かれ、多くの皆さまの支援にささえられて「球美の里」は力づよく漕ぎ出しました。

「球美の里」は毎日子どもたちの笑い声が響き、活気で満ち溢れています。子どもたちは、久米島の美しい海で遊び、太陽に照らされ、力いっぱい走り回り、友だちと笑いあって過ごします。そして、おいしい久米島の水と食べ物をいただいて、ゆっくりと眠り、心も身体も強く元気になって家にかえっていく。
そういうふうに「球美の里」は、日ごろ放射能に囲まれた環境で暮らす子どもたちが、保養を通じて健康を維持・快復できるよう、通年にわたって開かれた保養プロジェクトのセンターになります。

未来の福島こども基金は、保養を通じて子どもたちに心と体のやすらぎと力をプレゼントしたいという想いから、また子どもたちが希望を持ちつづけてくれることが支援する私たちにとってもかけがえのない幸せであるという想いから、「球美の里」を支援します。
まだ保養プロジェクトは始まったばかりです。保養を必要とする子どもたちが一人でも多く「球美の里」に参加できるよう今後も支援をつづけていきます。

 

保養計画(これまでとこれから)
第1回  2012年7月5日~2012年7月20日 終了
第2回  2012年7月26日~2012年8月10日 終了
第3回  2012年8月20日~2012年8月30日 終了
第4回  2012年9月6日~2012年9月26日 終了
第5回  2012年10月11日~2012年10月24日 終了
第6回  2012年11月7日~2012年11月22日 保養中
第7回  2012年12月25日~2013年1月7日 募集中
第8回  2013年1月23日~2013年2月7日(予定) 募集中
第9回  2013年2月21日~2013年3月8日(予定) 募集中


 

NPO法人CRMS市民放射能測定所福島 副理事長 長谷川浩

未来の福島こども基金とDAYS基金からそれぞれ255万円ずつ、合計510万円のご支援は、個人からの寄付300万円と併せて、ゲルマニウム半導体検出器(型式:プリンストンガンマテクノロジー社 NIGC16190SD)の購入に充てました。

ゲルマニウム半導体検出器の使用目的は主に2つです。1つは、市民からの高精度分析の要望に応えることです。そのような高精度の分析を行うためには、測定時間を長くし、しっかりと遮蔽をする必要があります。市民放射能測定所では、1トン(そして数百万円)もの鉛と銅を使って外部からのガンマ線を完全に遮蔽しています。3時間測定で1核種0.5㏃/㎏、24時間測定でも1核種0.2㏃/㎏程度が検出限界となります。

もう1つは、日常のスクリーニングに使っているヨウ化ナトリウム(NaI)シンチレーターの測定値の妥当性の確認と、NaIでは、福島第一原発からの放射能と天然の放射能がうまく測り分けできない場合に精密測定を行っています。例えば、ヨウ素131と鉛214のピークの分離測定、セシウム134とビスマス214のピークの分離測定などです。これについては、全国にある市民による測定所からの依頼にも対応しています。

ご寄付いただいた機種は今年7月に導入されてから活用してきました。ゲルマニウム半導体検出器は、発注がたいへん混み合っており納品されるまでは予定よりも長い日数がかかっていまいました。昨年から今年6月までは無償で借り入れていた古いゲルマニウム半導体検出器を利用していました。10月15日時点で、259検体を測定しました。内訳は、外部からの一般受付102点、CRMSスタッフ自身のサンプル測定75点、NaIシンチレータとのクロスチェック47点、他の測定所からの依頼による検体のクロスチェックや標準試料(主に玄米)の測定35点でした。サンプルの種類別では、食品が102点と圧倒的に多く、水57点、土壌16点、その他の試料8点でした。

これからも、市民からの高精度測定依頼に応え、他の市民測定所の測定技術向上をサポートするため、ゲルマニウム半導体検出器の有効活用を図っていきます。今後とも暖かなご支援をよろしくお願いします。


 

所在地 : 埼玉県富士見市

開所日 : 2012年7月8日

営業時間 : 11時~17時(月、水、土)

ウェブサイト : http://dymarket.net/fujimi-ru/

電話 : 080-1307-1139

E-mail : uranda0311@gmail.com

●測定機器

・食品測定器 ATOMTEX AT1320A
★未来の福島こども基金とDAYS放射能測定器支援募金が費用の一部を支援
検出核種: ヨウ素131・セシウム134・セシウム137・カリウム40

・空間線量計 堀場 PA-1000Radi

 

住宅地にある測定所を運営するのは石田照美さん。石田さんは昨年の福島第一原発事故のあと、独自にポータブル線量計を購入し、鉛遮蔽容器を作成して、測定活動おこなってきました。今年に入り、さらに高性能な測定器の購入を考えていたところ、未来の福島こども基金の放射能測定器支援の話を聞き、市民測定所の設立を決意したということです。

