ニュースレターNo.9を発行しました!

 

未来の福島こども基金ニュースレター
from chernobyl No.9
チェルノブイリから学び、子どもたちを守る

ニュースレターNo.9のPDFはこちらからダウンロードできますので、みなさま、ぜひご覧になってみてください!

いつもあたたかいご支援をありがとうございます!

 おかげさまで、当基金の活動も4年目を迎えました。この間、多くの個人、団体のみなさまから福島原発被災者へのご支援を賜り、私たち基金が支援している保養施設「沖縄・球美の里」では、これまで、小中学生および、お母さんと小さな子どもたち、のべ1989人が保養することができました。
 2015年7月4日(土)、練馬文化センター(東京)にて、当基金第4回総会を開催しました。1部で会計報告のあと、いわき市民放射能測定室・たらちねの活動を紹介。2部で、球美の里からスタッフの鈴木正輝さんをお招きして、保養の現状についてお話いただきました。その模様とあわせてご紹介致します。

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*写真は、遊歩道ができた球美の里の岩山〜宝さがしゲームを楽しむ子どもたちと、球美の里

今後の保養日程

  • 第48次保養 7/20~7/29 学童保養 募集終了
  • 第49次保養 8/17~8/26 学童保養 募集終了
  • 第50次保養 10/10~10/17 幼稚園貸切
  • 第51次保養 11/1~11/14  母子保養募集中
  • 第52次保養 12/22~12/30(仮) 学童保養 募集予定
  • 第53次保養  1/3~1/11(仮)  学童保養 募集予定

*仮日程は決まり次第、球美の里webで紹介します。
http://kuminosato.net/

保養参加申し込み先:いわき放射能市民測定室たらちね気付
沖縄・球美の里 いわき事務局

なお、保養期間中子どもたちと一緒に過ごして下さるボランティアさんを随時募集しています!詳しくは、「球美の里」東京事務局ホームページをご覧ください。

沖縄 球美の里の声

 第4回総会。

久米島の保養施設・球美の里から、スタッフの鈴木正輝さんをお招きしました。

写真をスクリーンで映しながらのお話でしたので、外で思い切り遊び、澄み渡る海で泳いでいる子ども達のはしゃぐ声が今にも聞こえてくるようでした。

 「こんにちは。ぼくは山梨県出身で、球美の里には2012年の8月から関わり、13年から職員になりました。

 球美の里は12年の7月5日にスタートし、これまでに、リピーターの方を含めて、1989人の子ども達とお母さんが保養に来ています。久米島は沖縄本島から100キロくらい離れ、フェリーで3時間、飛行機で30分程のところにある島です。保養には、子ども1人あたり5〜7万円の費用がかかりますが、子どもは無料、母親は交通費などが自己負担です。毎回、久米島空港に着いたときに記念写真を撮ってブログに載せ、来ている子どもたちの保護者に報告できるようにしています。

 球美の里の施設は、久米島出身の元県知事・大田昌秀さんの紹介で造られました。

 1日の流れは、朝6時半に起床して7時から掃除、7時半から朝食、12時の昼食まで午前中のプログラム。午前・午後の1日2回のプログラムで、海や公園に行ったりして、17時半に夕食、20時消灯です。

 本館には、2段ベットの部屋が12部屋で、小中学生だけの保養の時は、4名がこの部屋で過ごしています。昨年完成した新館には、添い寝ができる、畳の部屋ができました。また、お母さんが孤独にならないよう、球美の里から帰った後も交流が続くよう、お母さん達が昼間、話し合える場所としてママカフェも用意しています。

 屋外には昨年、琉球銀行の助成金で三輪車用のサーキット場を建設しました。その他、レンガを積んで砂場を作り、できるだけ福島ではできないような遊び──泥遊びや川や海遊び、砂に触れたり──を楽しめるようにしています。海遊びには特に力を入れており、久米島から船で無人島のハテの浜まで渡って遊んでいます。福島の海で貝や魚を採って遊んだというお母さん方には、その経験を子どもにさせてあげたいのに、させられないという葛藤があるようです。

 また、毎回保養のときに木を1本植えようということで、オリーブやティーツリー、バナナなどの木を記念植樹しています。

 小学生保養は、多い時には68名くらいが、8〜10日の日程で訪れます。参加者は福島県内の子どもを対象に募っていますが、学童保養の時は定員の3〜4倍の応募があります。

球美の里で、甲状腺の検診を受ける子どもと、医師の藤田操さん。

球美の里で、甲状腺の検診を受ける子どもと、医師の藤田操さん。

 去年の冬からは、いわき事務局のエコー検査機を1台借りて、希望者全員が施設内で甲状腺検査ができるようになりました(※14年11月〜15年3月までは、アクト・ビヨンド・トラストからの助成を受けて実施)。その他、沖縄に移住してきた福島の方が検査を希望されるときにも、受け入れてきました。

 沖縄のことも知ってもらうために、伝統文化に触れるなど、さまざまな体験プログラムを用意しています。例えば、シーサー作りや琉球空手、琉球古武道の講師を招いたり、三線と唄を披露してもらったりしています。小学生の保養では毎回、戦争慰霊碑に行き、戦争の話を伺っています。また、久米島には小規模ですが、薪で炊いて黒糖を作っているところがあります。ここのおじいが福島の子ども達にできることをやってあげたいという気持ちが強い方で、毎回、できたての黒糖を作って食べさせてもらっています。

 球美の里では、食事にもとても力を入れています。まず第一に放射能の心配がない安全な食材、加工品は使わず、3食、おやつも全て手作りで提供しています。沖縄の野菜を使い、沖縄で手に入らない野菜は九州から取り寄せています。」

三線(さんしん)で沖縄の唄を披露する鈴木正輝さん

三線(さんしん)で沖縄の唄を披露する鈴木正輝さん

 鈴木さんの優しい三線の音色と唄声の後、久米島の味噌クッキーとお茶で懇親しながら1部の活動報告も含めて質問を受けました。

 代表の小児科医・黒部からは、現状は福島とその周辺の被災地に住む人は、なんらかの事情で避難できないために残っている。

その中で、放射線についてはある程度知識を持っている人たちは、現在の健康状態と放射線の関係を知りたがっていて、福島での健康相談会や保養に参加する。

そうでない人は、どちらにも行かない。また、家族の関係で、行きたくてもいけない母親もいる。

 今の段階では、まだそれほど免疫が低下しているとはいえないが、低下は始まっているのではないかと思う、とお話致しました。

そのほかの質問は以下の通りです。

──たらちねのβラボについて、ストロンチウムの検出などに期待を持っているが、公表された結果を私たちは読みこなせるか心配している。常に、政府が発表するその手のものはよくわからないものが多いから。
その点、市民の測定所ですからわかりやすく公表してくれると思います、まだ、とにかく、データを重ねる必要があります。

──球美の里の職員は何人で、どんな仕事をされているのですか?
現在、職員数は5人、ほかにキッチンのパートさんなどが6人ほど。そのほか、全国からボランティアさんが参加してくれています。鈴木さんは、保養者さんがいい保養だったと感じてもらえるよう、毎回心をくだいていると話していました。46回の保養のうち最初の数回をのぞいてほとんどに関わっているという自信と誇りが伝わってきました。

──久米島町の協力はあるのか?
計画当初から、理事長の広河隆一さんが丁寧に久米島町役場、教育委員会と話し合いを重ねてきたおかげで、大変協力的です。

 


いわき訪問記 向井雪子

車中から撮ったフレコンバッグの塊り

2015年3月26日朝から27日の夜まで埼玉と福島を往復し、福島県内を車で回りました。同行者は「広河隆一写真展を支援する会(*)」の事務局長宮西いづみさんと、車を出してくれた埼玉県の小林さん夫妻。

いわき放射能市民測定室・たらちね訪問 http://www.iwakisokuteishitu.com/ 午前7時に埼玉県を出発、10時半いわき・たらちねに到着 事務局長の鈴木薫さんが、食品測定、ホールボディカウンター(WBC)、甲状腺検診、ベータラボについて説明。それも単なる説明ではなく、測定所設立の経緯、ご自分が関わったいきさつなど、わかりやすく説明していただきました(※こちらのリンク先もご参照ください)。