特筆すべきはなによりも石田さんが独自に制作した鉛遮蔽にあります。食品放射能測定器AT1320Aには、まずその上に15㎏の鉛の蓋がとりつけられ、側面には1枚10㎏の鉛板が12枚、さらに測定器の下に100㎏超の鉛の塊が敷してあります。鉛遮蔽の総重量は200㎏超。そしてその周りをペットボトルに入った水の壁(2L×120本)がぐるりと取り巻いています。

その遮蔽によって、30分の測定で5㏃/㎏の検出下限値を実現しています。同じ測定器でも遮蔽のない場合には30分の測定で10㏃/㎏が通常の下限値です。
石田さんは他の測定所では検出できない少量のセシウムでも検出できるようにすることで、わずかな放射能にも影響をうけやすい小さな子どもたちの命を守りたいと話します。

現在、ふじみーるでは赤ちゃんの飲む粉ミルクの無料測定キャンペーンを行っています。それに加えて、10月からは掃除機のゴミパックの測定をはじめました。これまでに富士見市内の一般家庭のゴミパックから2000㏃/㎏のセシウムが検出されています。
石田さんは、自分は放射能には関係ないと思っている人にも、放射性物質が家の中にまで入り込んでいる可能性があること、その異常さに気がついてもらいたいと言います。とくに赤ちゃんは床を這って歩くので余計に注意してもらいたいと。

「市民測定所の測定は、市民をただ安心させるのではなく、市民が放射能の危険性に気づいて、 子どもたちや私達の命と健康を守れるようにするためにある。その一環として、粉ミルクの測定やゴミパックの測定も行ってきました。今後も放射能の危険性をみんなに伝えられるような測定を行っていきたい。命と健康を守る為に、日本で一番検出下限値の低い市民測定所を目指します。」

放射能から、子どたちや私達の命と健康を守りたいと思う方、ぜひふじみーるを応援し、測定所を利用して下さい。

いままでに支援した市民測定所
・市民放射能測定所・情報センター
(福島県福島市)
・市民放射能測定所・郡山測定所
(福島県郡山市)
・あぶくま市民放射能測定所
(福島県田村市)
・いわき放射能市民測定室 たらちね
(福島県いわき市)
・しらかわ市民放射能測定所 ベク知る
(福島県白河市)
・横浜市民測定所
(神奈川県横浜市)
・みんなの測定所 ふじみーる
(埼玉県富士見市)
協力関係にある団体
・みんなの放射線測定室 てとてと
(宮城県柴田郡大河原町)
・小さき花 市民の放射能測定室 仙台
(宮城県仙台市)

※「みんなの測定所ふじみーる」と「横浜市民測定所」以外の市民測定所は前回のニュースレターおよびホームページをご覧ください。


 

 

【講師】
チェルノブイリ被災地の子どもたちのための保養所「希望 21 」
所長 ヴィアチャスラヴ・マクシンスキー (ベラルーシから来日)

【日程・場所】
12月15日(土) 久米島
12月16日(日) 東京
12月17日(月) いわき
12月19日(水) 京都

※詳細は D A Y S J A P A N と球美の里の ホームページをご覧ください。


 

会計報告201206-201209

★ たくさんのご寄付をありがとうございます

(2012年6月~2012年9月末まで。 敬称略。紙面の都合により団体名のみ記載)

愛知映画祭東北物産展協力団体/新しい風/CUBE  BAR&LATHRILIS/FukkOBU/YU-EN LLC/アレ ルギーっ子の食を考える会/安心して住みたい愛知 /飯田弁護士事務所/市川学園第2幼稚園 おひさ まの会/いのちと未来を守る大集会実行委員会/大 磯ステパノ自然エネルギーによる電力時給をめざ す会議/沖縄よりいれい先生をお迎えして宮城県参 加者一同/核燃とめよう会/九条の会 三条/小池音楽教室/古書のウェブショップリーディングッド/子どもの未来社/桜台横笛 会/自然エネルギー推進ネット・光/島尻自治会/昴有志一同/創成会真岡西部クリニック/そらとも/「空と海の間に」チャリティライ ブ/チェルノブイリ子ども基金/照恩寺/手をつなごうネットワーク/原発井戸端会議/脱原発映画とお話の集い/DVD上映会 新 座/日本キリスト教団 沼津岳南教会/ピースライブイン こうち/東所リサイクルの会/日本キリスト教団下関教会 婦人会/練馬の 子どもを守ろう会/百町森エコプロジェクト/広島県子どもの読書連絡会/福音館書店労組/福山市人権平和資料館/フクシマを 思う実行委員会/みんなの測定所 ふじみーる/文化の泉/ベルク/法然院/ほっとふるサロン/まちかど美術館/民宿夢民村の宿 泊者/みんなで映画を見よう会/優輝学習スクール/横浜市民測定所/Love for Japan Bangkok/

★ みなさまにお願い

振込用紙つきチラシを新しくしました。

一律に同封させていただきます。ぜひ、チラシをまわりのかたに広めてください。

枚数を お知らせくださればすぐにお送りします。どうぞよろしくお願いいたします。

 


 

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