 ホールボディカウンターは今、下請け中小の会社で原発事故処理作業員の人たちのために、利用されているそうです。甲状腺検診は日程が決まっていて、訪問の日は休みでした。県内での移動検診も行っています。

ベータ(β)ラボの見学 2014年9月にオープンしたβラボ。3人の担当者が忙しく働いていました。素材を洗ったり、絞ったり……。それぞれ、ストロンチウム、トリチウム、イットリウム、と測るベータ線の担当者が決まっているとのことです。責任者は工学博士で元原研(日本原子力開発研究機構)研究員の天野光さん。

  • ※β線核種であるストロンチウム90やトリチウムは、測定方法が難しいことから一般的に測定されていませんでした。しかし、原発事故による放射性物質の飛散や、事故現場での大量の汚染水の漏洩、コントロールのきかない海への排水による放射性物質拡散と、それによる生命への影響——。そういったことが今後、ますます心配される状況があることから、たらちねではβ線核種であるストロンチウム90とトリチウムの測定を行うことになりました。
  • ※βラボ内に設置された機器類 「液体シンチレーションカウンター(β線を測定するフィンランド製の高感度放射能測定器)」「電子レンジマイクロウェーブ」「電気炉」「乾燥機」「超純水製造機」「遠心分離機」「電子天秤」「高速燃焼チャンバー」等々。多様な機器が並んでいました。

 βラボの責任者、天野光さんは、ポーランドから見学にこられたお客さまの対応をされていて、あいさつを交わせただけでした。ちなみに、たらちねには見学者が絶え間なく、年間で200人以上の方がいらっしゃるとのことでした。常に外に向かって、たらちねは開かれています。この日の午後、楢葉町議会が測定方法などについて相談に来られるということでした。帰還に向けて空間汚染マップを作成したいのだそうです。

原発の見える双葉郡&飯舘を通過 車の中で、一番高いところで1時間あたり2.53マイクロシーベルトありました。飯舘を通過しましたが、そのときは0.9ぐらい。2年前、飯舘を通って南相馬に行ったときよりは、数値は低かったと思います。しかし、汚染された土壌を収納しているフレコンバッグの山に一同絶句。それもあちこちにありました。あの塊りはさぞや放射能値が高いだろうと思いました。

市民測定所「郡山 にんじん舎」訪問 午後4時過ぎ、にんじん舎に到着。就労継続支援事業所・共働作業所であるにんじん舎では、5、6人が、福島名物・薄皮まんじゅうの箱作りをされている真っ最中でした。測定担当の女性の方は不在で、代わりの方が説明してくれました。作業所の奥に測定器が置いてあります。お米が穫れる時期には、測定してほしいと収穫したばかりのお米を持ってこられる方もいますが、今はほとんど持ち込みはなく、自前の野菜を測っているそうです。

会津若松で宿泊 現在、除染作業員など多くの人たちが原発およびその近くで働いているため、いわき、郡山のホテルはどこもいっぱいの状況とのことで、会津の宿を予約していました。会津は山も真っ白、周りも道路以外は雪がいっぱい。三重県から参加の宮西さんも私たちも、こんな雪景色は今年初めて、と。一般道を移動して、道中の景色を楽しみました。

翌朝三春に出発 野菜とパンの店・えすぺりに行く前に、同じ三春町在住の武藤類子さんと佐藤しんやさんに会いました。ライスレイクというすてきなカフェで待ち合わせました。佐藤しんやさんは、にんじん舎の測定にも関わっておられたのですが、今、福島原発告訴団の事務局の仕事をされていて、最近は、なかなか加われないと話していました。フレコンバッグは三春の場合、山の上に置いてあるので目につかないけれど福島のどこにでもある、と類子さん。翌日から関西のほうに講演に行くと言われていました。全国で福島の現状を訴えています。

左から鈴木薫さん、宮西いづみさん、小林悦子さん(左)パンと野菜の店「えすぺり」店主の大河原さん。(右)

左から鈴木薫さん、宮西いづみさん、小林悦子さん(左)パンと野菜の店「えすぺり」店主の大河原さん。(右)

野菜とパンの店えすぺり http://www.esperi311.com/ 田村市にある「あぶくま市民放射能測定所」の大河原多津子さん・伸さん夫妻が、三春町で「えすぺり」を運営しています。前日、電話を入れたところ、10時から6時まで営業しているとのことで、11時ごろお邪魔しました。カラフルで木のぬくもりが伝わるすてきなお店でした。店内にあるギャラリーでは個展も開催中でした。野菜は自前のものと周りの農家のもの。測定は、それらの野菜が中心だそうです。ご自宅近くのかぼちゃ小屋で息子さんが測定をしています。
 三春は滝桜が有名で、風景の美しいところです。でも、あの山の上にフレコンバッグがあるのか? と見上げましたが見えませんでした。

  • ※2015年3月末の福島訪問記を抜粋編集しました。当基金のweb上では全文を掲載しています。
  • ※広河隆一写真展を支援する会については同封チラシを参照してください。

 


ガン性格の話

黒部信一のブログ 病気の話、ワクチンの話、病気の予防の話など。
ワクチンに批判的な立場です。現代医療にも批判的で、他の医師と違った見解です。

 人はなぜ病気になるかと前にお話ししましたが、今度はがんの話をします。がんにどうしてなるのかという問題は、まだ現代医学でも、いくつもの説があり、難しいので確定していません。私の話は、その一つの仮説です。

 私は、がんになるのは、遺伝的素因(または遺伝子)とそれを発現させる発がん物質や放射線などの自然環境と社会環境(とそれに伴うストレスや情緒的環境)があると考えます。

 人間には、発がん遺伝子、がん促進遺伝子、がん抑制遺伝子などを持っていると考えられ、一部はみつかっています。でも同じ遺伝子を持っていても、がんになる人とならない人がいます。それは、環境に左右されているのです。

 一卵性双生児の研究では、アイルランドで生まれた双子の一人が生まれた土地に残り農業をし、もう一人がアメリカに渡って都市労働者になった千例のケースでは、圧倒的にアメリカに渡った方が成人病になる確率が高かったのです。しかも、体重には大きな差がなかったのです。

 また、日本で原爆被爆者でも、70年たってもがんにならない人がいることです。またチェルノブイリ原発事故後に、子どもたちが甲状腺がんや白血病などの病気にかかるのは、多くは経済的に恵まれないかもしくは地方に住み、環境に恵まれない子どもたちでした。

 なぜがんになる人とならない人がいるのでしょうか。アメリカに渡った日系人は、一世は日本人と同じがんになりますが、二世、三世と進むとアメリカ人に多いがんになっていきます。日本も、社会のアメリカ化が進むにつれて、がんも病気もアメリカ型になって来ました。

 その原因を、私は社会的環境から来るものと考え、変化してきた社会に対する適応の問題としてとらえています。そこにその人の持つ性格が関与しているのではないかと思います。

 例えば、世界一になるような長寿者にその秘訣を聞くと、たいてい「くよくよしないこと」と答えます。今までに、仕事中心で競争心の強いA型行動人間が、心筋梗塞などの心臓病になりやすいことが言われてきました。また、膠原病(こうげんびょう)は、自分の過去を恨んだり悔しがったりし続けるタイプに多いとも言います。がんはどうでしょうか。そうしたら、テモショックの『がん性格──タイプC症候群』(リディア・テモショック著、創元社)という本に出会いました。

 タイプC症候群は、(テモショックによるとがんになりやすい性格傾向であるという。)

  • 怒りを表出しない。過去においても、現在においても、怒りの感情に気づかないことが多い。
  • 他のネガティブな感情、すなわち不安、恐れ、悲しみを経験しても、表出しない。
  • 仕事や人付き合い、家族関係において、忍耐強く、控えめで、協力的で譲歩をいとわない。権威に対して従順である。
  • 他人の要求を満たそうと気を使いすぎ、自分の要求は十分に満たそうとしない。極端に自己犠牲的になることが多い。

 タイプB症候群は、健康で長生きするタイプであると言い、「 ①心からくつろいでおり、競争的でなく、一度もかんしゃくを起こしたり、敵対したことがない。自分自身とも、周りの人々ともうまくやっている。 ②健康的なタイプ。」であると言います。タイプA症候群は略。

 心とからだとがんのつながりは、はっきりしてきました。それは、どのようにストレスに対処するかという一人一人に特徴的な行動は、がんに対する生物学的な防御機構に影響を与えます。それは、「その人の行動変容能力」、「柔軟性」、「抑圧(抑制、自制ではない)」です。

 抑圧における「無感覚」は、ある専門家によると、「抑圧する人の体内では、ベータ・エンドルフィンというモルヒネに相当する脳内の鎮痛剤的化学物質のレベルが以上に高く、これがネガティブな感情を麻痺させるだけでなく、免疫系、つまりがんに対する防御機構をも抑制する可能性がある」という結論をだしています。

 対処行動は、タイプCでは、内在化(外界の構造を自己の内部に取り込むこと)、譲歩や、感情の抑圧でものごとに対処、自己犠牲的、受動的、であるという。

 また、感情を表現する人ほど、がんの防御システムが効果的に働くという。がんになっても対処スタイルを変えることによって、生存率は異なり、また自然退縮も、世界で3500例のデータがあるといいます。

 テモショックは、ここでがんになった人への心身療法を紹介しています。それも含めて、あなたのタイプC的特徴のチェックについては、当基金HPでご紹介していますので、ごらんください。

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チェルノブイリ事故による汚染地区の子どもたちの健康状態

アーニャ ベラルーシ・ゴメリ市。 13歳。悪性リンパ腫。化学療法を受けている。

アーニャ ベラルーシ・ゴメリ市。 13歳。悪性リンパ腫。化学療法を受けている。

 ベラルーシのゴメリ市に「困難の中の子どもたちへ希望を」という、病気の子どもを支援する団体があります。この団体は、甲状腺がんの手術を受けた子どもをもつ母親たちより設立され、チェルノブイリ子ども基金はこの団体を通して、会員の病気の子どもたちの支援(医薬品、保養、里親制度 〈※1〉)を続けています。団体を立ち上げた母親たちの子どもたちは、みなすでに成人し、自身が母親・父親になっている人も多くいます。

 その次世代の子どもたちに、さまざまな健康の問題が表れています。「困難の中の子どもたちへ希望を」の子どもたち(5〜17歳)の病名は、白血病、脳腫瘍、小骨盤の腫瘍、目の腫瘍、腎臓がん、肝臓がん、甲状腺がん……(人数の多い順)と続きます。またその多くは、いくつもの病気をかかえています。

 17歳のサーシャは9年前に膀胱がんの手術を受けました。4年後に再発して再手術。その後、腎臓、心臓にも異常が現れ、骨そしょう症もあります(※2)。2歳で目の腫瘍の手術を受けたポリーナは、6歳のときには腎臓がんの手術、その後、顎の骨の肉腫が現れ、4度の手術と化学療法を受けましたが2014年12月、10歳の短い生涯を終えました。

ダニーラ ベラルーシ・モーズィリ市。8歳。腎臓がん。化学療法を受けている。

ダニーラ ベラルーシ・モーズィリ市。8歳。腎臓がん。化学療法を受けている。

 「最近の子どもたちには、呼吸器官の病気が多く見られます。チェルノブイリ事故による健康影響は、100年は続くと思います」──ベラルーシの子ども保養センター「希望」の副所長で小児科医のイレーナさん。

 「1986年のチェルノブイリ事故から29年しか経っていません。セシウムの半減期は30年ですからまだやっと半分です。人々の健康状態がよくないのは当然です」──ゴメリ市の小児病院の医師イジャコフスキー氏。

 現在、30代〜40代の人たち(チェルノブイリ事故当時は子どもだった世代)の中に、最近になって深刻な病気を患うようになった人もいます。ある女性は脳腫瘍の手術を受け、また別の女性は甲状腺がんの手術を受けました。二人とも、それまで大きな病気をしたことがないといいます。

 チェルノブイリ事故被害者への国からの支援は年々減らされています。健康被害が続く中、今も外国からの支援は必要とされています。

 


プロメテウスの罠 「たらちねの母」が、朝日新聞で連載されました

プロメテウスの罠 「たらちねの母」

 朝日新聞全国版で、NPO法人いわき放射能市民測定室・たらちねが、紹介されました。朝刊「プロメテウスの罠」のコーナーに、「たらちねの母」という題で、5〜6月にかけて20回の連載です。第1回目は、5月15日に行われた、〈β線ラボ測定開始の記念式典〉の記事。測定室設立にあたっての思いから、甲状腺検査の現状とβ線測定がめざすものとはなにか——日々格闘するスタッフのみなさんの息づかいが伝わってきます。
 インターネットサイト「朝日デジタル」で、無料読者登録をすれば、こちらから記事を読むことができます。 

http://www.asahi.com/articles/DA3S11754038.html

 


会計報告(2014年6月1日~2015年5月31日)

会計報告(2014年6月1日~2015年5月31日)

 


カンパを寄せてくださった団体の方々

6-21やめてんか!原発再稼働/ACT21/Hope and Love Paris/Lathrills/Kyudojo national de noisiel/LAST FIGHT/Love for Japan Bangkok/Monthly Web Magazine“Cradle Our Spirit!”/WE21ジャパンおだわら/アートプランドゥ/愛知県立津島東高等学校写真部/あいち国際女性映画祭東北物産展協力会/アカデミックロード/秋山眼科医院/あやカルチャ/アラカワ/ウォーターマークアーツアンドクラフツ/大歳まつり有志の会/沖縄酒家てぃーだのお客様/表町町会事務局/川崎地方自治研究センター/環境調査センター/具志川モービル/クラブ生友の会/クレヨンハウス/ケイ歯科クリニック/小池音楽教室/子育て広場baby cafe府中/子どもの保養を考える会くまもと・山都町/ころぼっくる/埼玉東部法律事務所/サカナテイヒグチ/桜井書店/桜台横笛会/札幌第三友の会/札幌第三友の会小学生グループ/サブリーズオブフリーダム/時空間/主体美術協会/照恩寺/城南信用金庫/昴有志/スラージ/泉称寺「いなべ親鸞塾」/創生会真岡西部クリニック/創房荻須/そらとも/脱原発八千代ネットワーク/チェル/チェルノブイリ子ども基金/手をつなごうネットワーク/豊田勇造ライブin土浦/菜花屋マスク店/西小岩幼稚園/日本キリスト改革派四日市市教会子どもの教会/「日本と原発」を自主上映する会(坂戸市)/はじめてきもの小梅/パスパル/はっぴーあいらんど祝島/パルシステム東京/一人静/ひとり反核運動/ひばりが丘グレイス教会/百町森エコプロジェクト/福音館書店労組/フクシマを思う実行委員会/ふじみーる/平和について考える会三条/遍照院/法然院/ほっとふるサロン東所リサイクルの会/ボランティアグループKAI/まだまにあうのなら基金/みえ426の会/水口教会/宮林謙次展/民宿夢民村/麦っ子畑保育園/芽ばえ社/元狭山特別支援学校教員有志/元人形劇サークル専笛有志/山崎産業/和らぎヨーガ教室/優輝学習スクール/養源寺/横浜市民測定所/よねやま歯科医院患者有志/リサイクルグループ カリーナ/れんの会
※2014年6月〜2015年5月 紙面の都合により団体名のみ記載

カンパを寄せてくださったみなさまからの声

  • 夏休み、球美の里は子どもたちの声でにぎわったことでしょう!お寺の行事の中で集まったみなさんのお心、お送りします。(いなべ親鸞塾)
  • 震災支援イベントで配布、手づくり品を販売した収益からカンパです。これからも少しですが長く続けたいと思います。(れんの会)
  • いつも会報ありがとうございます。平和な世界でありますように!! (そらとも)
  • 美しい浜での保養は本当にすばらしく、意義のある活動と思います。(H)
  • 時がたつごとに原発事故や放射線の影響のことが忘れられ、また忘れさせられていくように感じ、継続した支援の重要性を感じます。少額ですが、寄付させていただきます。(M)
  • ひとりでも多く、子どもたちが球美の里へ保養へ!! 足しにして下さい。(H)
  • 振込用紙に書いてあることを読んで〝保養〟の意味がわかりました。これをもっと大きく発表されたらよかったのにと思いました。(D)
  • 基金の皆様ご苦労さまです。貴会の趣旨に賛同した家内と、二人分の会費を送らせて頂きます。僅かですが、お役に立て下さい。(H)
  • こどもの日の、おやつ代のたしにして下さい。(K)
  • ひとりでも多くの子たちが健康を維持できますように。(A)
  • 皆々がご健康でありますように祈っております。(O)
  • 震災を扱った小説を上梓したので印税をカンパします。お役立て下さい。(Y)
  • ニュースレター№8ありがとうございます。一人でも多くの子どもが保養できますように。(T)
  • 少ないですけどお送りします。長続きすることを願っています。(M)
  • 活動を応援しています。(B)
  • 少々ですが、役立ててください。(W)
  • 皆さまのご活動に心より感謝致します。(I)

 


継続支援のお願い

会員のみなさま、引き続きのご支援をお願いします。
すでに振り込まれた方はご容赦ください。振込用紙つきチラシを一律に同封させていただきました。
また、チラシをまわりの方に広めていただける場合、枚数をお知らせください。お送りします。
どうぞよろしくお願いいたします。
Tel : 090-3539-7611 Mail : fromcherno0311@yahoo.co.jp

報告会 チェルノブイリと福島の子どもたちの保養

  • 日時:2015年11月21日(土)午後1:30〜3:30
  • 場所:パルシステム東京(東京都新宿区大久保2-2-6 ラクアス東新宿)
    *東京メトロ副都心線・都営地下鉄大江戸線東新宿駅徒歩3分、JR山手線新大久保駅徒歩10分
  • 共催:チェルノブイリ子ども基金 未来の福島こども基金

☆詳細は追ってホームページ、facebookに 掲載します。

「球美の里」&「たらちね」が認定特定非営利活動法人(認定NPO法人)になりました。

☆詳しくはそれぞれのホームページをご覧ください。

 


 

募金口座

郵便振替
口座番号 00190-0-496774
  口座名 未来の福島こども基金
他の金融機関からゆうちょ銀行へ振り込みの場合
店番 : 019
  店名 : 〇一九店(ゼロイチキュウ店)
  預金種目 : 当座 0496774
三菱東京UFJ銀行 神楽坂支店
口座番号 0064011(支店番号:052)
  口座名 未来の福島こども基金
海外から送金の場合 – Remittance from Overseas
BENEFICIARY’S BANK/ACCOUNTBANK :
THE BANK OF TOKYO-MITSUBISHI UFJ, LTD
3-7, KAGURAZAKA, SHINJYUKU-ku, TOKYO
162-0825, JAPAN
BENEFICIARY’S BRANCH : KAGURAZAKA BRANCH
SWIFT/BIC : BOTKJPJT
ACCOUNT NAME : Fukushima Children’s Fund
2-3-4, c/o Mukai, Tate, Shiki-Shi, Saitama
353-0006, JAPAN
ACCOUNT NUMBER :052-0064011

未来の福島こども基金 会則

  • 本会の名称 :「未来の福島こども基金」
  • 目的: 福島原発震災に遭った被災者を支援するため 、 情宣・募金活動を行う
  • 会費: 3000 円、学生会員 2000 円、維持会員 1 万円の年会費を納入する *
  • 役員:代表 1 名、 若干名の世話人をおく 。世話人の中から会計、監査を選任する
  • 会員はそれぞれ可能の範囲で創意工夫して自由な支援活動を行う
  • 本会は 印刷物、 メール、ネット 、 等 の媒体 を通じて適宜活動報告を行う
  • 毎年 1 回、総会を開き、事業および会計について報告する
  • 事務局:353-0006埼玉県志木市館2-3-4-409 向井方
    〈問合せ〉Tel:090-3539-7611 Mail:fromcherno0311@yahoo.co.jp
  • 活動開始: 2011 年 6 月 1 日より ( 会計年度 6 月 1 日より翌年 5 月 31 日まで )

※会費には寄付金も含まれる
※経費は募金額の1割以内をめどとする
※当基金は任意団体です

 


未来の福島こども基金
代表 黒部信一(小児科医)
HP:https://fukushimachildrensfund.org/  FB:https://www.facebook.com/pages/
E-Mail fromcherno0311@yahoo.co.jp TEL 090-3539-7611 FAX 048-470-1502

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